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ある少女の

 世界の境界は曖昧に揺れていた。

 そちら側によりすぎてはいけないよとここに連れてきた者は言う。まだ、体に戻りたがるからねと。

 私の体と魂は今は別れていると彼らは言った。

 感覚が異なっているとは思えなかったが、確かに空に浮かぶというは普通ではない。


 生きていた世界を外から見ることになるとは想像もしたこともない。


 あの子は大丈夫。そう言いながらも彼は心配そうだった。

 私も心配だった。


 少し休んで。

 あとはあたしに任せて。大丈夫、ちゃんとするから。


 あのとき、友人と呼ぶことを許されなかった彼女の声が聞こえた。


 あなたが頑張ったのはあたしは知っている。

 だから、ゆっくりね。


 長い黒髪の背を見ているしか出来なかった。

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