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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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109話


「「「「「「ごちそうさまでしたー」」」」」」

「あいよー!また来てなー」

気持ちのいい大将の声を背に店を出る。


「はぁー美味かったー」

「お腹いっぱいだよ」

2人揃ってポンポンとお腹を叩く椎名さんと瑛太。


「やっぱいい店だよなぁ」

「安いし美味しいし量もあるよねー」

食べ盛りの俺たち男子でも満足するボリュームだった。


「直樹この後どうするの?家帰る?」

「特に何も考えて無かったかな、どうしたの?」

…明日のテスト教科の復習するぐらいしかすることはないかな。


「予定無いならウチで一緒に勉強しない?」

「全然いいよ、あ…でも一回家帰らないと教科書がない…」

「私の見たらいいからそのままで大丈夫だよ!」

「あ、うん、じゃあお借りします…えっと他の人は誘うの?」

「えっと…2人がいいかな」

くぅ…可愛い。


「おし!じゃあ解散しますか!」

「おっけー」

「じゃあまたなー!」

「またねー」


「バイバーイ」

「じゃあね」


店の前で涼也たち4人と別れて、2人で明里さんの家へと向かう。

7月ともなれば気温はもう暑い…すっかり夏だ。


流石に腕に抱きついてくることは減って来たけど、手は繋いでいる…うーん、手汗が気になる…


むわっとした空気と、ミンミンとうるさい蝉の鳴き声を聞きながらもなにやら嬉しそうな明里さんだった。


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー



「お邪魔しまーす…」

「はいいらっしゃい!あ、今日夕方までママ居ないから」

「そ、そうなんだ」

何気なく言う明里さんにちょっとドキドキする。


「先私の部屋行っててくれる?」

「え!?いいの?」

「うん!全然いいよ?あ!エアコン付けといて欲しいな、テーブルの上にリモコンあるはずだから」

「わ、わかった」

…随分信用してくれてるんだな。彼氏とはいえ男1人で自分の部屋へ通すなんて。



階段を上がって明里さんの部屋に入ると、さすがに暑い。

むわっとした空気と共にほんのり甘いような香りを感じる。

…えっと、リモコン……あった。

冷房のボタンを押すと少しの間ウィーンという機械音が鳴った後、冷たい風が出てきた。


「はぁ…涼しい…」

一旦家帰って制服から普段着に着替えたら良かったな…

俺汗臭く無いかな?


「お待たせー」

カッターシャツの襟元の匂いを嗅いでいる時にちょうど明里さんがやってきて、ラフな格好になってる。着替えに行ってたのか。

手に何か持ってる。


バッと匂うのをやめたけどちょっと気まずい…


「じゃーん!はいこれ」

そう言って渡されたのはハーフパンツと無地のTシャツ。両方色は黒だった。


「えっと…着替え?」

「そうだよ!直樹の部屋着用意したんだーあと、濡らしたタオル!汗拭きたいかなーと思って」

「服って剛志さんの?」

「違う違う、ちゃんと直樹専用のを用意したの!学校帰りに寄って制服のままじゃ不便だし、ママに頼んだの」

「え!?わざわざ買ってくれたってこと!?」

「うん!サイズは合うはずだから着てみて」


「ありがとう!愛菜さんにもお礼言わなきゃだね」

そう言ってカッターシャツのボタンを、1つ、2つと外したんだけど、濡れタオルも持ったままニコニコと笑顔の明里さんにガン見されてる…


「……着替えるよ?」

「うん!」

…このまま着替えるの?

カッターシャツを脱ぎ、Tシャツ1枚になったけど、まだ見てる。


「…あの…上脱ぐけど…」

「どうぞ!」

…そんな元気に言われても。それに心なしか明里さんの息が荒いような…

まぁ汗拭きたいし脱いじゃえ。


明里さんの部屋で、明里さんに見られながら上半身裸になるという行為にちょっとだけブルっと体が揺れた。

きっとエアコンの冷たい風のせいもあるだろう。うん。


「お背中失礼しまーす」

そんなことを考えているといつの間にか後ろに回った明里さんがタオルで背中を拭こうとしていた。

「え!?おわっ!」

ヒヤッとした感触に思わず声がでてしまう。


「冷たかった?」

「冷たいのは冷たいけどビックリしちゃって」

「ふふ、ごめんね!……前も拭いてあげよっか?」

丁寧に背中を拭いた後、耳元でそう囁かれてゾクゾクと体に電気が走る。

…ま、前はダメだ…恥ずかし過ぎる!


「ま、前は自分で拭くよ!背中ありがとう」

慌てて振り向いた俺は、明里さんの手からタオルを取った。

「えー、自分で拭くんだーざんねん…」

小悪魔的な表情の明里さんにドキドキしながらもパパッと体を拭いて、着替えのTシャツを急いで着る。


「タオルありがとう、洗ってまた持ってくるね」

そう言って脱いだカッターシャツの中にタオルを入れようとすると

「そんな、いいよわざわざ!ウチで洗うよ」

と言って明里さんはパッとタオルを取った。

…汚いとかは思わないのかな?


次にズボンを着替えようと思ってベルトに手を掛けた。

「えっと、下、着替えようと思うんだけど…」


「うん、そ、そうだよね!タオル洗濯機に入れてくるね!」

顔を赤くしながらいそいそと部屋から出ていった。

…上半身裸はセーフなのに下着になるのはアウトなんだ…


恥ずかしがる基準がよく分からない明里さんだった。


ちなみに上も下もサイズはちょうど良かった。いつの間に俺の服のサイズ知ったんだろう。


お読み頂きありがとうございます!

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