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しみ

「売り切れただって、凄いな 明日に備えて補充しておくから今日は店じまいでいいぞ」

「それからある程度売り方が軌道に乗ったらパクリーに引き継ぐ事を考えておいてくれ」


「俺たちは用なしですか」


「違うだろお前らは従業員(仮)だろう、回転のめどが立ったら店に来なければなんないだろうが」

「パクリーお前この商売続けたいか」


「うん・・・はい続けたいです!!」


「だがムラビー達はそのうちいなくなる、このままじゃあお前ひとりだ」


「あ・・」


「そこでだお前にも仲間がいるんだろ、そいつらを引き込め、そしてこの商売のやり方をお前が教えるんだアルバイトのリーダーになるんだパクリーお前が」


「アウバイトのリーダー・・・やりますやります」

「なんか俺だけいい服着て給金もらって食うのに困らなくなって泥棒仲間に引け目感じてたんだ」

「よかった・・・」パクリーは下を向いて地面に黒いシミを作る。


「さて、俺も準備が出来次第王都に向かいたい、カレーの補充については問題ない、だが売り上げの回収と俺との連絡手段がまだない」


「お前らの中で読み書きのできる奴はいるか?」と聞くが誰も手を上げない。

まあそうだろうな俺も出来ない、すぐにでもなんとかしないとな。


「パクリー代書屋ってあるか?」


「うん大通りにある」


「じゃあそこに行って伝えたい事がある場合はそこで代書してもらえ、そしてそこで俺からの連絡を読んでもらえ」

さて、読み書きの問題はこれで何とかなりそうだ、まあ俺も今の文字が読めないんだがな。

そこは表にして平仮名でルビ打って覚えるわ、すぐにでも本屋に行って表作るわ、こいつらの分も作って渡しておこう。


問題は連絡手段だな、寸胴鍋とダンジョンは繋がっているからそこから連絡できるといえば出来る。

しかし鍋は肥溜めとどっぷり繋がっている、手紙なんて入れたらうんこまみれでとてもじゃないが読めないしそんな手紙触るのも嫌だ。

そうだ、入り口と出口を別にするのはどうだろう、出口と肥溜めを繋げて入り口と肥溜めから外れたダンジョンと繋げる、これで手紙は肥溜めに沈まずに済む。


いやだめだ、うんこがおたまで掬えなくなるな、うんこがおたまに飛び込んでくれればいいんだが。

あり得ないなうんこが生きているならあり得るだろうが・・・。

ダメだダメだ!そんな事一ミリも考えちゃダメだ俺の*聖堂の肛門*が嬉々として作り出すぞ。


そ、そうだ!蓋だ蓋があるじゃないか!蓋を肥溜めから外してダンジョンと繋ぐ、寸胴は肥溜めと繋げばおたまで掬えるし手紙も落ちない、ナイスアイデア俺!


後で分かったのだが鍋の蓋に手紙を入れるとそのまま鍋の中に落ちるから俺からの手紙はうんこまみれになった。

蓋の出入口は蓋を上に向けた場合のみダンジョンと繋がるように仕様を変更したのだった。

そんなこんなで俺との連絡方法も解決した、いよいよ出発の時が近づいてきたな。


「ではまだ聞きたい事とか心配な事とかあるか? まあなんかあったら手紙で連絡してくれ」


「「「「はい!」」」」


俺は従業員(仮)とアルバイトと別れ本屋へと向かう。

本屋で国語の教科書みたいなのを探すつもりだ。

そして本屋で聞いてみると本屋のおばさんはすぐに数冊持ってきてくれた。


「初めて読み書きするならこれ「バゥカでも分かる国語」がお勧めだね、こっちはもっと専門的な教科書になるよ」

バゥカはまああれだ地球で言う猿みたいなもんだ、バゥカ自体はミミズのお化けみたいな奴で猿とは似ても似つかない奴だが例えとして引用されるという意味での猿だから。

てか、ミミズ賢いな!!


俺は「バゥカでも分かる国語」に五十音表みたいなのが付いているの見つけたのでこれを2冊買う。

俺と従業員(仮)用だな。

俺はその場で本屋のおばさんに表の文字を読んでもらい隣に平仮名でルビを打っていく。

従業員(仮)に渡す方は無駄だからやらない。

代書屋に行った時でも表の読み方聞をきながら精々勉強してくれ。


よし、準備は整ったな明日出発することにしよう。


つづく




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