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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐


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妹弟子


フィリス師匠の解説によると

聖女と言うのはまず瘴気を見る事が出来るそうだ。


一般の人でも感じる事が出来る人も居るし

瘴気溜まり程になれば感じたり見る事も出来る人も居るらしいが

ちょっとした瘴気はなかなか目で見て感じる事は無いらしい。


まずその瘴気を見る事が出来ると聖女としての素質を認められ

聖女の元で師事を仰ぎ修行をして

そして瘴気を浄化する事が出来て結界を張れる様になれば

一人前の聖女として認められるそうだ。


そうかあの時のシスターが言っていたのはそういう事なのかと

今頃になってすっかりと理解が出来た。


じゃぁ私は召喚されて見よう見まねでも結界も浄化もできたのは

ステータスに既に聖女としてあったからで

あの無能青年が言った様に「聖女だから出来てあたり前」って事なのか

ふとそんな事を考えた。


じゃぁローズちゃんに聖女の素質があるとグロシアート国にバレていたら

やっぱりどんな扱いをされたかなんて考えるのも恐ろしいって事か。


そもそもだけれど、

それであの国には聖女の存在が無かったんじゃないのか

聖女への理解の足りなさと言うか認識の甘さと言うか

敬意がまったく無かったための墓穴じゃないかと思った。


と言う事はあの国はやっぱり滅んで当然だったのだ。



それでロックさんが言うのにはココに聖女が二人も揃っていて

自分の娘に聖女としての素質があるのなら

国には隠し通すと決めてはいたが師事出来るなら

受け入れて貰えるのならやはり修業はさせたいと言うのだ。


「うん、考えは分かった、でも私が師匠になるのは絶対に無理

なのでフィリス師匠の考え次第です」私がいち早くそう言うと

「弟子が一人も二人もあまり変わらないわねぇ」と

フィリス師匠は結構前のめりに引き受けていた。


もっとも私の師匠になるために国からの依頼とは言え

わざわざこんな深い森の中まで出向いて来た人だ

考えてみたらローズちゃんを前にして断る訳が無いのか

私は妙に納得してしまった。


「ありがとうございます」とロックさんは感激し

フィリス師匠の両手を強く握りしめ感謝の意を表していた。


そして普通ならローズちゃんは親元を離れフィリス師匠の下で

弟子として師匠の身の回りの世話の手伝いなども

当然しなければならないらしいが

そもそも私もそんな事をしていないのだからと

ローズちゃんは私同様フィリス師匠の所へ通う事になった。


私はチラッとでもそんな事考えてもいなかったが

師事するにはそんな仕来りもあったのかとびっくりしていた。


私ってば何気にフィリス師匠にはずっとまず心構えからして

そして態度でも失礼極まりない事ばかりしていたのだと

今さらながらに実感させられた。


一応姉弟子になる事だしこれからは

少しはローズちゃんのお手本になれる様気を付けなければと思っていた。



ローズちゃんは今7歳と言う事で

聖女として修業を始めるのには寧ろ丁度良かったと

フィリス師匠は長い目で見て行きましょうと言って

日中ローズちゃんを連れ歩き色々教えて行くと決めていた様だ。


なのでシルフと遊ぶ気満々だったローズちゃんは

少しがっかりしていたが聖女の修行と聞いてやる気を見せる辺り

この世界の子供ってすでに覚悟みたいなのを持っているのかと

そんな事を考えてしまった。


しかしフィリス師匠に5日に一度お休みを貰えると聞いて

じゃぁその日はシルフちゃんと遊ぶと喜ぶあたり

やっぱり子供なのだなとも思っていた。


そう言えば元の世界では何かを教わるとなると

大概の場合月謝を払うのが当然だったよね。


私は自分の時は向こうから言って来た事だしと

いやいや引き受けた様な物で考えもしなかったけれど

この場合フィリス師匠とローズちゃんの間には

そんなお金に関する取り決めは無いのだろうかとふと思ってしまった。


思った事はつい知りたくなりついつい聞いていた。


すると聖女に関する事は大抵の場合国がお金を出していたので

個人的に師事した事が無いからとフィリス師匠は考え込んでいた。


そして今の所お金にも困っていないし

取り合えず何か発生すればその時に考えましょうと軽く答えていた。


なので私もつい「私も出来る事は協力します」と言ってしまい

何となく有言実行ではないけれど

私も何かしなくてはとそんな私らしくない事を考えてしまった。



読んでくださりありがとうございます。

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