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『ミッドナイト・ロストサマー』 ~登場人物紹介~(注意・これまでの重大なネタバレあり)

これまでの重大なネタバレを含みます。

未読の方はご注意を!





――Are You Ready?――






「千夜」


 主人公の不良少女。中学二年。


 茶髪ストレートロングの、一見、平凡な少女だが、

 もちろん普通ではなく、


 実は、平安の時代、ぬえという化け物を封じた、

 高貴なる美姫びき血闇姫ちやみひめの生まれ変わり。


 

それだけではなく、創世の夫婦神、女神・花蓮かれんの、

 分身体<クローン>であり、仮の器<アバター>。


 その異能、母海ははうみかいなは、


 哀れな子ども達にとりつく疑似生命体、

 ぬえの呪いを薄めることができる、奇跡の力。


 

実の母だと思っていた、千景ちかげは、

 血のつながらない、育ての母であり、

現在、失踪中しっそうちゅう


 飲んだくれのダメ親父、辰巳たつみも赤の他人で、

 実の両親は、自分をだまして利用しようとした、

 

 施設専属の闇医者、進藤と、病弱な婚約者、宝子たからこだった。



最近、準主人公・チカへの恋心を自覚したが、

 いまだ、愛することの恐怖から、踏み出せずにいる。




「チカ」


ベーシックチカ(らくがき)

挿絵(By みてみん)


闇堕ちチカ(in 魔王空魔)Nicolaさんから頂いたイラストです。

挿絵(By みてみん)


準主人公。中学二年生で、中二病。

 

 誰もが振り向く美少女だが、実は男。

   

 施設の追っ手をまくため、普段は変装と言う名の、女装をしている。

   

 申し訳程度の胸は、市販しはんのシリコン製のパッド。

 

 つややかで柔らかな黒髪を、胸のあたりまでのばしており、

 (実はウィッグかもしれない)

 

 華奢ですらりとした、モデル級の、スレンダーな体つきが特徴。

   

 意外と、体力や腕力があり、本気を出せば、

 千夜を、余裕で組み敷けるが、そうしないのは本気だから。


 

呪われた施設の秘蔵ひぞうっこであり、

 死霊しりょうを操って強化する、最終兵器。

   

 倒錯とうさくした美しさゆえ、

 施設の大人たちから日常的に、性的虐待を受けていた。

 

 

実は、実の姉弟である両親の、近親相姦きんしんそうかん

 によって誕生した、<生まれてきてはいけなかった子>。


 親戚からの心無い糾弾きゅうだんに耐えかねた、

 実の母、千冬に捨てられ、実の父・千秋と、

 その妹・千春に愛されて育てられ、

 

 かろうじて、天真爛漫で無邪気な子に育ったはいいが、

   

 仲良くなった少年、リッパーにそのふたりを殺害され、

 親戚をたらいまわしにされた上、いわくつきの施設に捨てられた。


 友達である不良少女、千夜を本気で愛しており、

 彼女のためなら、誰でも殺せるし、殺されてもかまわない危ない子。


 実は、千夜を救うため、何度も同じ時間を、

 やり直しているのではないか、と思わせるふしがある。



 前世は、平安時代の、名無しの奴隷どれいであり、

 女神の血をひく高貴なる美姫、血闇と恋に落ち、

 

 一夜にしてちぎりを結ぶが、奴隷が父親だと知られ、

 子どもはおろされ、自身も処刑された。



 創世のおりには、夫婦神のかたわれ、

 男神・空魔くうまという魔神だった。

   

 人類を産んで死んだ妻、女神・花蓮かれん

 =千夜をよみがえらせるため、あらゆる罪に手をそめ、

 悪堕ちし、その絶望の涙から、ぬえが生まれた。




ぬえ


 魔神、空魔の絶望の涙から生まれた、化け物。

      

 ワクチンや血液を介して、不幸な子ども達の体内に寄生し、


 呪われた能力と引き換えに、絶望をもたらし、

 破滅と絶望をもたらす、疑似ぎじ生命体。


 施設の子どもたちはみな、

 この生物に寄生きせいされている。


 

 完治かんちは不可能だが、

 由緒ゆいしょある神社の娘、ナズナは、


 その悪い波動はどうを自らがになうことで、

 発作などを軽減させることができ、


 女神・花蓮ゆずりの<母海の腕>を持つ千夜は、

 その呪いをわずかに希釈きしゃく=薄めることができる。


 

 哀れな子ども達の不幸を、だしにすることで、

 とうとう、女神・花蓮のクローンである、


 千夜を復元ふくげんさせることに成功したが、

 

 いまだ消滅する気配はなく、好き勝手に子どもたちを操っている。




「リンドウ」 

 

 愛と赦し、慈悲をもたらす世界宗教、

 花蓮宗の筆頭花守ひっとう・はなもり。 


 また、花蓮さまによって造られた土人形、

 “新芽あらめ”の末裔まつえいとして、

 

 花蓮さまのアバター、千夜をまもる第一騎士。

 同じ守護者である、乙女や姫を統率する頭。


 

 黒髪ストレートスーパーロングの、絶世の美女。


 二十代前半から半ばという若さだが、

 そのりんとしたたたずまいと深い知性、


 洞察力どうさつりょく

 人を食ったような老獪ろうかいなふるまいは、

 同類である、腹黒鬼畜系美少年、命を退散させるほど。


 

 誰にでも優しく愛情深いが、

 チカにだけ、突き放したような態度をとる。

 

 その理由は、チカが千夜に犯した罪を、「すべて」知っているから。


 できるなら、チカと千夜をめぐる、

 <罪と死の連鎖>を止めたいと願っている。




「乙女」


女暴走族、ヴァルハラレディースのヘッド。

 中三。


 色のあせた金髪は自毛。

 スレンダーでスタイルがいいが、胸が壊滅的にない。


 実は、日本国現総理大臣の実の娘であり、

 東京府、ひいては日本国を、かげながら護っている。


 本名は、入間摩耶いりま・まやだが、

 実は、もうひとつ、本当の名前がある。


 戦闘スタイルは、超・パワー型。


 鋼鉄こうてつを破り、

 ダイアモンドですら粉砕ふんさいする怪力の持ち主。


 それもそのはず、轟雷ごうらいの魔人、クリストフと、

 勝利と幸福の女神・フェリティシアの孫であり、

 

 聖と魔の入り混じる、ハーフクオーター。




有姫ゆうき


平安時代、鬼の子をはらんだ鬼姫、

 有月姫の生まれ変わりにして、日本国の王族、


 天王家てんおうけ直系の、最後の姫<ラスト・プリンセス>。


 悪鬼を斬った神刀・禍津神ノまがつかみのざん

 を操る、現代の女陰陽師おんな・おんみょうじ


 普段は、バリバリロックなアイメイクと、

 十センチ以上ある、ハイヒールで武装しているが、


 すっぴんは、超がつくほど可憐かれん華奢きゃしゃ

 そのうえ、すこぶる小柄。


 乙女と同じ、中三。


 リーダーの乙女の事を大切に思っており、

 なにかあればたてとなり、背中を護って戦う豪傑ごうけつ


 自分と遠い血縁けつえんの千夜を、実の妹のように思っており、


 すきあらば、面倒めんどうをみてあげようと、

 心をくだいている。




「双子坂」


施設に所属する男子高校生。


 眼鏡が似合うクールな美形だが、

 腹黒・どS・鬼畜と三拍子そろったイケない男子。


 チカの友人であり、チカのためならだれでも騙し、

 殺せるうえ、チカにだったら殺されてもいい、ド変態。


 平安時代は、退魔筋たいますじの、宮廷きゅうてい陰陽師、


 相之宮双馬あいのみや・そうまという、名だたる美男子だった。



 幼馴染の夏無姫ナズナを、本気で愛しており、

 彼女と契りを結び、夫となった九尾の狐を殺害している。


 また、名無しの奴隷チカに異常な執着をみせ、

 処刑しょけいの際には、チカの首を落とす気だった。


 (チカは殺される前に、自ら舌を噛んで、自害した)



 ナズナを人質ひとじちに取られた際、

 チカを裏切り、直接殺してもらおうと、はかったが、


 見事に失敗し、なあなあのまま、今に至る。




「雷門」


 挿絵(By みてみん)


施設に所属する男子高校生。


 毛先だけ、赤みがかった、灰がかった金髪に、

 たくましい体つきの、ワイルドなイケメン。


 チカに本気で惚れており、チカを守って死んだ。


 現在、チカの能力、ゴーストプリズナーによって、


 霊体のまま、疑似的ぎじてきな、

 生命活動を維持いじしており、


 最近、雷を操る、新たな能力に目覚めた。



 平安時代は、チカの実の兄だった。


 両親に愛されなかったチカを、けがしてしまうと思い、

 

 一度も触れなかったが、一度、寝ているチカの頬に、口づけている。


 実の弟、チカへの恋慕れんぼを自覚し、逃走、

 その後、一度も再会することなく、死に別れた。


 現代で、チカのためなら、

 なんでもしてあげたいと願うのは、そのためかもしれない。


 山小屋に、チカと閉じ込められた際には、

 

 あやうく、理性がログアウトするところだったが、

 すんでのところで耐えた。えらい。



「命」


 謎の美少年。


 柔らかそうな亜麻色の髪と、なつっこそうな黒い瞳の、

 天使のような少年だが、性格は腹黒・鬼畜・どSな悪魔。


 そのうえ、チカや千夜に、R18寸前の、

 ヤりたい放題をした、淫乱いんらん小学生。


 やんごとなき名家のおぼっちゃまであり、

 戦闘の際には、白い袈裟けさと、

 鈴のついた錫杖しゃくじょうで、敵を翻弄ほんろうする。



 平安時代は、天王直系の男子であり、光源氏も真っ青の美男子だった。


 正妻をとらず、愛人ばかりをはべらせていたが、

 美しい名無しの奴隷、チカを寵愛ちょうあいし、

 

 半ば、愛玩動物あいがんどうぶつか、

 性奴隷せいどれいのように扱った。


 愛している実の姉、血闇姫を寝取られ、

 激しい憎悪のままに、処刑しょけいした。


 現代でも、名無しの奴隷、チカと、

 実の姉、血闇の生まれ変わり、千夜に激しい執着をみせる。



「ナズナ」


栗色のおさげに、猫のような瞳の、可憐な美少女。

チカや千夜より、ひとつ年下の、中学一年生。


病弱だが、気は強く、苛烈かれつで口が悪く、

いじっぱりで、嘘つき。



由緒ある神社のひとり娘であり、両親と死に別れている。


実の祖父母に、虐待ぎゃくたいを受けており、

霊がみえ、使い魔のオサキやイズナを操る。


ぬえによる発作をおさえたり、

その呪いの一部を引き受けることができ、


そのせいで、頻繁ひんぱんに入退院を繰り返している、

心優しき少女。



平安時代は、憑き物すじの神社の娘であり、

守り神である、九尾の狐と契り、


彼女を愛する幼馴染おさななじみである、

双馬(双子坂)によって、夫の狐を殺され、双馬を呪いながら死ぬ。


現代でも、その記憶を保持ほじしており、


狐がいない今、自分が愛するのは双子坂しかいない、

と重く受け止めている。


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