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勇者の復讐  作者: ユウテイ
10/13

勇者の復讐 10話

感想の方に村が一瞬でという話があったので入れてみました。

アレンと家族はモブの予定だったので簡潔にしたつもりでしたが

結局速攻で殺してしまいました。

マルスは使者に付き添われながら王宮に向かっていた。

道中王国の人らの歓待を受けながら


「勇者マルス様おかえりなさい~」


今はもうなにも感じない

ただ人間とは流されやすい物だなとしか思わない。


マルスが王宮に到着した頃

王宮からしばらく行った所にあるマルス達の生まれた村では、

歓迎の準備を始めていた。


「もうマルス様は到着した頃かな?」

「もう着いている頃だろう、以前は申し訳ないことをした。許して貰う為にも

盛大に歓迎しないとな。」

「あの優しいマルス様なら笑って許してくれるだろう。」

「こちらに立ち寄るのならお昼ぐらいであろう。それまでに準備を終わらせるぞ」


みなが頷く。


マルスの生家ではマルスの父親と母親が準備をしていた。


「かぁさんや、マルスは許してくれると思うか?」

「世間体の為、妹の結婚の為とはいえあのような仕打ちを」


「私だってあの決断には苦渋を飲みました。あの子を受け入れたら

村には入れなかったでしょう。仕方がなかったのです。」

「もし立ち寄ることがあれば、誠心誠意許しを乞いましょうあなた」


「そうだな、謝って許されればよいが‥‥」


正門に勇者マルスお帰りなさいと横断幕を張り終えた頃

お昼の鐘の音がなった。


村長が皆に言う。

「皆の物歓迎の準備はこの辺にしよう、

ちょうどお昼時だ。飯にしよう。」


そんなときだった。いきなり暗くなり遠くからなにかの音が聞こえてくる。


ふと誰かが上を見上げた。


「おい!!なんだあれは!!上空から真っ赤な何かが落ちてくる!!!」

「やばい!隕石だ!!みな逃げろー」

「あんなの逃げれるのか!!うああぁっぁあっぁ!!」


なんとか逃げようと走り出す者、その場で神に祈りをささげる者

みなが慌てふためく。

ただその隕石が落ちるまでは一瞬だった。


その村は一瞬にして蒸発した。

誰一人生きているものはおらず断末魔の声さえなかった。


その村を起点に何個も隕石が王国の方まで落ちていった。


王国の方も結界が破壊され東の壁が破壊される。


救助活動に宰相が、王国の騎士団の半数以上を東側に差し向けた。


ほぼ西側には恐怖で動けない人ばかりで

それ以外は東側に向かっている。


西側のある一角に、エルフ四天王のエルザルとエルフリートがいた。


暫くして斥候が戻ってきた。


「お二方現在西区は防衛が手薄でございます。」

「エルフの現在囚われている場所は把握済みです。」

「作戦を決行可能です。みな配置についております。」

「エルマ様は少々後に合流すると伺っております。」


斥候が簡潔に説明した。


「エルマめ!抜け駆けする気だな!まぁよいわ、みな積年の恨みを

晴らすぞ!特にお前らハーフエルフは恨みも相当だろう!

奴隷商人たちは生かして帰すな!皆殺しだ!いいな!」


「マルス殿が結界を破壊してくれた、救出したらそのまま西門へ向かえ!」


その一方でエルマは教会にいた。


教会にいた人々が

「司教エルマ殿!これはなにかの間違いであろう!」


教会の入り口の門は固く閉ざされその門には無数の蝙蝠が張り付いていた。


「なにも間違いでは有りませんわ、あなた方には餌になってもらいます。」

「マルス様をたとえ操られていたしても、あのような目に合わせたこと

万死に値します。」


「それは…あれは仕方がなかったのです…」


「まぁいまさらどうでもいわ、あなた方は死ぬのですから」


エルマは変装を解いた。そこには妖艶な耳の長いエルフが立っていた。


「貴様はエルフ!!我らをたばかったのか!!」


「あはっははは!!死になさい、いけ我が僕どもよ!!」


門に張り付いていた蝙蝠が一斉に教会にいた人々にまとわりつく。


「ぎゃあぁ!!離れろ!ぐあぁ血が吸われる…やめ‥あが…」

「助け…」


暫くして蝙蝠がエルマの後ろにある魔法陣に一斉に戻っていった。

周りを見渡すと干からび、何かの汁を出した人間が倒れていた。


「ふぅ 任務完了っと!エルフリート達と合流しないとね。」



エルマが去った後、教会には遺体が至る所に積み重なり静まり返っていた。



応援ありがとうございます。なんか毎回書いてるような気がしますが、

もう少しお付き合いくださいませ。


補足 エルフは基本結界内に侵入できませんが変装やハーフエルフなら可能

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