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ひとりたびのはじまり

次の日の朝皆で朝食を取り最後の別れだ。

まあそうでもないのだが。


「今日から君たち全員で協力してカレー屋を切り盛りしていってほしい、私は店舗探しに王都に向かう」

「ムラビーは私の代理として切り盛りしてほしい、些細な事でもまめに連絡をくれ、それが重大な懸案事項に繋がる事もあるからな」

「パクリーはこれからはバイトリーダーとしてこの町でカレー屋をやっていけるように勉強だ」


「今後従業員(仮)は本店勤めになるんだからこの町の仕事はパクリーにちゃんと引き継げよ、とはいってもまだ立ち上げたばかりなんだがな」


「パクリー、お前の仲間に声を掛けてアルバイト増員してくれな、いいアイデアがあるなら露店販売もしていいからなムラビーと相談してうまくやれ」


「なるべく早く店を決めるつもりだ、チュートの町での商売も軌道に乗るよう頑張ってくれ」


「「「「はい!」」」」




こうして俺はチュートの町を後にしたのだった。






そして今街道を西に向かって歩いている。

流石に冒険者として持っていた武器では見てくれが悪いのでショートソードを腰に差している。

町の武器屋で買ったものだ、もちろん武器の良し悪しなんて分からないから見てくれと値段で買ったものだ。


うちの村があった土地とは違いここいらは緑が濃いなあ

、町から出て暫くは農地が続いていたが今はひざ下の高さの草が茂っている草原だ。

草原がさわさわと風の模様を描きながら通り過ぎていく。

皆と一緒にいるのもいいがひとりもいいな、清々しい開放感がある。


気分よく歩いていると草むらからがさがさと音がする、体がピクリと反応して驚く。

大抵は鳥が飛び立っておしまいなのだが、ここは知らない土地だ何が出てきてもおかしくない。

ショートソードをスラリと鞘から抜き身構える。


がさがさがさ、道と草原の境目の草むらからピョコリとウサギが顔を出す。

ウサギの額には何故だか角が付いている、「えホーンラビット?」俺は思わず口にした。


「誰だホーンラビットって」


「しゃしゃ喋った・・・」また思わず口にしてしまう。


「おいおまえ、お前はチュートの町の者か、それともチュートの町の者じゃないのか」


「ぬいぐるみが喋ってるみたいだな目茶目茶可愛い」思わず口に・・


「質問に答えろ、もう一度言うぞお前は町民かそうじゃないのかどっちだ」


「ああ、すまんあまりにも驚いてしまって固まってしまった、なあちょっと触らせてくれないか ななちょっとだけだから触らせおくれよー」


「もーいい、町民ならこんな風にはならない、外民確定だ おいお前らフォーメーションラビワンだ」角ウサギはいかにも慣れた様子で俺を囲んでいく」


可愛い外観とは裏腹に物騒な雰囲気になってきたぞ。

「なんで俺に敵対するんだ、それに町民と何が関係あるんだ」


「町民とは不戦協定を結んでいるんだよ、それから農地に進入する害獣排除の仕事も請け負っている」


「ほえー凄いなウサギさん」なんとも間の抜けた声が出てしまう。


「まま、まあな・・・・とにかくだお前が町民でないなら狩らせてもらおうアタックツーからフォーだゴー!」


正面から二匹のウサギが飛び込んでくる、だが俺が見えない後ろからも同時に二匹のウサギが飛び込んできていた。

俺はショートソードを構え前から飛び込んでくるウサギに切りかかろうする。

同じタイミングで突然猛烈に屁がしたくなる、我慢が出来ないので思い切り放屁する。


「ばふぉーーー」あまりの勢いで下半身が前に押し出され前から来るウサギに両足でキックしてしまう、同時に後ろからアタックしてきたウサギは放屁により吹き飛ばされる。

放屁の勢いは止まず上半身が残された為青空が見えたと思ったらそのまま一回転して足から着地する。


「なんだその珍妙な技は」


「知らんがな」


「サークルフォーメーション解散、スタンダード!」

なんか無茶苦茶訓練されてる・・・

俺ホーンラビットに狩られちゃうの?




つづく

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