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サイガの旅  作者: 52
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2 争いと再会

町と町が争っていた。

大河に隔てられた二つの町は、飢えに追い詰められ、戦いを選んでいた。


片方の町で、サイガは友を得る。

だが反対側の町に捕らえられ、殴られ、蹴られ、力尽きて地に伏した。

ここで旅は終わるのか…。そう思いながら、あの世の父に謝った。


戦いは終わり、サイガは助け出される。

勝利の歓喜の輪の中で、姉を見つけた。

転々と売られ、今は穏やかな家に身を寄せているという。


姉は言った。

「あなたのことを、一日たりとも忘れたことはない」

母は死に際に、言っていた。

「姉さんがいたから、サイガと過ごせた。会えたら、ありがとうと伝えて」


短い再会のあと、サイガは再び旅に出る。

父の死に際に言った言葉の答えが見つかっていない。




商業の町で、明るい若者と出会う。

信じたが、騙された。金は消え、怒りだけが残った。

それでも、サイガは旅をやめなかった。


次の町へ向かう途中、飢えで倒れる。

母と同じ死が、自分にも訪れるのかと思った。

だが、彼は教会に運ばれ、命を取り留める。

そこで一枚の絵と出会った。


名もない絵師が描いた絵だった。

サイガは、初めて立ち止まった。



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