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はじめてうってみた

「おい、お前ら俺達には金が無い」

「このままじゃあ路上で寝る事になる」

「俺は嫌なのでカレーを売ろうと思う」


「「「売ろう」」」


「それでだ四人ぞろぞろ固まってちゃあ効率が悪い二人々の二組で行動するぞ」


「「「おー」」」


「イーとムラビーで組んでくれ、俺はニーだ」


「「「おー」」」


「イーとムラビーはこの鍋を持っていけ、中はカレーだ」

「そして狙うは飲食店や飲み屋だな、その鍋一杯で約10食分だから銅貨60枚と言っとけ、注文取れたら後で回るからな」


「注文取れても取れなくても五軒回ったらここに集合だ、解散」


そして俺は一軒目の食堂へ入る。


「すいません店長はいらっしゃいますか」


「俺だが何だ」


「今晩の一品にこれを加えてみてはいかがでしょうか、カレーという料理です」

店長にニーが鍋の蓋を開けて中身を見せる。


「なんだお前、うんこ食えって言うのか」

「いえいえこれがカレーです、ちょっと味見してください」

とスプーンを渡す。


ぱくっ、「なんじゃこりゃー!」

「辛さの中に複雑なうま味と甘みそしてこのスパイシーな香りはなんなんだー」

「おい、これ高級料理じゃねえか!いくらなんだ値段は」


「鍋一杯で銅貨60枚です、お客さんにはパンと一緒に出すと良いです、鍋一杯で10人分ですが、うまく盛り付ければ20人分は行けますよ」


「なんだって!銅貨60枚かよ!」

「し、仕方がねえ鍋二杯分買ってやるよ」難しい顔していた店主が顔背けた瞬間ニヤリとした。


「まいどありー」

取り出した寸胴から鍋二杯分のうんこをお店の鍋に移す。


「店長(仮)銅貨60枚二つ売れた!」

「120枚な、それに銅貨は売れてないぞ」


売れたのは最初の店だけで後の4店舗は空振りだった。

5店舗回ったので集合場所へ向かう。


するとイーとムラビーはすでに集合場所にいた。

「お前らの方はどうだ」


「3店舗で買ってくれるそうだ」

「よし、上出来だ行くぞ」

どうやらムラビーとイーには営業の才能でもあるらしい。


3店舗で鍋5杯分、銅貨300枚の売り上げだ。

合計420枚の商いだな。

売り歩くついでに宿屋はどこがいいか聞いておいた、ツブレ山荘がいいらしい。

なんでも宿屋のオヤジが山好きだそうだ、どうでもいい情報だ。


宿屋は山小屋風なのかと思ったがどこにでもありそうなごく普通の宿屋だった。


部屋に入った俺達はこれからの予定を話す。

内容はこうだ、従業員(仮)三人でチュートに残り色々と調べてもらう。

小麦粉の値段やパンの作り方とか町の人はどんな生活をして何を食べているのか。

できれば実際にパンを焼けるようになってほしい。


活動資金に充分な金額になるまでカレーを売って作る。

それまでは俺もこの町にいる、その後俺は王都に向かって出発する。

出店場所を探す為だ。


カレーの売り方だが店は出さない露店であっても色々と必要だからだ、荷物も増えるし開店資金も必要、チュートに腰を据えるつもりは無い。


「という事で明日からまた店にカレーを卸すぞ」


「小売りも機会あればやっていいからな、とにかく活動資金を稼ぐぞ」


「「「へーい」」」


つづく



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