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一生忘れない匂い

作者: 冬

《紺野 醒唯》コンノ セイ














数日前の暖かい日、あたしは恋人の墓の前に来て、昔話をした。

あたしと哀斗が出会ったのは高校生の時だよね。

だから、五年前になるかな。

恋人(哀斗)とは、ただのクラスメイトってだけの関係で、話す時も友達を通してか「有難う」「ごめん」みたいな。

業務連絡だけしか話したことなかったんだよね。

でも一年前の冬だったかな。

哀斗と駐輪場で会って、あたしは話すチャンスだ!と思って、話しかけたんだよね。

「哀斗君、おはよっ!」って。

そしたら哀斗ったら笑って『醒唯、おはよ、後哀斗でいいよ』って言ってきてさ。

多分あたしは、その時に哀斗を好きになったと思う。

哀斗の事が好きになったのが呼び捨てされたからなのか、笑顔なのか分からないけど、好きになったんだもん。

理由なんて別に何でもいいよね。

あたしは高校一年生から片想いをしててさ。

バレンタインもあげたし、哀斗と二人っきりで遊んだりもした。

だけど、あたしの想いを哀斗に言うつもりは無かった。

理由は、哀斗に好きな人が居るのを知っていたから。

前、LINEで聞いたんだよね。

「哀斗から恋話聞かないけど哀斗って好きな人とか居るの?」って。

そしたら、哀斗『一目惚れした子が居るよ』って。哀斗の返信を見て聞かなきゃ良かったって、もの凄く後悔した記憶がある。

哀斗に好かれてる子は良いなあとか。哀斗が一目惚れしたんだから、凄く可愛いよね。

そんなのあたしじゃ勝てないじゃん。とか凄く落ち込んで、失恋決定だと思ったら、ご飯が喉を通らなくてさ。

ほら、よく言うでしょ?

失恋したら痩せるって。

あたしも失恋で痩せてさ、哀斗とか友達に心配されたぐらい。

哀斗が褒めてくれた髪もさ、ロングからショートにした。

流石に髪切った時は〔皆に失恋したの?〕とか聞かれたけど「違う違う、イメチェン」って 笑って誤魔化したっけ。

その後、哀斗からのLINEで『失恋したの?』って来ててさ。「違うよー」って送ったんだよね。

でも哀斗、引かなくてさ『好きな人、居たんだ』とか言われてさ。

まあ、あたしは自分の恋愛話を哀斗にしたこと無かったし、知らないのは無理ないけど、哀斗が何でそんなに聞くのって思ったから。

あたし、「哀斗ってそんなに恋話好きだっけ」って聞いちゃったの。

そしたら、哀斗『好きな子の好きな人は知りたい』とか送ってきてさ。

「え?!好きな子あたしなの?!」って、頭の中混乱して哀斗に打っちゃったんだよね。

あたしも哀斗も混乱しててさ『違う、えと、違うくないけど違う』みたいな訳分からない事送ってきてさ。

あんなに混乱してる哀斗初めて見たなあ。

それで、その数分後かな。

哀斗が『明日学校でちゃんと言うから、おやすみ!!』って言って逃げたんだよね笑

あたしはずっとパニックだったよ。

哀斗に「おやすみ!」って打って、会話見返してにやにやしてたなあ。

恋する乙女ってやつ?笑

あたしは明日が楽しみで幼稚園児みたいに、どきどきしてて眠れなかった。

次の日は、家をちょっと早めに出て、早めに学校着いたんだよね。

でも、哀斗は遅刻してきてさ、あたしと一緒でどきどきして、眠れなかったのかなって考えたら嬉しくてさ、1人でにやにやしてた笑

授業が終わって昼休みに、哀斗に呼び出されてさ。

屋上で告白されたんだよね。

少女漫画みたいでしょ?

あたしが前に哀斗に言った「告白されたい所ベスト3覚えててくれたんだ」と思って言ったの。

そしたら、哀斗照れて『そうだよ』って。

告白されてまだ10分も経ってないのに、幸せだなあって思ったよ。

あたしはその告白を勿論OKした。

幸せだったなあ。

あたしは付き合って3週間後ぐらいに、哀斗を運命の人だと思ってさ。

3週間後とかまだ付き合って日も浅いけど、あたしの運命の人は、哀斗しか居ないって思ったんだよね。

あたし達が付き合って約一年半後に、高校を卒業して、哀斗と同棲を始めてさ。

楽しかったなあ。

あたしは哀斗と付き合って一年半後に、幸せだと不幸が降ってくる事を知ったんだよ。

それで、あたし達が付き合って五年後に、哀斗が死んだんだよね。

ほんと、サスペンス映画を見てる気分だよ。

でも、これが本当の出来事なんだよね。

なんていって、あたしは哀斗の墓の前に、勿忘草を置いて立ち去ったんだっけ。



哀斗が死ぬ2ヶ月半前の寒い冬の朝。

AM 4:00にあたしは携帯のアラームで目が覚めた。

ふと横を見ると大好き恋人が幸せそうに寝ているのが目に入った。

あたしはベットから立ち上がり、白湯を飲んで歯を磨き顔を洗い、化粧を始める。

哀斗には、『化粧しなくても可愛いよ』『僕も醒唯の寝顔が見たい』等と言われるが「いつでも哀斗に釣り合う彼女で居たいから嫌だ」と言ったが哀斗には『そんな事気にしなくていいよ』と言われてしまった。

あたしは極度に他人の目が気になるので、常に完壁で居たいのだ。

"他人の目ばかり気にしてたら、疲れるよ"

"それって自意識過剰じゃね笑"等と言われる事も多々ある。

それでも哀斗に相応しく可愛くなりたくて、あたし自身が好きでやっているのだから、別にとやかく言われて、その意見を聞き入れるつもりもない。

あたしが化粧を終え、朝御飯の用意をしていると、哀斗が起きてきた。

あたしが「おはよ」と言うと、哀斗は眠たそうな声で「おはよ、醒唯」と言ってきた。

そんな哀斗が愛おしく可愛く思えた。

哀斗は煙草を吸う人で、朝は、あたしに「おはよ」と言ってから、吸うと言う哀斗なりのルールがあるらしく「何そのルール笑」とあたしは前に聞いてみた。

そしたら哀斗は『起きてすぐに醒唯の顔が見たいから』と少女漫画みたいな事を言ってきたのだ。

あたしは真顔でこんな事を言う哀斗に、恥ずかしくないのか聞いてみた。

すると哀斗は『恥ずかしくないよ。だって本当の事だから』と言ったのだ。

哀斗はあたしをどこまで虜にさせる気だろうか。

あたしは、哀斗が死ぬ4週間前に、不幸と幸せの関係を知った。

あたしは、哀斗に言ってみた。

「あたし今が幸せだから、不幸が沢山降ってきちゃうね」と。

すると哀斗は『それじゃあ、僕とずっと幸せでいよう』と言ってくれたのだ。

あたしは「いいの、?」なんて面倒臭い事を聞いてしまった。

それでも哀斗は『いいよ、というか一緒に居たい』とまで言ってくれたのだ。

嗚呼、ここまであたしを愛してくれる人なんて、もう見つからないだろうな。

当然、あたし以上に貴方の事が好きな人も現れないと思ってよね。

朝御飯を食べ終え哀斗は、また煙草を吸いにベランダに出た。

哀斗が煙草を吸う横顔は綺麗で、あたしは哀斗の煙草を吸う姿に惹かれていた。

あたしは哀斗が死ぬ一ヶ月前に、哀斗にこんな事を尋ねてみた。

「ねぇ、喫煙が緩やかな自殺なら、その隣で副流煙を吸い込む事は緩やかな心中になるのかな」と。

すると哀斗は『なるかもね。でも醒唯は僕以外の副流煙を吸わないでね』なんて言われたのだ。

哀斗の嫉妬する所はよく分からない。

けれどそこもまた愛おしく思えた。

あたしはそんな幸せな日々が、この先ずっと続くと思っていた。

そんな他愛もない会話を、その日の朝もしたのだが、あたしはその日嫌な予感をしていたので、哀斗に休んで貰おうかと思ったのだが、哀斗は受験生達の塾講師をしていたので、当たるかも分からないあたしの勘で、休ませる訳にはいかなかったのだ。

あたしは哀斗に成るべく早く帰ってきてね。と言い哀斗が仕事に行くのを見送った。

哀斗が無事に帰ってくるのを祈って、あたしは晩御飯の用意をしていた。

あたしは、晩御飯の用意が終わり、哀斗の帰りを待っていると、あたしのスマホにプルルルと電話が鳴った。

電話番号は誰か分からず、名前も非通知だった。

あたしは哀斗に何かあったに違いないと思い、すぐに出た。

やはり、あたしの勘は当たっていた。

哀斗が交通事故にあったのだ。

哀斗は意識不明の重体で、病院に運ばれた時には、酸素を送る機械が無いと呼吸も出来ない程だった。

交通事故の原因は、相手の飲酒運転のせいだった。

哀斗は塾の帰りに、横断歩道を渡っている途中に、飲酒運転のトラックに跳ねられたそうだ。

あたしはいつ死んでしまうか分からない哀斗を見て泣いてしまった。

哀斗は親が早死し、身寄りが居ないらしく、あたしがずっと傍に居ても良かった。

あたしは哀斗の手をずっと握って、ずっと死なないで欲しいと願っていた。

哀斗が死ぬ10日前、医者からもう哀斗は長くないと聞いた。

あたしはその言葉を聞いて涙が止まらなくなった。

あたしは信じられなかった。

いや、信じたくなかった。

哀斗がこの世から居なくなるなんて、考えた事も無かった。

あたしが「死にたい」と言った時も、哀斗が塾に行った時も出掛けた時も、必ずあたしの元へ帰ってきてくれたからだ。

あたしは後先長くない哀斗の手を握り「大好きだよ、ずっと」とこれまで照れくさくて、伝えられなかった想いを全部伝えた。

哀斗には、聞こえてないかもしれない。

あたしが言わなくても、哀斗には分かっていたかもしれない。

けれど、あたしは自分の言葉で、哀斗に伝えたかった。

あたしの想いを全部哀斗に伝えた。

三日後に、哀斗は死んだ。

あたしが寝てる間に死んだのだ。

あたしは後悔した。

ずっと起きてれば良かった。

哀斗の最後を見送りたかった。

ずっと起きて哀斗が死ぬまで、ずっと想いを伝えれば良かった。

哀斗が生きてる間にもっと沢山の想い出を作っとけば良かった。

後悔しても遅いのは分かってる。

分かってるけど、この現実を受け入れられない自分が居た。

泣いている所に医者が来て、葬式は二日後にやると聞かされた。

あたしは葬式なんか初めてするもんで、作法などが全く分からなかった。

けれど、最愛の人の葬式なので、一から調べて棺桶の中に入れる手紙も書いた。

手紙の内容は流石に言えないが葬式は上手くいった。

本当に良かった。

あたしも人生を終わらせて、哀斗の所に逢いに逝きたいと思った。

けど、哀斗は多分あたしを追い返すだろう 。『幸せになってから来い』と言って。

哀斗以上に好きになれる人は、もうこの世には存在しないのに、幸せになれる訳ないじゃない。


哀斗の葬式が終わって三ヶ月後の寒い冬のAM 0:00。

あたしは未だに、哀斗が帰ってくるのではないかと思い、今も哀斗と一緒に住んでいたアパートにいる。

あたしは哀斗が好きだった煙草の銘柄を、ずっと覚えており 、それを毎晩吸っている。

煙草を吸うと哀斗の匂いを思い出せる気がするから。大嫌いだった煙草を、あたしは死ぬまで辞めない。

けれど、最近息がしにくくなっている。

それは、きっと、哀斗が居なくなった今日も、下手くそな呼吸をしてるからなのか、肺が酸素を求めようとしてないのね。ねぇ、あたしも其方に逝って良いかしら。

……なんてね。

















《楢輪 哀斗》ユワ アイト













僕は一年前に一目惚れした子に告白した。

それが今の彼女、醒唯だった。

告白した時は、正直諦め半分だった。

僕が『好きです』と言った後、沈黙が流れたので『あぁ、駄目だったんだな、』と思い顔を上げた。

すると醒唯は、顔を真っ赤にして『はい』と言った。

僕は、一瞬頭の中が混乱したが、醒唯が僕を見つめていたので、告白が成功したのが分かった。

告白の後は、一緒に教室に戻った。

ドアを開けるとクラスの皆が、ヒューヒューと冷やかしてきた。

どうやら僕達が両思いなのは、クラス皆が知っていたらしく、僕達だけが知らなかったようだ。

僕は皆の所に行き『知ってたんならなんで言ってくれなかったんだよ』と笑いながら言った。そしたら友達が〔だから言ったろ?告白したら絶対成功するって〕『あ、そういえば言ってたな』なんて友達と告白成功を祝いながら笑いあった。

ふと醒唯がいる方を見ると、女子グループで抱き合って、泣いているのが見えた。

後から聞くと、醒唯は僕の事が好きだったけど、あたしが釣り合う訳が無い。哀斗には、好きな人がいるから、思いを伝えないと言っていたらしく、告白する気は無かったそうだ。僕は、勇気を出して、醒唯に告白して良かったと思った。

僕達は、高校を卒業し、大学生になり同棲を始めた。

醒唯は、早くに起きて、化粧を始める。

化粧が終わると僕の分の朝御飯も作ってくれる。

僕は、煙草を吸う為にベランダに出るのだが、醒唯も上着を羽織りベランダに出て僕に喋りに来る。

そんな醒唯が愛おしくて堪らなかった。

僕は、起きてすぐに醒唯に『おはよ』と言うというルールを作った。

前までは、起きてすぐベランダに出て、煙草を吸いに行っていたのだが、起きてすぐ醒唯の顔を見ると『あぁ、今日も幸せな一日になりそうだな』と思うようになったので、起きてすぐに醒唯に『おはよ』という事にしたのだ。

醒唯が前に『幸せだと不幸が降ってくるんだよ』って言ってたのを思い出した。

それならずっと幸せで居ればいいと思い、僕は醒唯にずっと一緒に居ようと言った。

醒唯は顔を真っ赤にして涙目で『あたしなんかがずっと一緒に居ていいの?』なんて聞いてきたが僕は醒唯じゃないと、嫌だったので『醒唯がいい』と言い、少し恥ずかしくなって煙草を吸いにベランダに出た。

醒唯も急いで上着を羽織り、僕の隣に来て『あたし、哀斗の横顔に惹かれたんだよ』って少し小さな声で僕に言ってきた。

不意打ちすぎて僕は顔が真っ赤になって、その場にしゃがみこんでしまった。

醒唯が面白がって顔を覗き込んで来たので、僕は醒唯の耳元で『僕は醒唯が人の為に頑張れる所に惹かれました』と言った。

醒唯は顔を真っ赤にして、部屋の中に入っていった。

僕の醒唯はなんて可愛いんだろうと思い、ふふっと笑ってしまった。

僕は、こんな幸せな日々がずっと続くと思っていた。

いつまでも醒唯の隣で生きれると思ってた。

ある日塾講師の仕事の為家を出ようとしたら、醒唯に嫌な予感がすると言われ、今日、休めないかと言われたが、僕は、今年受験生達の講師だったので、『休めないよ、ごめんね』と言った。すると醒唯は『成る可く早く帰ってきてね』と言い僕を見送ってくれた。

塾講師が終わり、寄り道もせずに帰っていた時、酔っ払いのトラックが僕に突っ込んできた。

醒唯の予感は的中していたのだ。

周りの人達が救急車を呼んでくれたのだが、僕は生死をさまよっていた。

生死をさまよっている間、僕は後悔した。

他の人に変わって貰うなり休むなりして、醒唯の言う事を聞いとけば良かった。

もう醒唯の顔を見れないのか。

もう醒唯の声を聞けないのか。

もう醒唯の横に居られないのか。

なんて不安や後悔が込み上げてきた。

『......哀…斗...今まで伝え…られなかった…けど……すき…だよ…』

途切れ途切れだが醒唯の声が聞こえる。

一生懸命想いを伝えてくれているのが分かる。

『僕も大好きだよ』と伝えようとしたが上手く声が出ない。それどころか目も開けられない。

僕は醒唯の声を聞きながら死んでいくのか。

最後に『だいすき』と言う事さえ許されないのか。

僕がそんな事を考えている間も醒唯は、想いを伝えてくれていた。

泣きながら伝えてくれているのだろうか。

しゃっくりのような啜り声が聞こえる。

数時間後、寝息が聞こえきた。きっと泣き疲れた醒唯だろう。

醒唯が寝て起きてを繰り返し、三日が過ぎた。

僕は醒唯が寝ている間に息を引き取ったそうだ。

僕は、今なら醒唯が見える。けれど醒唯には触れられないし、誰にも僕の姿は見えない。きっと僕は幽霊になったのだろう。

醒唯がこちらに来たら、醒唯には、申し訳ないが、僕は幸せになってから来いと言い追い返すだろう。

醒唯に別れの言葉を言わなきゃな。

『僕は、醒唯の恋人になれて幸せだったよ。僕はきっと醒唯の事をこれからも想い続けるんだろうな。想い続ける事しか出来ない僕をどうか許してね。幸せな五年間を有難う御座いました』と醒唯に別れの言葉を告げて、僕は旅立った。
















おまけ




《四ノ原 陽 容疑者》シノハラ ハル











俺は、飲酒運転をして、兄ちゃんを轢いちまったらしいが、俺は、覚えてねぇから『酒は飲んだけどそんなに呑んでねぇべ』と言ったら警察に「飲酒運転の方は大体そう言います」と言われた。

飲酒運転した奴等が言ってる事なんか知らねぇし、俺だって悪気があって兄ちゃんを轢いた訳じゃねぇ。

それより俺の車はどうなったんだ。

兄ちゃんを轢いたってことは、やっぱり傷だらけになって廃車になっとるんかな。

あー、まだ車のローン残っとったのに、金の無駄だべ。

こんな事を考えてたら警察に「反省の色が見えないですけど、反省はしているんでしょうか」と聞かれた。

俺は、何を反省したらいいのか分からなかった。

兄ちゃんを轢いたのは故意じゃねぇべ。

と思ったけど、反省してると言わないと、刑期が延びると聞いたことあるので『反省してます』と言った。

警察は「そうですか」と言って、何処かへ行ってしまった。

俺は、声を出して『俺は兄ちゃんを轢いたけど、故意じゃねぇべ、なんで俺が捕まるんだ?』と言った。

すると、警察が入ってきた。

俺は慌てて反省してるフリをしたが「反省はどうしましたか」と警察に聞かれた。

俺は、『してますよ』と言ったが、警察は「今、声を出して言ったことを、私達は聞いていましたが?」と言われた。

ああ、終わった、、刑期が延びる気がする。

あー、車代どうすればいいのか。

あ、そうだ、女房に払わせたらいいんだべ。我ながらいい案。

あー、これで刑務所を出てからも、車を運転できるな、良かった良かった、

後日、警察から、刑期は5年と聞いた。

まじかよ、5年か。長ぇな。

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