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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐


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温泉三昧


アウラがノームを早速呼び出してくれたので

私は簡易トイレと簡易休憩所の構想を話した。


するとあっという間に石造りの小さな小屋を二つと

大きな細長い小屋を作ってくれたので

小さな小屋に便座と手洗い槽を購入して設置し

水道設備と浄化設備を設置して貰った。


大きな小屋にはあがりかまちの様な板の間を作って貰い

そこに布団を何組か引いて置いた。


そしてココへ訪れた冒険者達には

まず最初にこのトイレと休憩所の説明をしなくてはと思っていた。


そして汚したら掃除させる事もきっちりと決めた。


これで取り敢えず居酒屋キッチンカーは

難なく営業出来るだろうと私は考えていた。


するとノームが何やらニコニコ顔で私の傍に居るので

そうかお礼を言うのを忘れていたと思い至り

「ノームいつもいつも本当にありがとう凄く助かってます」

そう私が深々と頭を下げると

「礼は良いんじゃ、のう、ほれ、あれじゃ」と

とても言いづらそうにしているので

「分かってますよ今日は特別な物を用意しています」と

お値段も特別で手に入れるのも難しいと言われる

〇十年物のウイスキーとブランデーを手渡した。


精霊が飲むもの食べるものはただの嗜好だと依然聞いたけど

いままで本当にどれだけ嗜好に乏しい生活を送っていたんだと

そう思わざるを得なかった。


そして一人で飲んでいてもつまらないだろうと

私の家へと招き私は傍らで回復魔法のレベル上げをして

アウラがノームの話し相手になっていた。


アウラはある意味とても聞き上手で

ノームを退屈させる事無く次々と会話を引き出していた。


「ノームとアウラって特別仲が良かったりするの?」

私は何となく二人の様子を見ていて思った事を聞いてみた。


「アウラは鉱物を見つけるのが上手いので随分と助かっておる」

「ノームの創作を手伝えて私も嬉しいです」と

ふたりとも息ピッタリで答えている。


すると私が会話に参加した事でノームが思い出したかのように

「それよりもわしは温泉を作りたいのじゃが

ココに作っても良かろうかのぉ」と

突然言い出したその温泉と言うワードに私はすっかり驚いた。


「自分の大陸には試に作ってみたがかなり上手くいった

じゃでお主にも作ってやろうかと思ってのぉ」と

何でもない事の様に言っている。


この世界にもあったのか温泉


温泉って良いよね、折角作ってくれると言うのなら

出来れば露天風呂も作って欲しいし

何ならスパの様に色んな種類のお風呂や施設が欲しい

私は思わず温泉施設やスパ施設のカタログを

等価交換様から色々と取り寄せてそれをノームに見せた。


「どうせ作るならこんな風に作って欲しい」


私は思い切りそうリクエストをしていると

ジェットバスの様な浴槽の類や

その他のお湯の循環装置やろ過装置の様な機材など

ノームには理解が難しくまだ作れない物も多いらしく

取り敢えず普通に檜風呂や石造りの露天風呂ではダメなのかと聞かれた。


じゃぁ源泉かけ流しだけは譲れないと言うと

サラマンダーの力を借りればどうにかなるだろうと言う事になり

結局サラマンダーをも呼び出す事になった。


そしてサラマンダーが到着し早速温泉を作る話を始めると

ウィンディーネの力も必要だと言う事になり

結局ウィンディーネもシルフも呼び寄せる事になり

久しぶりに早い時間から全員が集合していた。


それからは私の意見など聞かれる事も無く

5人であれこれと話し合いながらそれは楽しそうに

温泉施設を着々と作り上げて行った。


そうして出来上がった温泉施設は思っていた以上に素晴らしかった。


男湯と女湯に別れそれぞれに更衣室もあり休憩室もあった。


お風呂は内湯が檜作りで炭酸泉になっていて

外には2種類の露天風呂が作られていた。


岩を囲った様な作りの露天風呂は黄色み掛かった白濁のお湯の温泉で

石作りの露天風呂は濃い茶色の少しとろみ掛かったお湯だった。


勿論源泉かけ流しで絶えずお湯が流れ出ているので

そのお湯の流れる音にも癒される様だった。


「こんなに違う温泉が湧き出るなんて凄いと言うかどういう仕組みなの」

私がそう訪ねるとサラマンダーとウィンディーネが

「ちょっとしたコツがいりますね」

「かなり頑張ったのよぉ」と口々に答え

ノームとアウラも「お主の希望だったからのう」

「ええ頑張りました」とやっぱり自慢気に答え

そしてシルフも「みんなで頑張ったの~」と

まったく答えになっていない返事が来た。


なので私もそれ以上聞いてもきっと理解も出来ないだろうと納得して

「本当にありがとう、実は私温泉大好きなの」と心からお礼を言って

そしてみんなで早速温泉を楽しんだのだった。


精霊達の裸なんて初めて見たけれどやはり人間と変わらないんだね

そう思っていると「似せているんですものあたりまえよぉ」と

ウィンディーネが私の考えを見透かし答えられ焦ってしまった。


そうしていつもより燥ぐシルフとそれを叱るアウラを

微笑ましく眺めながらゆっくりと久しぶりに温泉に浸かり

体も心も十分にポカポカにしてから上がった。


「陽の高いうちから飲むお酒って何でこんなに幸せなんだろう」

私は温泉を出て居酒屋キッチンカー移動し

キンキンに冷えた生ビールを飲んでいた。


いつもだったら提供する側なのでお酒は控えめにしていたが

ノームにはすでにウィスキーとブランデーを渡してあるので

セルフで飲み放題状態にしてた貰っていた。


珍しくシルフも缶のカクテルやワインに興味を示していたが

アウラは「何かあったら対処が出来なくなります」と

一人飲酒を控えていた。


こんな時でも真面目かと口には出さずに思っていたのだが

アウラは知っている人の気配を森の中に感じ

警戒していたんだと言う事を私は後で知った。



読んでくださりありがとうございます。

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