だつ・・・
「出れないんですけどー」
「なんだよお前飛べるんだから上から・・」上を見上げると何ッ。
塞がっている穴が無い、穴が無い、穴が無いっ 大事なことだから三回言いました。
それに先ほどまでのクリスタル感は微塵もなく茶色いてりてりした空間になっている。
「ど、どっどうしよう俺はここで死ぬのか」
「バッカねー死ぬわけないじゃない、あんたダンジョンマスターになったのよ」
「え、なな、なんだってーーーー」
「ど、どっどうしよう、クリ子どうしよう」
「知らないわよあんたのスキルにでも聞きなさいよ、それより私をこの嫌なダンジョンから出してよ」
「ひーひーふー」あまりの衝撃の事実に正気を失いそうになるが深呼吸で少し落ち着いてきた。
「なあクリ子知らない仲じゃないんだからいいだろ?な、な、先っちょだけでいいから教えてくれよぅフヒヒ」
「ひぃっ」クリ子が息を吸い込みながら悲鳴をあげる。
「そうだ、クリ子 なんかプレゼントするよ情報の対価としてね、だからお願いっ」
「な、な、何をくれると言うのよっ」
「ん? んーーーー うんこ?」
「バカーーーーー!、そんなのいらないわよ早くここから出しなさいよーーーー」
「よしっ契約成立だな、対価はこのダンジョンからの解放という事で」
「・・・・・・何が聞きたいのよ」
「ダンジョンマスターって何?なにすんの?」
「ハァそこから説明するの・・・・」
クリ子から聞いたダンジョンマスターのお仕事はこんな感じだ。
ダンジョンマスターはダンジョンの管理をする。
ダンジョンは侵入してくる生き物の生命力を糧としている。
とかなんとか、それはなんか言い尽くされているテンプレに気持ち悪いほどぴったりと当てはまっていた。
そしてダンジョンマスターがダンジョンコアでありダンジョンマスターが死ねばダンジョンは崩壊する。
糧が無ければダンジョンは崩壊する。
ダンジョンが崩壊すればダンジョンマスターは死ぬそうだ。
えーそれって一蓮托生ダンジョンから俺離れられないよね、死ぬの嫌だしあーもう。
「分かったなら早くこのダンジョンから出してよ」
「え、どうすればクリ子先輩外に出れんの?」
「出口なり入り口を作ればいいのよっ」
「よし!」俺はイメージしたぎゅっと締まったなんかしわしわのまあるい穴が弛緩してもわっと開く様を。
するとイメージ通りの出口が足元に開いた。
「いやっあー」
「なんてもん想像するのよ!この私、世にも類まれな美しいクリスタルダンジョンのそれは美しいダンジョンマスターに此処を通れと言うの」
「仕方ないしー俺どうせうんこダンジョンマスターだしー」と少し拗ねてみる。
「嫌だけど、ここに居続けるのはもっと嫌、ハァー」
そしてクリ子は下の出口から”ノルン”と脱ぷ・・・もとい出て行ったのだった。
つづく




