ひみつ道具、シャーロックハット
スカッ...
奴に向け、引き金のある筈の箇所を引こうとする。
う〜ん...どう見ても...
無い.....よな
拳銃って...普通引き金あるよな...?
「おい...まさかその拳銃...引き金が無いのか…?」
まずい、奴も気づき始めた。
「...くっ...くくくっ.....分かったぞ…貴様のその拳銃...
...ひみつ道具だな?それも大した力は無いハズレの道具とみた」
「気持ちわりぃ笑い方してるんじゃあねぇぜ...」
まだ、拳銃は奴を狙い続ける。
恐らく奴の言う通り、この拳銃はひみつ道具だ。こんなひみつ道具は見たことないが、恐らくただの見せかけだろう。だが...実際程の威力はないにしても、何かしらの効力はあるはずだ。
そしてそれは...奴も予感している。
「...撃つぜ。」
「撃てるのか?くくっ...その拳銃で?
いいだろう...撃たせてやるよ…ほぅら、どこを狙う?
心臓か?首か?いいぞ、どこでも狙わせてやる...」
嫌味ったらしく首元を見せつけ見下す。とことんムカつく野郎だ。
しかし...どうすれば撃てんだ...!?
沈黙が続く。
「...時間切れだ。死ね。」
覚悟を決めたのか、ナイフを向け近寄ってくる。
まずいまずいまずい!!このままじゃマジでやられる!
なんとかして威嚇を...
「あんましたく無かったんだけどなぁ〜...
そっちがその気なら、使わせてもらうぜ。」
俺は、ずっと左手に握りしめていたひみつ道具を装着しようとする。
「...なんだッ!?貴様...ひみつ道具を2つ持っていたのかッ!?
その帽子は...なんの能力だ!?」
よし、動揺してるな。拳銃はさっき拾っただけだが...
あとは名前だ、このひみつ道具も俺は名前を知らない。
いかにそれっぽく、奴が危険そうに感じるネーミングにするか...
考える時間もない、俺はそのひみつ道具の見た目から、なるだけそれっぽく名付ける。
「シャーロックハット。大人しく逃げた方がいいぜ...
ま、それでも捜しだすけどな。」
シャーロックハット、装着。