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ずっと片思いだった女子が同じクラスになった途端グイグイ来るんですけど  作者: ナミツキ


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103話


「あ、はい、1ヶ月の記念といいますか…」

「いいじゃない!こういうお揃いの物って女の子は欲しい物なのよ」

隣でウンウンと頷いている愛菜さん。

…一応ネックレスも買ってるんだけど、お揃いでは無いからなぁ。


「でも指輪だと学校には着けて行けないわよね?」

「そうなんです、勉強用にお揃いのシャーペンも買ったんですけど…これはまだ明里には内緒なんですけどサプライズとしてネックレス用意したんです。一応学校にも着けて行けるように…」

「まぁ!やるじゃない直樹くん!あの子喜ぶわよ!」

…愛菜さんがそう言ってくれるとちょっと安心だな。


「なにー?なんか私の話してるー?」

愛菜さんの声が大きくてキッチンにいる明里さんが反応してしまった。


「直樹くんと指輪の話ししてただけよー」

「いいでしょ!お揃いなんだよー!後でママにも見せてあげるー!」


…なんとか話題をずらしてくれたみたいだ。


「それで、いつ渡そうと思ってるの?」

体を寄せて来て、少し声のトーンを落として聞いてくる愛菜さん。

「帰り際に渡そうかと…」

「ふふ、それは色々と盛り上がっちゃうわねー」

なんだか2人でコソコソとしているようになっていると

「ママ、なんか直樹と近くない?」

と、気づけばすぐ近くに明里さんが立っていた。


「あらあら、明里ったらヤキモチかしら?」

「べ、別にそんなんじゃないもん!2人の距離が近いなぁと思っただけだもん!」

「はいはい、ごめんなさいね」

軽くあしらう愛菜さん。


「と、とりあえず唐揚げの下拵えは終わったから私の部屋行こうよ直樹!」

「まぁ揚げだすにはまだはやいものね」

「うん、1時間後くらいにまた降りてくる!」


明里さんはボーッとやりとりを見ていた俺の手を取りソファから立ち上がらせ、自分の部屋へと引っ張って行った。


「…ママと何話してたの?」

部屋に入って、前に座ったベットの横に2人で座ると、先ほどの愛菜さんとのやり取りを聞かれる。

心なしか明里さんの声が少し固い。


「え、えっと、シャーペン!指輪の他にもお揃いのシャーペン買った事だよ」

ここで正直に言ってしまうとサプライズが失敗してしまうので、なんとか誤魔化す。


「そういえば後で袋開けるって話しだったね!……はいこれ!」

机の上からペンが入っている袋を取り、隣に座って「どうぞ!」と渡してくれる。


「ありがとう、俺からも…はい」

壊れないように大事にしまってあった袋を明里さんへと渡した。


「開けるよ?」

明里さんはそう言って綺麗に袋を開けてペンを取り出すと「あ!」っと声を出した。

「どうしたの?」

「ごめんごめん、直樹も開けてみて」

まだ開けてなかった袋を開けると、俺が明里さんに選んだ色と同じ物が入っていた。


「同じだね!」

「うん、あれだけ色んな色があったのにね」

俺たち2人の手には胴体が黒色でグリップのところが真っ赤なシャーペンが握られていた。


「これもお揃いなんて私は嬉しいな!受験勉強も一緒に頑張ろうね!」

「うん、お願いします明里先生」

「ふふ、任せなさい!」

…良かった、いつもの明里さんの声に戻ってる。


にしても距離が近い…別に嫌じゃないよ?むしろ嬉しいんだけど、隣に座って腕に抱きついてくる+密室に2人きりというのは色々と俺の想像力がお仕事してしまう。あぁ…この状況で1時間か…


「あ、明里?」

そんなことを考えていると俺の手を握って、買ったばかりの指輪をいじいじしてくる明里さん。

「なーに?」

「そ、そんな触られると、ちょっとくすぐったいなぁーと…」

「えー、じゃあやめるー」


指輪を触るのはやめたけど、手は繋いだままだ。所謂恋人繋ぎってやつで。


「そ、そういえばそろそろ期末テストの範囲が出るね」

脳がピンク色に染まってしまう前に冷静になるために話題を絞り出す。


「あー、そうだよね、体育祭も終わったし次はテストだね、なおき的には自信の方は?」


…明峰高校を受けると決めてから、ちょくちょく家でも勉強してるから今回は自信がある。


「まぁ無くはないかな…ちゃんと家でも勉強するようにしてるし」

「お!えらい!先生は嬉しいよ!じゃあ期末テスト勝負する?」

「いやいやいや、流石に明里とは勝負にならないって」

「えー……んー……どうしよっかなぁ…」


少し黙った後、俺の耳元に顔を近づける明里さん。


「…もし直樹が勝てば()()()()いうこと聞いてあげる…」

そう耳元で囁かれて全身をゾクゾクとする感覚が走り、ゴクリと喉が鳴った。


……なんでも…なんでも言うことを聞く…

今の状態と耳元で囁かれたことによって俺の頭の中はどピンクに染められた。


「わ、わかった、そこまで言うなら勝負しよう…べ、別に報酬に釣られたわけじゃないから」

一応言い訳をしておくけど…我ながら簡単に釣られてしまって恥ずかしい。


「ふふ…じゃあ私が勝ったら直樹がなんでも1つ言う事聞いてもらうからね!」

「もちろん!勝負するからには条件は同じじゃないと」


「じゃあ国、数、英、理、社の基本科目の合計でいいよね?」

…全科目じゃないのか。

「うん、それでいこう」


「何お願いしよっかなぁー!悩むなぁ」


もうすでに勝った気でいる明里さん。

思春期の妄想パワー、見せてやるよ!



お読み頂きありがとうございます!



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