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逃亡聖女は引き籠もりたい  作者: 橘可憐
第一章 1

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シルフの森


私はきっと『異世界ほのぼののんびり生活』みたいなのを望んでいたのだ。


人の良い人々とほのぼのとした日常

出来る事ならその人達と精霊も交えてのんびり生活みたいな

平和で長閑で楽しい毎日を夢見てしまったんだ。


その夢と現実の大きすぎるギャップに戸惑ってしまって

今思うと子供の様な対処の仕方だった。


もっと上手く話し合って妥協点を見つける事が出来たかも知れないと

いまさらながら少しだけ反省したが

もうすでにサマサさん達を追い出してしまった今

私には為す術は何も無いだろう。


何となく落ち込んでしまった気分を少しでも盛り上げようと

自分で自分を慰めていた。


「シルフのお願い聞いて貰えるの~」

と言うシルフの声に現実に引き戻された。


「ごめんごめん、忘れてないよ」私はシルフにそう答え

「アウラも一緒に行けるんだよね」とアウラに再度確認していた。


アウラはしばらく何かを考えている様だったけれど

「そうですね出かけますか」と承諾したので

私達は森の中心部『精霊の通り道』に向かった。


ここは変わらずに静かで長閑で空気さえ透き通っている様だ。


この場所には精霊と一緒でなければ入れないとなると

私もそう簡単に訪れる事は出来ない特別な場所なのだ

そう思うと何だか不思議と厳かな気分になっていた。


そんな事を考えていると「こっちだよ~」と

シルフに案内されて辿り着いたそこには

小さな小さなマンホールの蓋程の大きさの

不思議な感じのする目印の様な物があった。


なんと表現して良いか分からないのだけれど

不思議な形の何かの鉱物の様な物が埋まっていて

シルフに案内されなければ簡単に見過ごしていただろう

そんな感じの見た目はただの石の塊がそこにあった。


精霊達を見送った時はここまでは来なかったので

初めて目にしたソレは言われてみると

何か凄い力を感じるような気がする。


シルフとアウラはこれに触って行先を念じれば

目的の大陸に行けると説明してくれたけれど

「私はそんな事出来ないよ?」と言うと

「大丈夫、私とアウラちゃんを離さないでね~」

と言うシルフとアウラを思いっきり両手で抱きしめてしまった。


絶対に離しませんとばかりにきつく抱きしめすぎて

シルフにもアウラにも苦しいと叱られてしまったが

それ程に不安と恐怖が私の中にあるのだから許して欲しい。


そうして準備万端、心もなるべく落ち着けて

さっさと初めてとばかりに硬く目を瞑り体を硬くした。


そして「着いたよ~」と言うシルフの言葉に目を開けてみると

あまり変わった様子の無い周りの雰囲気に戸惑った。


だって、何が起こったかも分からなかったけど

殆ど一瞬だったよね、それはもう殆ど移動時間。


そして目を開けてみれば辺りの様子も雰囲気も

あまり変わりが無いから何処かへ移動したなんて信じられないよ。


私がキョトンとしていると

「シルフの森で間違いありませんよ」とアウラが説明してくれた。


アウラが言うのだから間違いは無いのだろう

私は取り合えず信じる事にして

シルフに頼まれた森の浄化を早速始める事にした。



読んでくださりありがとうございます。

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