分担作業
広範囲の浄化を出来たは良いが倒した魔物を回収していない。
勿体ないにも程があるので回収したいと言い張ると
精霊達も新たな穢れの元になると考えたらしく
回収は精霊達がやってくれる事になった。
シルフは「わたしにまかせて~」と
ウィンディーネは「面倒くさいわねぇ」と
アウラは「その位なら私に任せてください」と
ノームは「わしに任せておけ」とみんな気軽に軽快に動いていた。
私はその様子を見ながらどうやってと言う疑問と
あの小さい体でどれだけの魔物を集められるのかと少し不安だった。
私と魔物の間を行ったり来たり何往復もするつもりか?
それとも体を大きくして沢山担いで来るつもりか
などとあれこれ考えていたがどれも予想と違っていた。
精霊達は魔物の山をテレキネシスでも使っているのかって風に
魔物を集め纏めた山を浮かせて一遍に運んできた。
私はその集められた魔物の山を等価交換様へと収納して行った。
そして「これで大丈夫でしょうか」とアウラに問われ
私も「そうですね」と答えていた。
そしてどうやってこの魔界の森全土を浄化するか色々話し合って
私が広範囲浄化を捻じ、アウラが私の魔力に魔力を乗せ
ウィンディーネが私を浮かせ移動させ
ノームとシルフで魔物を回収する分担制になった様だった。
広範囲浄化を念じている私を動かしていくのが
一番効率が良いだろうと言う考えからだった様だ。
ウィンディーネの捻動力で浮かせられ移動して行くのは
あまり気にならなかったと言うか
広範囲浄化に集中していると浮かせられているのも
移動しているのもあまり感じる事が無かったと言うか
移動しているのを意識する事がまったく無かった。
広範囲浄化を掛けている間はウィンディーネによって移動させられ
そして集中が途切れるとその場に下ろされ
シルフとノームの集めて来た魔物を回収すると言う
ルーティーンで魔界の森の浄化は順調に進められて行った。
そして浄化も大分進んだ頃に1台の荷馬車を発見した。
びっくりした、この魔物の巣窟と噂される魔界の森に
私以外に入って来る人達がいる事に本当に驚いた。
私を狙う追っ手かとも考え一瞬身構えたが
見た感じそんな様子は伺えなかったので
魔界の森の先輩として
挨拶がてら少し様子を見た方が良いのか
それともスルーした方が良いのかとかなり悩んだ。
しかし考えてみたら浄化作業の邪魔にもなるし
何よりアウラの「どうしたのでしょう」と言う不安気な声に
「様子を聞いてみましょうかと」とつい言ってしまっていた。
私も結構なお人好しだと自分でも思ったが、
そう言えば以前私も誰かを助ける機会があったら
シスターやサマサさん達への恩返しのつもりで助けると
そう誓っていたのを思い出し、
やっぱり全力で助けるかと決めて荷馬車へと近づいて行った。
そして荷馬車へと声を掛けると驚いた事に
そこには懐かしい顔が揃っていた。
サマサさんにレナ先生にバッツさんにガラフさんにギードさん
そしてあと一人私の知らない老婆がいたが
私は懐かしさから「お久しぶりです」と思わず声を掛けていた。
読んでくださりありがとうございます。




