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問題養女  作者: 火乃椿
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試験と高飛車

春の軍適正試験編

軍適正試験当日__

 待ちに待った軍適正試験当日、校門前には黒塗りの車が数台止まっており、それぞれ空軍、海軍、陸軍、魔法海軍、魔法陸軍、魔法空軍、花形の開発部の上層部の人間が出入りをしている。試験前から緊張してしまうな。だが、あからさまに緊張している気持ちを出すと相手を心配させてしまう。ここは堂々と胸を張らなければ……まっすぐ前を見、胸を張って校門をくぐる。校舎には軍適正試験場という大弾幕が垂れ下がっている。生徒もいつもの制服から正装用の制服を着ており、緊張感が伝わってくる。人と言う字を掌に書いて飲み込む人、緊張で落ち着きのない人……動きはいろいろだな。えーっと、筆記試験の会場行かなければ、魔法空軍は二階の一年生教室か。早めに行くか……でも、本も携帯も持ち込み禁止だから暇だな……いや、そんなことは言っていれない。軍人になる身、10分前行動は当たり前、開始10分前に行くか。それまで暇つぶしでもするか、魔法学の教科書でも読んで復習するか。

「おはよう。雲ケ畑さん。復習? いい子ね~」

ベンチで教科書を読んでいると、居前さんが隣に座ってきた。彼女の目の下には薄っすらくまができており、夜遅くまで勉強していたんだな、と感心する。

「おはようございます。夜遅くまで復習をしていたのですか?」

「ええ、まぁね。でも、雲ケ畑さんほどではないわよ。地理、法学、英語を中心的にしていただけよ」

法学に英語……彼女は外交官になりたいのか。我が国と他の国を繋ぐ存在、うむ素晴らしい。他の連中が外交官を目指すと言ったら軽い印象があるが、居前さんなら大丈夫な気がする。居前さんはなんだかんだ言って信頼できるな……私はふと時計を見ると、試験開始10分前。早く行かなければ、私は居前さんに別れを伝えて教室に向かった。

 さて、始まるまで軍適正試験についてザックリと整理でもしておこう。まず、軍適正試験、略して「APT」は春、夏、冬に分けて行われるテストだ。それぞれ、入りたい軍の軍人が作ったテストをするという。まぁ、簡単に言えば入試の模擬試験のようなものだ。筆記については、それぞれの軍が作ったテストを受け、実技は統一されている。今回の実技は生徒同士の近接戦、武器は銃、模擬ナイフ。勝敗が重要というわけではなく、突然の戦闘においてどのように対応するかを見るのだろう。去年はただの射撃だった、新しい試みと言えるか?

「魔法空軍志願者諸君、魔法学テストを始めます」

 魔法空軍の白いズボンに青いナポレオンコートのような外套を着た担当者が教卓の前に二人、立った。王子様スタイルと言われているのは軍服のことか。胸のバッチを見る限り、軍曹と伍長か……戦闘だけでなく、事務的な仕事をするというのも心に留めておかなければ、魔空まくう(魔法空軍の略称)の軍人が丁寧に配っていく。あぁ、だんだん緊張してきたな……まぁ、いつも通りこなせばいいだけだ。配り終わったようで、魔空の軍人が再び教卓に立ち「始めッ!」と、凛々しく言い放った。掛け声と共に、紙のめくる音が聞こえた。さぁ、試験せんそうの始まりだ。



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