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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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112/122

112話


「おや、弟くんじゃないかい?」

「あ、姉ちゃんの…」

後ろを振り返ると姉ちゃんの友達が立っていた。


真希(まき)瀬良 真希(せら まき)だよ弟くん」


スラっとしたスタイルに、ショートカットのとても綺麗な女の人だ。


「あ、ど、どうも瀬良さん」

「真希でいいよ弟くん」

「じゃあ真希さんで…」

…カッコいい系のお姉さんだな。

「うんうん、こんな時間に漫画を買い来るなんて…さてはサボりかい?」


「そんな訳ないじゃないですか!期末テストの期間なんで、学校は昼で終わりなんです」

「そういえば夏休み前にはそんな物もあったな」


「えっと、真希さんはなんでここに?学校は…」


「私かい?ははは…今日発売の欲しい本があったから授業は終わりにして買いに来たんだ、ほら」

そう言って漫画を目の前に掲げた。

「それってサボりじゃ…」

「おっと失礼だな、ただ買い物に来ただけだよ弟くん」

腕を組み、胸を張ってなぜか自信満々な真希さん。

…それをサボりと言うんでしょう…とりあえず目当ての本はあったから買って帰ろう。


「では、俺はこれ買って帰りますね」

持っていた漫画を見せてレジの方へと歩いていくと、後ろを着いてくる真希さん。


気にせずにそのままお金を払って店を出ると、真希さんもレジを終えたのか駆け足で俺の方へとやってきた。


「弟くん、この後暇かな?」

…え?

「まぁ、帰って漫画読んで勉強するぐらいですかね」

「よし、せっかくだお茶でも飲みに行こうじゃないか、近くに行きつけのお店があるんだ」

といって俺の家とは逆方向に歩いていった。


…行くとは言ってないんだけど、これは着いて行った方がいいんだよな?


どんどん先に進む真希さんを小走りで追いかけた。


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー



「ここだ、外見は古いけど料理とコーヒーは美味しいんだ」

真希さんの言った通り、本屋から少し歩き路地に入ると趣のある純喫茶と呼ばれるタイプの喫茶店があった。


カランカランと鈴の音が鳴るドアを開けて中に入る真希さんについて行くと、コーヒーの香ばしくて深いとても良い香りが身を包んだ。


「いらっしゃい…って真希ちゃんまた抜けて来たのかい?」

カウンターの中にいたマスター?らしきお爺さんが真希さんに話しかけていた。

「はは、ここのご飯が美味しくてつい」


「ちゃんと学校は行かなきゃダメだよー、おや?初めてのお客さんだね、いらっしゃい」

キョロキョロと店内を見回している俺に気づいたようで、お爺さんは柔らかな笑顔だった。


「は、はい」

「ゆっくりしていっておくれ、2人とも好きな席にどうぞ」

「弟くん、こっちだ」

店内はカウンターが4席にテーブル席が3つ。

真希さんは迷う素振りも無く、入り口から1番遠いテーブル席の通路側に置いてある椅子に座った。


…こういう時って対面に座るのが正解だよな?


真希さんの反対側のソファに座った。


「弟くんは昼ごはんはまだかい?」

「そうですね…家に帰って食べようと思ってたので」


「ならここのボロネーゼとエビピラフをオススメするよ。あと食後にコーヒーもね」

「えっと、じゃあそれ頼みますね」

「よし、マスター、ボロネーゼ2つにエビピラフ、アイスコーヒーを2つお願い」

振り返ってお爺さんに注文する真希さん。


「はいよー」

お爺さんは返事をして調理に取り掛かった。


「さて弟くん、料理が来るまでお話しでもしようか」

…と言われましても何を話せばいいのか分からないんだよなぁ。

「んー何から聞こうか…そうだ、今日は1人だったけど彼女ちゃんはどうしたんだい?」


「今日は用事があるらしいです…って何で俺に彼女がいるって知ってるんですか?」

「弟くんはイケメンだからね、彼女の1人ぐらいいるだろうと思ってね」

「そ、そんなイケメンですかね?」

こんな綺麗な人に褒められると素直に嬉しいな。


「というのは冗談で優子に聞いてるさ、あの時のクレープの子だろう?」

…冗談かよ。姉ちゃんもペラペラ話し過ぎだろ。

「そ、そうですね」

「私も女の子なもんで、人の恋愛話に興味があってね…あの感じなら彼女ちゃんのほうから告白してきたのかい?」

これ、言わなきゃなんないのか?

「えっと、告白は俺からです…」

「そうなのか!?あの時彼女ちゃんの方が〝好き好き“ってオーラが出てたんだけどなぁ」


…側から見たらそんな感じだったのか!?


「で、告白のシュチュエーションは?やはり良い感じの雰囲気を作ってから?」

と、あれやこれやと質問の嵐をなんとか受け流していると頼んでいた料理が完成したみたいで、マスターがテーブルに料理を持ってきてくれた。


「はいお待ちどうさま、ボロネーゼとエビピラフねーアイスコーヒーは食後で良かったかな?」


「あぁ、食後で良かったよ」

「は、はい」


「わかった、また頃合いを見て持ってくるね」

マスターはそう言ってカウンターの中に戻って行った。


「さぁ、冷めないうちに食べてくれ」

喫茶店といえばナポリタンのイメージがあったけど、結構本格的なパスタだなぁ。


にんにくのいい香りと、ゴロゴロ入っているひき肉。

正直ミートソースとボロネーゼって違いがあるのかどうか分からないけど、美味そうだ。


エビピラフの方はバターの香りがめちゃくちゃ食欲をそそる。


「いただきます」

「いただきます」

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