プロローグ~異世界転生への手続~
初めまして!
初めて手掛けることになるこの作品ですが足りないこともたくさんあると思いますがどうかご容赦ください……
それでは主人公の異世界物語の開幕です!
――――俺は死んだみたい。
(まじであるあるだよな……
トラックにひかれて死ぬなんて……)
俺は仲村弘人、31歳でどこにでもいる会社員。
ちょっとばかし異世界系の漫画とか好きだ。
というか漫画が生きがい。そんな人生だった。
むしろ漫画がなかったら生きていけない、そんな状態だ。
(あぁ……このまま死んじゃうんだな、もし次があるなら未練がましいかもしれないが――――)
そんなことを考えてどうやら死んだようだった。
だが死んでもなお、意識があるというのはどういうことだろうかと無い知恵を絞って考える。
そんなこんな考えているとどこからともなく声が聞こえるような気がしてきた。
「おい――――ねぇ―――――――聞いてるか?」
何だろうこの声は、と考えてしまう。
「どうやら起きたみたいだね。」
と声を掛けられる。
「失礼ですがあなたは誰でしょうか?」
そう問うとその人はこう答えた。
「私はこの世界――――もっとも地球ではありませんが。その管理をしている神。
名前は、ルテリウス。もっとも管理と一概に言っても多様にありますがね……
まぁ管理といってもその世界がどうなろうとそれに関しての干渉は行わないからね。
なぜならその世界がどう転ぶかを見るだけなんでね――――」
(いや説明長すぎ。神様?だってのはわかったけどさ……)
「おっと失礼。では端的に手続しましようね。まず、あなたは地球で“トラック”に轢かれて死にました。
実は言いずらいんだけど地球の神がミスったせいで事故が起こって運命が改変されちゃいました~!」
「は?」
普通に考えたらみんなもこうなるよね。うん。
「ということで色々なルールに従ってあなたを転生させちゃいます!
いや、めったにないんだから感謝してよね?」
(俗にいう異世界転生ってやつか?)
「そゆこと~、ちなみに神様は全員、考えてることが分かっちゃうんだよ!」
(思考が読めるっていうのは置いといて異世界好きがこの展開になれるのはとっても嬉しいよね。)
「というわけでなんか才能あげちゃいます!」
うん、嬉しいけどさ。嬉しいけど。勝手に死なされて勝手に転生させられるのも大概にしてほしいよね。
「その才能ってなんでもいいの?」
「もちろん、なんでもいいわよ?」
何気ない答えに俺は考えを固定させた。
「なんでも魔法が使いたい」
そう、異世界に行けるなら何でも使ってみたいよね。それが夢である。
そして神様は自分が何でもと言ったことで拒否できないことに気づいてしまった。
「う……ま、まぁ仕方ないわね。」
≪か弱き彼の者に祝福あれ≫
「じゃあもう迷惑かけないでよ?じゃあ転生させるから。バイバイ!」
ちょっと憎たらしい笑顔で手を振ってくる。
てかそうじゃん、重要なこと聞いてないよね?
「お、おい。転生後ってどうなるの……?」
その声は悲しいことに届かなかった――――