みわくのベッドルーム
俺は村を出た、日が落ちるまであと3時間ほどだろう。
ダンジョンから出て夜通し歩き続けた。
おっさんの言うことには村から次の町までは三日かかかる。
疲れた体で野宿とか普通なら、肉食の野生動物とか魔物のごはんだ。
だが私はダンジョンマスター体力的に無理がきくのだ二日や三日寝ないで歩き通しても大丈夫。
だがそれより良い方法がある休みたかったらダンジョンに引きこもればいいのだ。
そうすれば寝ている間に何かに齧られる危険性は無くなる。
今日は日が暮れたら移動はお休みだ、また明日夜が明けてから歩くとしようどうせ急ぐ旅じゃないからな。
「ダンジョンよその門を我の前に構築せよ」ドーンと音がしそうな雰囲気でなかなかに立派な扉が目の前に現れる。
「門て言ったのに何で扉なんだよ、反抗的なダンジョンだなっ」
「マスターよそれは難しいからじゃないかな」
「うぉっ!なんだよ急にしゃべんなよ驚くだろこんな草原で心臓飛び出るわ」
「門とは敷地と外部を区切る物でだからダンジョンの入り口にふさわしくないかと」
今しがた日が落ちたので今日の移動は終了だ、しかし道のわきに突然扉なんか出したらだれか見てたらまずい。
だからすこしお花を摘に行ってきますわ的な距離で道から見えない場所に扉を出したんだな。
扉に向かい一歩踏み出すと「ん?」ぐにょりという感触の後ずるりと滑る右足。
足元を見るとどうやらうんこを踏んでしまったようだ。
「うへぇ」
そして辺りを見回すと良い間隔でうんこだらけだ、まさに天然のトイレ状態!!
まさにお花摘みの場所を選んでしまったわけだ。
「さすがです!」
「何がだよ!」そこいらの砂に靴の裏を擦り付ける。
「マスター、うんこも有機物なので多少はダンジョンポイントの足しになります、そのままダンジョンに入られてはどうでしょう」
「うんこのポイントなんていらんわ!」
「聞き捨てなりませんねウンコダンジョンのマスターなのに」
「しらん! ダンジョンに入る!」そして俺は扉を開け中に入るのだった。
「どぷん」中に踏み出した左足が底なし沼か何かに囚われた感じだ。
そしてそのままバランスを崩して前に倒れそうになる。
「うわっ」俺は何とか踏みとどまり沼のような何かの中にこけ落ちる事を免れた。
「何なんだよクソが」と悪態をつく俺、しかしその瞬間思い出す「あ」
岩トカゲの為にダンジョンを肥溜めトラップにしていたのだ。
「ぬぽっ」と足を肥溜めトラップから引き抜く、さっきの右足よりひどい状態だ。
あー酷い気分だ流石に落ち込むわ最悪だわー。
「マスター」
「なんだ?」
「おっさんとその家族にはクソ食わせといて自分はその程度で落ち込むんですか」
「うるさい!クソ食って地固まるって言うだろっ!だからいいんだよっ!」
「言いませんし、訳わかりません」
ぶつぶつと悪態をつきながら俺は肥溜めトラップを解除する。
このダンジョン内なら俺は自在にうんこを操ることができるのだ。
よって足や靴に着いた糞尿など一瞬で拭い去ることができるのだ。
「さて、地面もまともになったしベットでも作るか」
とは言ってもこのダンジョンで操れるのはうんこ関係だけの俺はどうすればいいのか悩む。
「ピキーン」閃いた!ウオーターベッドって水袋だよね、つまり液体みたいのはある、袋は無いけど表面を乾燥させれば強度が出て上で寝れるんじゃないだろうか。
「よし、さっそく検証だ」俺は浅い肥溜めトラップを作る。
これは万が一乾燥うんこが破れて中に落ちた場合うんこの中で溺れないように20センチ程の深さにしておく。
そして乾燥させて・・・・「完成だ」
触ってみると表面はサラサラしていて固いが中はぶよんぶよんしている、正にウオーターベッドだこれは。
さらに肥溜めだからかまるで発酵しているかの如く生暖かい。
恐る恐る乗ってみる。
うん、大丈夫そうだ、ベッドの完成だ。
それじゃあお休みと伸びをしてベッドの上で寝返る。
「ぶちゅん」嫌な音がして右側を向いたま乾燥うんこがやぶれてずぶずぶと沈んでいく俺。
「ぷはっあっ、ぺっぺっぺっ!」慌てて起き上がろうとベッドに手を付く「ぼちゅん」ベットが破れた。
結局肥溜めに全身落ちてうんこまみれになった俺は肥溜めベッドはあきらめ固い地面で寝る事にしたのだった。
つづく
自分で書いておいてなんだが.....「ひどい話だ」




