ひどい
次の日宿を出て洋服屋に行く。
「おやじ、残りの服とエプロンを頼む」
「エプロン昨日作っておいたから出来てますよ」オヤジは俺に服とエプロンを渡しながら「旦那、さ、さ、エプロンのアイデアって何ですか」
「まあそうせくな」従業員(仮)にエプロンと白い服を渡す。
「お前たちは昨日と同じく行商してくれ、俺は商業ギルドに洋服屋と行かねばならない」
話しているとオヤジが鍋を持ってくる。
「いやあカレーって言うんですかこれ、旨いですねーささ、残りの三人前これにお願いします」
オヤジはニコニコ顔で鍋を差し出す。
洋服屋の前で従業員(仮)と別れ俺たちは商業ギルドへと向かった。
商業ギルドでエプロンについての専売と利益についての契約を交わした。
これで他の店で許可なくエプロンを売ることが出来なくなる、そして俺に売値の一割がアイデア料として入ってくる。
そしてそのままギルドの小部屋で服屋と商業ギルドの職員と俺の三人でアイデアの受け渡しだ。
商業ギルドの職員がいるのは言った言わないというトラブルを避けるためだ。
俺は洋服屋にエプロンの形や素材についてヒントのような形でアイデアを出す。
「汚れ仕事はどうだエプロンがあれば助からないか? 毎日飯を作る主婦は可愛いエプロンとか必要じゃないか?」
「なるほど仕事用と家庭用のエプロンか・・・・」
うぉ、なんだこのオヤジ鋭くないか。
「まあそういう事だ、機能性とデザインを分けて考えればいいんじゃないか、あと商標とかな」広告は大事だしな。
「なんだかエプロンに無限の可能性を感じますね、いやあ良い話が聞けました」
「ここからはオヤジのアイデア次第だ、精々儲けてくれ」
何かと話し込んでいたらいい時間になってしまった、「そろそろ俺も仕事に戻らないといけない、解散としないか」
商業ギルドの職員が、「なかなか面白い話が聞けましたこれはお金の匂いがしますね、洋服屋の店主さんあなた運がいい」
「ははは私もそう思います、カレーも絶品ですしね」
「は、カレーとは何ですか?」
「この人カレー屋さんなんですよ、カレーは何というか香辛料の効いた濃いスープみたいな物ですね」
「ああ、カレーに関してはそのうちこちらに正式に伺いますのでその時にお願いします」
商業ギルドの職員は少し不満げな顔覗かせたが、
「分かりましたなるべく早いうち来てくださいね」
こうして商業ギルドを後にして洋服屋の店舗に向かう。
「カレー屋の店長さん」
「何ですか洋服屋の店長さん」
「ありがとうございます、これで新しい段階に進むことが出来そうな気がします」
「お役に立てれば幸いです、ただ一つアドバイスしておきますね」
「はい、なんでしょう」
「いくら初動が良くてもこの町の人口以上に売れないですから投資を無理しても良いことないですよ」
「うん 確かに、夢を見過ぎるのは良くないですね」
「いえいえ、商売なんですから夢はでっかく行きましょうよ、この町で資金を稼いでマスの大きい王都に店を出せば凄いことになるかもしれませんよ」
「おー確かに」
俺は洋服屋のオヤジをこの後も煽りに煽っておいた。
味方は多い方がいいからな。
話しているうちに洋服屋に到着だ。
「おうどうした」、そこにはうちの従業員(仮)がたむろしていた。
「あ、店長(仮)実はカレー売り切れてしまって店長(仮)が帰ってくるの待ってました」
「え、そんなに?」
「そうなんです」
おかしいだろ、だってこいつらには寸胴鍋繋いで2個分と言ってあるけど本当はダンジョンの肥溜めに繋がっているだぞ。
という事は今肥溜めは空という事か、どんだけ売れてるねん!みんなうんこ好きだな!!
つづく
鬼畜の所業ですな
誰も知らない知られちゃいけないー




