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勇者の復讐  作者: ユウテイ
12/13

勇者の復讐 12話

毎日さくさく投稿


マルスは、幼馴染姉妹、妹の居る場所へと向かっていた。

顔を少し思い出しただけで、10年前の仕打ちが蘇ってくる。


10年前すべての王国の人らに裏切られ全てに絶望した、ただ思ったことは

復讐の二文字だけ


今からすべての人間に復讐を!! 


マルスは冷たい眼で、3人に対峙していた。


「マルス!!あの時は操られたとはいえ、本当に申し訳ないことをしました。」

「兄さん、どれほどの怒りか私には察することはできませんが

ただ一言謝りたくて」

「元婚約者の私はどうなってもいいです。ただ子供の命だけは」


皆口々に似たような事をほざいていた。


マルスは全く耳を貸さず眼の焦点は王国の方向を向いていた。


3人は聞いてなさそうなマルスにもう1度声を掛ける。


マルスが3人の方を見る。


「ああ すまん。貴様らの謝罪は俺には今更届かん。やることがあるから

暫く待て、ただ待ってるだけじゃ退屈だろうから、

これの相手でもしてもらおうか?」


「後ろに隠れてる200人の衛兵と共にな!」


マルスは呪文を唱え魔法陣を地面に20ほど出した。


中から炎を纏った虎が勢いよく出てきて王国兵並びに3人に襲い掛かった。


マルスは更にウラヌスを掲げて別の呪文を唱えている。


≪ウラヌスよ、準備はいいか?≫

≪ああ、いつでもよいぞ、魔法陣を出す場所は王城の真上でいいな?≫

≪ああ、それで頼む≫


≪いくぞ!!≪エルドラ召喚≫ ≫


天魔級の剣であるウラヌスを媒介としてエルフの王族並びに

エルフ四天王らの魔力を注入して呼び出させる超位存在の竜

エルフの秘術≪エルドラ召喚≫


それがまさに放たれようとしていた。



その日王国は良く晴れた陽気のいい日だった。

東門が破壊されまだ復旧の途中だったが、皆の表情は明るい。

そんな日だった。


何気なく空を見上げた衛兵が気が付いた。はるか上空に浮かぶ巨大な魔法陣を


報告も忘れ、ぼーっとそれを見つめていると中から、巨大な竜が現れた。

それを見てはっとした衛兵が王に報告へ走る。


「王よ、報告します。王国のはるか頭上に竜が現れました!!」


「なんだと!!竜だと!」


「逐一動向を報告せよ!」


それだけ言って王は衛兵を下がらせた。


王は苦悩する。宰相が突然いなくなり、あたふたする事しか出来なくなっていた。


その頃城下町では王国民のほとんどが上空を見上げていた。


上空を飛んでいた竜が、静止をして暫くしたのち、太陽が2つになった気がした。


次の瞬間、眼を開けていられないほどの光に王国が包まれた。


その光は王城の直下に落ち、王城は一瞬の間に灰と化した。


爆風とその熱量で、王城の周りが掘削されていく。誰も声を出すことなく


竜が暫くした後粒子になり魔法陣と一緒に消えた。




その日王国は巨大なキノコ雲と大きな振動とともに消滅した。



応援ありがとうございます。

次回最終話になります。


王国は最初から燃やすか、消滅させるかの2択でした。

燃やすと匂いがありそうなので、ムシューダな消滅がいいかなと


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― 新着の感想 ―
[一言] 良きかな
[一言] 洗脳されてた相手に対してって考えるとやり過ぎかなぁ 奴隷エルフを助けるとかは理解できるけどさ 歩み寄れとは思わんが皆殺しもやり過ぎな気がする
[一言] うーん、なろう読者が喜びそうなただムシャクシャした気分を一方的に叩きつけるだけの話になりそう。問答無用で加害者関係者を皆殺しにするだけの展開だったら洗脳要素は必要だったかなぁ。良い例えを思い…
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