登場人物 1
あたし(高橋沙羅)
決まっていた通りのトラック事故で死亡。享年17歳。から異世界の神(仮)にナンパされ数百年の神界で生活することに。なお、数百年は現地異世界時間換算である。リアルタイム観測してないので、実際の体感はもっと短い。
異世界転生するはずが、その前の問題で無限ループ中。
名前を名乗れないのは、転生の前準備として名前と魂と記憶が結びつけられているため。名乗ってしまうと綻びができ、転生が上手くいかなくなる可能性がある。
無限ループ打破のため、魂の入れ替えを決行中。
※無限ループ事件。
神曰く、箱庭ゲームしてたらいきなり戦略ゲーム始まったということらしい。そのくらい扱いが違うらしい。へ?あ?と言っているうちに滅亡しそうになってリセットして巻き戻ったのがギリ間に合わない今である。ギリ間に合うにじりじりと押し進めるも最後の楔であるレティシアが頑なに動かないのでお手上げ状態に投入されたのが異世界の女子高生(死亡済み)である。
なんか、同じくらいの年なら心開いていくれるかなぁってという事情は本人たちには伏せられている。
レティシア・シュウレイ→ウィンルイ 17才
数限りなくバッドエンド直行している死に戻り系ヒロイン。残念ながら、毎回前回の記憶がなしでリスタート。
魔女としての素養があるが、運悪く脳筋しか生息していない男爵家に生まれた。魔法使いも数が少なくなり、魔女や魔人など国外にいるため知られず育つ。
生まれる前から婚約者が決まっており、その人に嫁ぐ以外の未来を知らず、想像もせず、道を外れることを夢見ることもせず、淡々と日々を過ごしていたがそれを知るものはいない。
婚約者に向けては愛情があるのかないのかすら謎である。
夢に現れる人と会うことにより、少しずつ変化していたが規定行動を覆すほどではなかった。
※魔女は生まれながらに魔女なので、なんとなくこんな感じと魔法を覚える。しようと思えば、なんでもできるが代償はそれ相応に必要である。世界のルールにのっとった運用が必須である。ただ、その点を教育するものがいない場合、効率重視になりがちで世界に齟齬が出まくる。最小の代償で最多の結果を得ようとすると世界に歪みが生じ、必要な分の代償を取り返しに来る。
見合う代償を払い、相応の結果を得る。これが魔法の正式な運用である。
神(仮)
次元と時をつかさどる神。一応、一番偉いことになっているが、下界での認知度はほとんどない。部下とも同僚とも言えない神々と世界を運営しているが、現象が具現化したようなものも存在するので、破壊、破滅を希望したり大変。存続させるほうの神々が優勢なので一応現存はしているが、油断はならない。
今回のループに関しては、一応は統率をとっているがちょっと怪しいのがいたりする。
愚痴を吐きに行った異世界で出会った少女をナンパして自分の世界に連れ帰り、ああでもないこうでもないと数百年。友情なんだかわからんもんを抱いているがちょっと一方通行ではと思い悩んだりもしている。返さないでいい?と打診していることを彼女は知らない。
ジェイス・ハーディ 20才
レティシアの婚約者。諸悪の根源とは言わないまでも、この婚約から最悪に行きつくのだからある意味原因。
顔良し、血筋よし、家柄良し、経済状況も概ね良し、兄弟なしで次期当主確定と貴族的良い条件をほぼコンプリート。同じ年代には有力貴族でも次男三男が多く、モテないわけがない。
古い血筋なので、血縁が多く、コネもかなりもっている。ただし、このコネの維持には相当な努力が必要とされ、当主の妻は社交にほぼかかりきりになる。あらゆる会合に呼ばれてはそつなく振舞うことが求められる。しかし、彼にとっては母がこれが美しく着飾って遊び歩いているように見え、その重要性が見えていない。
レティシアにはある種の執着をしているが無自覚。常に自分のそばにいて自分のことが好きで自分のことを大事にしてくれると思っている。なにをしても許してくれると信じていたりもする。しかし、大体のルートのレティシアは淡々と対処している。
初めてレティシアから拒絶されて、やばいほうに進化中。
アルテイシア 17才
公爵家の令嬢。現国王の姪。公爵家としては三番目の子で長女である。
間が悪く、婚約先がなかなか決まらず、決まっても二人続けて婚約者が亡くなる。家に嫁ぐ概念のため、同じ家の3男に嫁ぐことになっているが、三番目も亡くなるのではないかと噂されている。
ジェイスに一目惚れし、父にそう告げたときに本来であれば婚約できるはずであったと言われた。まるで、横取りされたとでもいうように言われ、そのまま信じ込みレティシアを嫌うようになる。
ジェイスからは優しくされているが、それはあくまで公爵家のご令嬢に対しての配慮からはじまり、普通の友人としてのやさしさであったことには最後まで気がつかなかった。
今回の件で、謹慎させられているが、罰せられることもない。それどころか、家族は機嫌が良さそうで不穏なものを感じている。
フリック・ウィンルイ
レティシアの祖父。ウィンルイ侯爵家の前当主であり、前宰相。今は隠居している。予定では三年後、風邪で他界。誤差はだいたい2年程度なので早ければ1年後、遅いと5年後くらいには亡くなる。
体を動かすほうが好きな娘の扱いに困って、こっそり道場へ通わせた縁でシュウレイ家に嫁がせている。しかし、この事情は隠されたためなんだか急に結婚したように見える。策謀的な意味よりうちの娘をよろしくね! という感じなので確執も全くない。
孫娘であるレティシアを気にかけてはいたが、その深刻さまでは気がつかなかった。
唯一、レティシアの秘密の友人の存在を知っている。そして、それをもってあたしの存在を許容し後押しをするつもりでいる。
自分が亡き後もちゃんとできるように鍛え、生活も困らぬように物件などを譲る予定。
それはそれとして、レティシアに対してされたことについての報復はきっちりする。そのあたりは使い倒してもいいと思っている。
イルク 20才
レティシア、アリアの従兄。
一番気にかけて、助けようと手を伸ばしたがレティシアは一度もその手を取ることはなかった。
どうか、幸せになって。それが大体の答えである。なお、その後、幸せになっている姿は観測されていない。
実力としては中堅どころで、突出して優秀ではない。その代わりのように人に教えるのは向いているため、どこかの道場を任せるような話は出ていた。
次は覚えていないだろうと言われて、迷いながらもあたしの側にいることを選んだ。それで、彼女が動きやすくなるならばと。それがいつか、レティシアを救うならば。
時々追加するかもしれません。




