きぶんもあらた
時間が早かったのかガラガラの公衆浴場を出た俺たちは見た目とても身ぎれいになっていた。
ムラビーとイーは白い新しい服で後の3人は汚れの落ちたさっぱりした身なりだ。
なんかこれでうんこが売れる身なりになった。
さっきの服屋に戻り出来上がったエプロンを受け取る。
「服屋よエプロンて売れると思わないか?」と服屋に唐突に問いかける。
俺は見逃さなかった一瞬目が泳いだのを。
「売ってもいいぞエプロン」
「そうかじゃあ売らしてもらいますね」ニヤリと笑う。
「但し対価はもらうからな、もしかして黙って売ろうとか思ってないよな」
ピクリと肩が揺れる、「対価ってなんですか」
「エプロン1枚につき1割をアイデア料として俺に支払う、高くはないだろう」
「それにエプロンのアイデアは他に色々とある、それも付けてやるからたくさん売ってくれ」
ちょっと考えていた服屋のオヤジが「ではそれでお願いします」と。
「じゃあ契約書作作りますね」とオヤジが3枚の紙を持ってきた。
俺とオヤジと商業ギルトに収める3枚だ。
これで他の服屋で俺とオヤジの許可なくエプロンを売ることが出来なくる。
サインと拇印で書類完成だ、商業ギルドには明日二人で行かないといけない。
不正防止の為だな。
「アイデアは契約成立後に渡そう、それよりエプロン渡してくれ」
「ああ出来てますよエプロン」2枚のエプロンを俺に渡す。
「ムラビーとイー、エプロンを着けてみてくれ」エプロンを渡す。
白い服に紺のエプロンがなかなかいい、やっと食料品扱っている商売人に見えてきた。
「オヤジ鍋はあるか?うちの商品を分けるから用意してくれ」オヤジは鍋を持ってくる。
むー鍋が小さい5人前も入らないな。
「オヤジよその鍋では2人前という所だ、どうだろう後の3人前は後日という事で良いか」
「そうですかじゃあそれでお願いします」
後は荷車を借りたら商売再開だな。
俺はパクリーに荷車の手配を頼もうと振り返る。
するとパクリーが服屋に入ってくる所だった。
「店長(仮)、荷車借りてきたよ」なんとフットワークの軽い奴なんだなかなか有能だな。
「お前金はどうした」
「これでもこの町育ちなんだぜ信用貸しさ」ええ・・信用貸しだってぇ。
俺達は店の外に出た、そこに止めてあった荷車は見事にボロボロだゴミ一歩手前と言ってもいいだろう。
パクリーの言う事にはこの荷車盗品運ぶ時に使う物で仲間内で1台確保してあるものらしい。
「まあいいか荷車は荷車だしな、よし商売再開だ」お客と交渉するのはエプロン組で荷車を曳くのはその他組だ。
つづく




