エピソード 6 ようやくスタート、大冒険
今日は一話だけになりそう
仕事疲れで眠いっ!
「...こんな変なマットの上に立っているだけで、こんな場所にワープするものなんかね」
「ふっ、偏見なんか持っちゃいけねえってことさ」
あの神様の悪趣味なマットをワープ装置に、俺はとんでもなく美しい場所にテレポートした
それは、虹色に輝くサンゴ礁や空を泳ぐカモメのような鳥たち、さらには美しく生い茂った木々などに囲まれている雲ひとつありはしない心地の良い空間であった
そんなところに町並みの如く様々な人たちが行き通っていた
もはやこれは反乱軍の基地というよりも隠れた街とも呼べる風景だった
すると気さくそうなお兄さんが声を掛けてきた
「よぉ!マッショ達!新しいメンバーを探るためにグルォーウたちの軍勢を撃退していたんだってな」
グルォーウ...ああ、さっき痴漢被害に遭っていたあの悪党魔物たちか
あちらさんの見た目は三馬鹿の変態行為のインパクトが強すぎて忘れかけていたが虎のような尻尾に雄鶏のようなトサカ、そして顔つきはタコっぽくて鼻が犬のような生き物だったな
あいつらも見たことはない種族だったが悪者なので退治されるのは仕方ないだろう
もっともあんなセクハラをされまくったらトラウマになるだろうけどな。
「まぁ、そんなところだな、ベルダ様の説明によるとここに来るまでにあのロボットマニアの作品一体をこいつが破壊したらしい」
「そりゃ凄いな君、格好が違うことから転生者ってやつなのかな?」
「へへっ...まぁそうっすね」
「なるほど、じゃあまだ不慣れかもしれないよね、あちらの会議場で話し合ってきて、次はどんなタスクをこなすのか決定してきてね」
「わかりました、ありがとう優しいお兄さん」
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それから30分後 この場の人と話し合ったおかげで色々とわかった
ここは反乱グループ〔デフェテリ マジキアス(訳すと魔学の再臨という意味らしい)〕
ここにはさまざまな用途のメンバーが集められ
盗まれた神具・秘宝・アーティファクトを取り返すグループもあれば
俺みたいな格闘技や武器で奴らに対抗するために訓練している人たちもいる
さらに彼方にはさまざまなレシピを考えて配給をしたりする調理部門や敵のロボットなどを改造してスパイとして送り込むための部門まであるようだ
これだけでも紹介はとてもしきれない
さて、会議場に着いたからにはこの3人とは別れたいものだがそうもいかない
「あんた、違うメンバーと組もうとしても無駄よ」
「そうですよ、君ほど僕たちとマッチする存在はいないんですし」
「もっとも、このマッショ様がいればお前さんは安心していいがね ガッハッハ」
...と、ものの見事にチームとして強制されてしまった
「あのなぁ、俺なんかチームに入れてもお前らのノリに馴染めないだろ」
「いやいやアガタくん、君は僕たちに必要不可欠なんだって、改めてベルダ様に君の戦いを魔法で見せてもらったんだけどさぁ あの変な技名を叫びながら機械兵にグーで殴りかかるなんて僕見た事ないよ」
「あ、いやあれはノリというか怒りというか」
「あんたと組めば最高のプレイがし放題ね!敵の腹をグーで泣き叫ぶまで殴ってやりましょう!」
「いやしねぇからSM嬢もどき!」
なんて呆れた連中だ
そう思っているとアラームが鳴り出した
《警告 警告 ガルガガスとは異なる脅威が異界より現る、異侵略迎撃部隊のメンバーは直ちに出動せよ》
異侵略迎撃部隊....こんな変態が所属しているのにまともな名前してんな
するとベルダが
「さて、ここからがあなたの冒険の始まりとなるの、ここからあなたが侵略者やお悩みを解決していき、その活動を元にあなたはどんどん強くなれる筈よ。」
「大雑把だなぁ、俺 対人関係なんてタケオぐらいとしかなかったからなぁ、そもそもチームに貢献できるかどうか」
「だからこそ、この迎撃任務はあなたがさらに進歩するための最初の一歩になるの、そこの3人と力を合わせる事、頼んだわよ」
なんて言ってきたからにはやるしかない
ここで単なる馬鹿力のエテ公ではないということを証明せねばならない
「わかったよ、おい3人とも、俺が変態だと軽視せずに尊敬するような活躍、絶対に見せてくれよ」
「「おうっ!!」」
「わかったよアガタくん、でもエキス回収や奴らの戦利品を入手することは専念させてもらうからね」
掛け声や信念は頼もしいな、まぁ良いや いくぜっ!
《転送準備完了 移動魔法 ルベラナト発動まで 3 2 1...》
シュンッ
...アガタ達は転送されていったがベルダだけは移動魔法ではなく自らの力で移動しようとしていた
(...彼は彼らのことを変態だというのは仕方ないかもしれない、けれど彼らのようにクセの強い仲間と触れ合っていけばあなたは元の世界で上手くいかなかった事を反省してよく学べる機会もできるはず、それに...)
場面は変わってここは、空の上
「あぎゃああああああああああああまた空の上からかよおおおおおお」
アガタは真っ逆様に落ちていた
「大丈夫だアガタ!」マッショが続けて言う
「そのまま拳を握って地面に殴りつけろ!異界から転移してきた冒険者から聞いたぜ!」
「それは創作のキャラクターではなかったですっけ....アガタくーん、彼の言うことは間に受けない方がいいです 手にヒビが入ったら大変ですからー」
シュッサがそういいながらもアガタは空中で停止できることとなった、ナハロが自分の持っているムチでふわりと衝撃を和らげるように引っ張ってくれたからだ
「あ、ああ どうも...SM嬢もどきとか言ったのにこんなことしてくれるなんて」
「だって仲間って決めたのはあたし達なんだし、これで今度はあんたが助けてね」
「わかった...でもここはどこだ?」
「ここは港町 バナガナハッセ、私たちもよく休憩に訪れる場所なの」
「どうやら侵略者さん達はあのダセェ浮遊戦艦にいるようだな、待ってろアガタ、俺が奴らに美しいプリケツを見せびらかして時間をかせ「いらねえよ」むっ...」
とまぁ、なんだかんだでついたここはバナガナハッセ
バナガナという妖精が住むと信じられているらしく、港を覗きこむとなんとまぁ、渦巻きがたくさんあって、それに飲み込まれるかと思いきやなんとそこに乗って遊んでいる人がいるらしい
そんな平和なところもあの艦隊から降りてくる連中に荒らされているらしい
やつらはガルガガスとは無関係のようだ
「ゲッヒッヒッ 我らの頭領様は現在ガルガガスのアホと戦闘中だがその合間にこのくだらない港町は我々 モンクリット一味が頂いたのだ!」
そういうとたくさん出てくる栗頭の猿みたいな兵士たち
モンクリット、ガルガガスよりは脅威的ではないけどもそれでも迷惑極まりない戦力を持った悪人集団だと。
草むらの影から観察しているとシュッサが声を上げた
「あ、アガタくん 艦隊の奥に幹部格がいるようです」
「まじか?見たのかその双眼鏡で」
「マジもマジです、どうやら頭領じゃないらしいようですので、これはチャンスかもしれません 今のうちに幹部を締め上げて手下どもを倒さずとも制圧してしまいましょう」
「となると...何をすれば良いんだ?」
「簡単ですよ、こうするだけです!」
するとシュッサは花火を打ち上げやがった
なんて事を!お前"見猿聞か猿言わ猿"って良くいうけども呼ば"ざる"ときもあるだろうが!
「「「「「!!?誰だっ!?」」」」」」
一斉に振り向かれましたが?!
「さぁ、アガタ!シュッサが合図を送ったんだ、こうやっていって来い!「まて、まさかお前俺を」うぉりゃぁぁぁあ」
そう言うと投げやがった 俺は悲鳴もあげる間さえなく飛ばされて戦艦の上に何故か自然と立ってしまった
嘘だろ!?
「ふっふっふっ...いきなり手下達を飛ばしてこのモンクリット一味の幹部たるこの俺に戦いを挑むつもりか、、、面白い 名乗らせてもらおうか」
そういうと戦艦の影から幹部格が歩いてきたようだ
さぁ、展開が早いがようやく戦闘開始のようだな
「かかってこい!俺は負けないぜ!」
「そうか、ならば聴けい!我が名は!」
そういうと出てきたと同時に名乗りをあげたそいつの名前は
『"お尻の赤いお猿さん"様なのだぁ!』
...は?それが名前?嘘だろ?おい お猿さんが、お尻の赤いお猿さんなんてふざけた名前あるか?
しかも見た目がやばかった
うん、そいつの見た目はよくあるデフォルメされた可愛らしいお猿さんそのものでシールとかで売られてそうなクリクリお目目をしていたし見た目も小さいマスコットのようだった
兵士たちの見た目はリアルな猿系なのに
それで俺は内心で無論ツッコんでしまった
(インパクトのかけらもへったくれもあったもんじゃねーーーーーーーーーーー!!!!)
ここからどんなバトルが展開されるのか俺にも理解できません




