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2 争いと再会
町と町が争っていた。
大河に隔てられた二つの町は、飢えに追い詰められ、戦いを選んでいた。
片方の町で、サイガは友を得る。
だが反対側の町に捕らえられ、殴られ、蹴られ、力尽きて地に伏した。
ここで旅は終わるのか…。そう思いながら、あの世の父に謝った。
戦いは終わり、サイガは助け出される。
勝利の歓喜の輪の中で、姉を見つけた。
転々と売られ、今は穏やかな家に身を寄せているという。
姉は言った。
「あなたのことを、一日たりとも忘れたことはない」
母は死に際に、言っていた。
「姉さんがいたから、サイガと過ごせた。会えたら、ありがとうと伝えて」
短い再会のあと、サイガは再び旅に出る。
父の死に際に言った言葉の答えが見つかっていない。
商業の町で、明るい若者と出会う。
信じたが、騙された。金は消え、怒りだけが残った。
それでも、サイガは旅をやめなかった。
次の町へ向かう途中、飢えで倒れる。
母と同じ死が、自分にも訪れるのかと思った。
だが、彼は教会に運ばれ、命を取り留める。
そこで一枚の絵と出会った。
名もない絵師が描いた絵だった。
サイガは、初めて立ち止まった。




