いきてる
視点を変えよう+++++++++++++++++++++++++++++++
だが俺は閃くうんこじゃなくてこいつを食べればいいじゃないと。
だけど生じゃとてもじゃないけど固すぎる。
火を通したい所だ。
一つ火魔法であぶってみる。
暫くあぶると香ばしい匂いがしてくる。
よし、頃合いだなと少しかじってみる。
外骨格は硬いかなと思ったがクリスピーな食感で悪くない。
味は・・・・・・・・まあ虫味だ。
食えないことは無い。
こいつらうんこ食ってる・・・・・・・・・・・。
あーーーーーあーーーーーー細かいことは考えないぞ。
自分のうんこ食うよりはましだし。
しかしもう一つ問題がある火魔法じゃ圧倒的に火力が足りないのだ。
腹がくちくなるほど焼ける前に俺が魔力切れでぶっ倒れる。
その前に空腹でぶっ倒れそうだけどねっ。
だからスキルでどうにかならないか想像する。
けつから直接火を出せないか。
オナラって燃えるからね。
だから火炎放射器のごとくブォーって。
ないな、ケツ火傷するだろそれって。
ケツに火が付くってそういう物理的な話じゃないから。
じゃあうんこが固形燃料にならないかな?
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「ピンプーン」
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「ん?」
肛門から奏でられるおかしな音の放屁。
「なんだなんだぁ、また何か発動したのかな」
今度は焦らないでズボンをおろす。
ブーンと空気が振動するほど高速で尻が動く。
また地面にはうんこ文字だ。
「放屁量が一定になりましたので「黄色い燃料」が発動しました。」
おおっ!なかなか有能、俺の肛門。
だけど放屁量ってなんなんだよ。
とにかく燃料ゲットだぜ。
すかさず俺は叫ぶ「出でよ黄色い燃料!」
「ぼふんぼふんぼふん」
出ましたよ長方形で大きさ形が栄養補給食品にそっくりな奴が。
しかもボロボロと。
なんだか鹿のフンって感じだし。
まあいいやとにかく燃料としての性能確認をしなくちゃ、早くスカラベ焼き食べたいしね。
俺は黄色い燃料をジェ〇ガの様に組み上げ火をつける。
ごうと勢いよく火が付く、着火性は抜群だ。
その分燃え尽きるのが早い。
まあいい、火の中にスカラベを何匹も放り込む。
むーんワイルドー。
ぱちぱちと栗の様にスカラベがはぜる。
よし、いいだろう焼きスカラベに噛り付く。
うーん少しうんこ臭いけど悪くない。
ピーン俺は思いついた。
素晴らしい事を思いついた。
「こいつらにカレー味のうんこを与えよう」と。
そうすればうんこ臭いスカラベからカレー臭いスカラベにランクアップするのではと。
よし、ならばカレー味のうんこのうんこ脱糞だ!
そうと決まれば*聖堂の肛門*発動!
すかさずカレースメルのうんこを脱糞だ。
そして匂いに釣られてボトボトとスカラベが降ってくる。
「さあお食べたんとお食べ」
暫くはごそごそしていたスカラベはそのうちカレーうんこを丸め始める。
「ん? んんんん」
なんかそこはかとない違和感。
なんでフンコロガシは丸めるのかな?
ころがす理由ってなんだろう。
ああ、食料を保存するか子供の食料だよね。
その為にどこかに持っていくから丸めてる。
ダンジョン内ってどこかに持って行っても吸収されるんじゃないのかな。
もしこの丸めたうんこを吸収されないようにできたら一大スカラベ農場が出来るんじゃないのかな。
なんて考えたけど無理だな。
ダンジョンなんて人知を超えた存在なんだからね。
うんこなんてポンポン吸収しちゃうんだから。
そして何だかんだで俺はなんとか生きている。
つづく