くさうさぎせん
「サークルフォーメーション解散、スタンダード!」
なんか無茶苦茶訓練されてる・・・
俺ホーンラビットに狩られちゃうの?
「ぼふぉふぉふぉっ、草原ウサギごときがマスターに挑もうなど片腹痛いわっ」
おいおい勝手にしゃべり出すなよーやめてくださいよー
「ななな、もう一人いたのかどこだどこにいるっ!」
他のウサギも二足立ちになり、思い思いに辺りをきょろきょろと見回す。
「可愛いなっ」
「マスター何を言っているのです!!あんなウサギより私の方が1000倍可愛いですっ!」
「いや、お前肛門だし」
「そうです!可愛い肛門ですっ! ウサギとは違ってしわしわしてますっ!!可愛いです」
「どうやらもう一人は認識阻害魔法が使えるみたいだな、という事は魔法使いかっ」
「おい、コモンとか言う魔法使い姿を見せろ卑怯者め!」
「ふふふ 卑怯者扱いは我慢できんな、我はここだっ」
なんと!俺の意志とは関係なく尻がウサギの方にぐぐーっと・・・・
「おい、ちょ やめいっ」必死に尻に抗いなんかくねくねしそうなポーズになる。
「なな なんだその恰好は珍妙な恰好しおって、どういうつもりだ」
そんなやり取りをしているとスタンダードフォーメーションの隊列後方に何やら魔力の高まりが。
「ばひゅん」頬の横を何やら赤い物が高速で通り過ぎる。
やばいやばいやばいっ俺は横に飛ぶ、間髪入れず俺が今立っていた場所に赤い物が何本も通り過ぎる。
「ずどどどどっ」間髪入れず今度は上から降り注ぐ。
地面に突き刺さったそれは人参だった、スーパーで売られているような見事に形が揃った人参が刺さっていた。
「むむっ速度増加魔法、赤いバレットを躱すか」
ウサギ魔術師が後方から放ってきたのか、魔術師もいるのかホーンラビット凄いな。
だが食べ物投げちゃダメでしょ。
「マスター向こうは攻撃魔法撃ってきましたこっちもうんこファランクスで応戦しましょう!」
えーズボン降ろしてウサギに尻向けるのー、それ何て罰ゲームなんだよ。
それにあんな物騒なもん当たったら木端微塵じゃん。
「ほら、早くしないと次弾が来ますよ、打たれる覚悟の無い奴は撃っちゃダメなんですよ」
またそんな事言って俺はそんな物騒なもん撃ちたくないし尻も出したくないんだよ。
「来たっ!」グズグズしていたらいつの間にか遠くから囲まれていた、そして腰から上を狙って人参が飛んでくる。
「ばひゅひゅん」無数の人参が頭上を通り過ぎる、間一髪でしゃがんで人参をよける。
勢いよくしゃがんだので体勢を崩して手と膝をついてしまう。
すると俺に向かって周りから人参が上から飛んでくる。
「だめだ避けきれん!」あわや無数の人参に串刺しになる瞬間、ひときわ鋭い放屁によりケツまわりが抜ける「カヒュン」と幾分金属音が混じったような屁の音だ。
間髪入れず*聖堂の肛門*からうんこバレットが発射される。
それはうんこジェットプリンターで開発されたジローにチェンジした*聖堂の肛門*から発射された。
ミリ単位で制御された腰つきでカクカクと人とは思えない動きで動く他人の尻のような俺の尻。
「ばううううんん」「ばうううん」と同時に異方向へと発射されるうんこバレットが人参を叩き落とす。
「はっはっはっ マルチブルうんこファランクスの迎撃能力は世界一ぃぃぃ」と変なテンションで雄たけびをあげる俺の下半身。
「さあ、草ウサギ達次の餌食は貴方たちですよー」なんだか話し方がにぃちゃぁとしている。
「「「「「「「ひぃっ」」」」」」あちこちから給気系の悲鳴が聞こえる。
どうやらホーンラビット達は戦意を完全に無くしたようだ。
がっくりと前足を地面に着いた隊長ウサギ、いやそれ普通のウサギやんと心の中でツッコミを入れる。
「我々の負けだ、どうか私の命で許してもらえないか」
俺は腕を組み少し考える、「むー どうして人間を襲わなければいけないのですか」ホーンラビットに問いただす。
「我々はこう見えてもこの辺りで最強なのだ、だが一族が栄えるには食い物が必要だ」
「なるほど、だけど草原に草がいっぱい生えてるじゃないですか」
「草ばっかり食べていたらたまには肉が食いたくるなる、人間の肉は薄くスライスして陰干しすると酒の肴になる!旨い」
雑食でしかも珍味扱いかよ「なあウサギさん、俺はカレー屋なんだ」俺は鍋を取り出し隊長ウサギにスプーンを渡す。
隊長ウサギは?を頭の上に付けながら少し右に頭を傾けスプーンを見つめる。
「物は試しだ一口食べてみてくれ」
三ツ口を開けスプーンを口に入れる隊長ウサギ。
するとまあるい目を更に見開き「ななななんだ こんなの食べたことないぞ、これがカレーなのか」と隊長ウサギ。
「町で従業員(仮)がこれを売ってるから良かったら買ってくれ」話せるウサギを俺は食う気にはなれん。
「それだけでいいのか? 俺たちは食われる覚悟はあるぞ、でなければ人間を食わん」
「俺にはお前達を食う覚悟は無いよ、悲鳴上げたり命乞いしてるかわいいウサギを絞めるとか想像したら、俺どんだけ悪魔なんだよと思うわ」
「じゃあな、次見かけても襲わんでくれよな」と、俺は言い残してその場を去る。
後姿を見つめるウサギ達はそのプリプリとした丸出しの尻を見送るのだった。
つづく




