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あの手この手であの子の手  作者: 一耶 礼
5/12

変わらないことと変わったこと

俺と白菜(しろな)浜守(はまもり)兄妹、(みぞれ)さんともう1人、俺の妹の計6人は産まれた時からの幼馴染であり、なんと四家族続けてのお隣さんだ。


というのも、俺達は築十数年の15階建てというそこそこ大きなマンションの9階に住んでいる。


このマンションは、周囲に小中学校、駅にスーパーに商店街などがあって、建築当初は子どものいる家庭に人気があったそうだ。


そんなわけで、同じ年代の子どもをもつ家族が4組もお隣さんになるという偶然が起こった、ということらしい。


俺達の両親は大層気が合ったらしく、子育てについて相談に乗り合ったり、まだ赤ん坊だった俺達の面倒を見合ったり、家族(ぐる)みの付き合いを長年続けている。


そのため、子どもの俺達も互いに一緒に居るのが当然になっていた。


この関係は物心つく前からのものだし、これからも変わることのないものだと思っていた。しかし、ずっと一緒に過ごしてきたとしても、あるいはだからこそ、変わっていく感情もあった。


その(さい)たるものを、俺はここ数年で感じつつある。白菜(しろな)もまた違った形で、俺達の関係の変化を感じ取っていたらしい。


「呼び方か、そうだなぁ」


なんとなく、の一言で済ませてしまうことも出来るけど、2人の呼び方を変えたのは意図(いと)してのことで、理由もある。


白菜(しろな)相手に、特に隠す必要も無いからこの機会に話しておこう。


道路の出っ張りも途切れ、白菜(しろな)は一瞬立ち止まったが、やがてそこをぴょんと飛び降りて近づいてきた。


そして、今度は拳2つ3つ分ほどの距離を空けて、マンションまでもうそれ程長くない道のりを、俺達は歩き続ける。

他の幼馴染達の登場は2〜3話後になります。

ちなみに、高校から叶枝(かなえ)白菜(しろな)達のマンションまでは徒歩30分程です。

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