エピソード 21 ブーッピッピッー ブーッピッピッー 繊細な動物でちゅ
「まさかドイガナの民を君たちが連れてくるとは思わなかったなぁ...」
そういいながら現れたのはあの時優しくしてくれたお兄さんだ
「いやぁ、ごめんなさいね 孤児のようだったので保護してきたんですよ(まさかこの子自身が呪いをかけたせいで記憶が抜け落ちてますなんて言えるわけがない)」
「名前はミリカちゃんって言うんだね、なるほど様々な呪術を操ることができることを考えると、アガタくん達とはしばらく別行動の方がいいかもね」
「いや、お兄ちゃんの方がいい、勉強するなら一緒がいい」
「そ、そうなのかい...まぁ 気をつけてね アガタ君も、次に依頼が来たりお宝探しに向かうならこの子のこと、しっかり面倒を見ること いいね。」
「わかりました、 あ、名前聞いてませんでしたよね、えっと。」
「アグマスさ、じゃあこれで」
アグマスさんと言ったのか
なんて素敵な人なんだろう
ああいう人を目指さないとな
そんなこんなしているとシュッサが駆け込んできた
「アガタくーん!次は依頼を任されたのでそちらに向かいましょう!」
「お、そうか そうか どんな依頼が来たんだ?」
「次は密猟者集団が奪い去ってしまった珍獣パラパホストの保護&救出です! パラパホストはとても繊細な生き物 絶対に奴らの手から救わないといけません」
「なるほど了解! ミリカ、早速だけどお兄ちゃんたちと冒険にでかけようぜ」
「わかった!私も冒険手伝う!」
「あ、それとなんですがね マッショくんとナハロさんがですね、前回の人形にひどくやられた後に何やら後遺症が凄まじいらしく 僕自身も検査のために同行できないんですよ...」
「そ、そうなのか、報告に来ただけなのか あれ?そうなると誰が代わりに行ってくれるんだ」
「それは私たちに任せてちょうだい」
そうして後ろから新しい声が聞こえ、振り返ったその瞬間
俺はマッショだけがこの反乱軍の変態候補だと思っていた考えが死を迎える事となった
「私の名前はロルロ・ロー! 見ての通り縛られることが大好きな女!密猟者ならば私を捕獲した際にしばりあげてくれるはずよ!」
「ぼくちん タッチン 立ちションを相手に引っ掛かる嫌がらせが大好き」
「「この二人が同行しよう」」
「お兄ちゃん、気持ち悪い」
「チェンジお願いできます?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜しばらくして〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて、あの変態二人は断ろうと思ったが、結局ついてきたいと駄々をこねはじめて仕方なく同行させたはいいが、この後どうするかだな...
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、何か変な奴らの雰囲気を感じる」
!! 密猟者か! この変態どもとおさらばしたいし、さっさと終わらせて...
「ブーッピッピッー」
「ブーッピッピッー」
...なんだこの不快な鳴き声
「ブーッピッピッー!ブーッピッピッー!」
「おらっ!静かにしてろっ!何が繊細な生き物パラパホストだ! ただのハゲ親父じゃねえか!」
なんてこった、密猟者の運んでいる生き物は単なる人面犬もどきだ
きっっしょ!!




