やられそう
俺は猛烈に反省している。
最初は戦うつもりだったのだ、戦うつもりだったのについついいつもの癖で肥溜めに沈めてしまった。
ダンジョンマスターの本能恐るべし、ダンジョンポイント美味しいです。
だがこれからは違う絶対だ、俺はやってやるぜ。
鞘からショートソードを引き抜き盗賊に向かって正面から対峙する。
「あーなんだおめーは」盗賊が俺に気が付く。
「親分俺らに一人で近づくバカがいますぜ」盗賊達はニヤニヤしながらずらりと剣を抜く。
焚火の光に刀身がチロチロと揺らめく、そしてじりじりと俺を囲んでいく。
あー嫌だなー切られたら痛そうだしあー嫌だなー。
なんか何も考えずに飛び出したけど俺バカじゃん。
いくら何でも切れるショートソードだって俺の剣技耳クソじゃん、こんなに一斉にかかられたら絶対に無理、こんな事なら魔物との戦いでもっと剣を使っておくんだった、なます切りにされる自信絶対にある。
なんてもやもや考えていたら盗賊の一人が飛びかかってきた。
「はっひゃー」ぶんと右下段から蛮刀を切り上げてくる。
俺は意表を突かれ反撃も出来ず大きく後ずさる。
すかさず両脇からも剣劇が同時に飛んでくる、更に飛びのきながら右の盗賊に一太刀入れる。
音もなく切り取られる盗賊の蛮刀とそれを握る腕、「ぎゃあー俺の腕が」叫ぶ盗賊。
「野郎!」正面と左からさらに追撃される、俺は先ほどの一撃でバランスを崩しており反撃に移れない。
俺は後ろに転がりながら追撃をよけるがこれは悪手だ、後手後手に回って反撃の機会を作れない。
盗賊達は余裕で俺を囲んでいく。
絶体絶命だ、「ふーふー」ギラギラと殺意をたぎらせた目で片腕を切り飛ばされた盗賊が俺をにらむ、左手には蛮刀をにぎり「殺すコロス殺す」とぶつぶつ言いながらじりじりと近づいてくる。
その時俺の下半身が突然屁を放つ、いや喋った「どこでもアヌスーーー」この場に似つかわしくない間の抜けた声で喋った。
盗賊達は援軍が来たのかとキョロキョロと辺りを見回すが、当然誰もいない。
そして俺は気が付いた掌に出来たけつめどの感覚に。
すかさず片腕の盗賊に左手を突き出す、すると手のひらの肛門からとても硬いクソが打ち出されたのだ、「ドン」俺の腕は反動で後ろに持っていかれる。
「ああ、あ」俺に飛びかからんばかりの片腕の盗賊が自分の胸を見ている、そこには丸い穴が開いており向こうが見えていた。
ばたんと倒れる盗賊、「こいつ魔法使うぞ!」盗賊達が叫ぶ。
その隙に俺は立ち上がり体制を整える、とりあえず危機は去ったようだ。
むやみやたらと突っ込んだら死ぬな、「大丈夫です私、*聖堂の肛門*が付いていますから」と手のひらで喋っていやがる。
「大丈夫じゃないだろお前そこにいたら剣が降れないわ」
「だからこそのどこでもアヌスなんです、お望みならつむじでも口の中でもどこでも移動しますっ!喜んで!!」
「やめてっ、じゃあ俺は前担当するからあとは頼むわ」俺は両手で剣を構える。
両手で剣を握った為盗賊達は飛び道具が使えなくなったと思ったのだろう、盗賊は一斉に飛びかかってきた。
「やっちまえっ」俺は飛びかかってきた盗賊に向かって剣を振ると剣ごと盗賊を切り裂く。
しかし無防備な両脇と後ろから盗賊が切り付けてくる。
そのとき後頭部と左右のこめかみの少し上にあの感覚が・・「くもあっ」三方同時に開かれた*聖堂の肛門*からすかさず硬いうんこが解放される「ドドドン」微妙にずれた発射タイミング俺の脳が激しく揺らされる。
「あ、バカ・・・」一瞬意識が飛ぶ、辛うじて持っているが朦朧としておりふらふらだ。
先ほどの攻撃でやられた仲間を超えて盗賊が追撃をかけてくる、そりゃそうだふらふらだからな。
しかし*聖堂の肛門*も黙っちゃいない、俺は沈黙しそうだが声を振り絞る「頭はやめいっ!」
「えー高くて一番狙いやすいのにー」不満なのかブーブー言う*聖堂の肛門*。
「ドドドドン」「ぐえっ」
新たに*聖堂の肛門*が移動したのは首だった、しかも四方同時に打ちやがった。
「げほっげほっ、おおお前は俺の首を絞めて殺したいのかっ」
俺は頭を揺さぶられ首を絞められ死にそうだ、盗賊より先に肛門に殺されそうだ。
「とにかくどこでもアヌス禁止な、お前に殺されるわっ」
「そ、そうだお前刀身作れるか?汚い奴なるべく汚いやつ」
「えー私きれいですけどー、綺麗なうんことか余裕だしー」
「そうじゃなくて芯は固くて表面をヌルヌル汚くしてくれ」
「嫌です、嫌ですけどやりますよっもう!」
再び手のひらに移動した*聖堂の肛門*からぬらぬらと黄土色の刀身が飛び出てくる。
後ずさす盗賊達に向けて横なぎに一回転うんこの剣を振り抜く。
俺に向かい最前列にいた盗賊は浅くだが皆うんこ剣に切られる。
「ぐあっ」切られた直後その傷口が赤く変色していくそして次々と倒れていく盗賊達。
俺は二回三回とうんこ剣を振り盗賊を毒牙にかける。
「はあはあはあ」こうして立っているのは俺しかいなくなったのだった。
つづく




