勇者の復讐 9話
復讐編に入りました。
10話で終わらせようと思ったのですが過去編で時間を取られすぎました。
もう少しお付き合いくださいませ
マルスが【エルフナイン】を飲んでから約3年の月日が流れた。
その間色々な事があった。
まずは1番大事な話だ。俺とレーナエルの子供が出来たことだ。
名前はラファエル 義父であるミカエルがつけてくれた。
二人の子であるラファエルは、左手に刻印が生まれた時からあった。
魔王因子である。
悩みの種は、ほぼ3日と開けずにミカエル夫婦が訪れることだ。
エルフ四天王の4人も頻繁に訪れてくる。
体の方は人間だったころと見た目はほぼ変わらないが、元々持っていた
魔法力が大幅に増えた。
四天王との修行によって以前とは比べようがないくらいに成長していた。
一度模擬戦でウラヌスを使ってみたことがあったが、力加減が分からなく
思いっきり振ってみたら衝撃波で外壁に傷がつき大目玉を食らった。
エルフと交流を結び、もはやエルフ国全土に知られるようになった。
そんな時に王宮に呼び出され、ひと月ほど村を視察してほしいという依頼がきた。
世話になってるのだし快く受け入れ視察に向かった。
1週間ほど滞在してると、王宮から使者が送られてきた。
「マルス様 先ほど王宮の外壁から人間の勇者一行が
向かっているとのことです。」
四天王の一人であるエルバーン様が対応しております。
すぐ荷造りして王宮に向かった。
王宮に戻るともうアレン一行は撤退した後であり、外壁の手前にある
開けた場所にアレンの首と体が転がっていた。
野ざらしの状態で
無言で見つめているとエルバーンがやってきた。
「マルス様、こやつはマルス様の手を汚すほどの手合いではございませんでした。」
「聖剣のほうは取り戻すことができず申し訳ありません。」
「いやいいよ、例の作戦の時に必ず破壊するからね。
しかし感情が湧いてこないな、無関心というやつか、まぁどうでもいいな。」
マルスは呪文を唱える。
するとアレンの遺体の奥に魔法陣が現れる。中から火を纏った虎が現れた。
「マスターお呼びでしょうか?なんなりとご命令を」
冷たい目をしたマルスが
「ああ そこに転がってる屑の遺体だ。魂もろとも食べてしまえ。」
「了解いたしました。ではおいしくいただきます。」
「色々不純物が混ざっていてなかなか美味でございます。」
虎が食べ終わると、満足そうに魔法陣に戻っていった。
アレンは魂もろともこの世から消え去った。
「マルス様、これから忙しくなりますな。他の四天王も動いております。」
「王には報告しましたが、エルマとエルザルが王国の潜入に成功したそうです。」
「エルマは西の教会、エルザルは宰相に成り代わっております。」
「エルマには神託を、数日中には出してくれるそうです。」
「そこであなた様にはご足労お掛けしますが、近隣の村に移動してください。」
「問題は王国に張られた結界なのですが…」
マルスはふと思い出す。故郷の事を
「それについては考えがある。任せておけ。」
マルスが村に滞在してると王宮から迎えがきた。
「マルス様はおられますか?以前は誠に申し訳ありませんでした。
謝罪ならびに聖剣を返す為にも王国にお越しください。」
まだ準備が整っていなかった為少しばかり渋ってみたりして時間を伸ばした。
十分にエルフ側の準備ができた頃マルスは王宮に向かった。
その間 憎悪を悟られまいとなるべく無言を貫いて‥‥
ここからが本番です。最終的にどうなるのか?お楽しみください。
メンタルが弱いのでコメントは最後にじっくりと見たいと思います。
毎日投稿します~ つたないですが最後までお付き合いよろしくお願いします。




