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別の世界ではただの日常です

生命救出試験

作者: 茅野榛人

 目を覚ますと、真っ白な箱のような空間にいた。

 出口はない、しかし真ん中にモニターらしきものが埋め込まれた台のようなものが置いてあった。

 しばらくするとどこかからアナウンスが聞こえてきた。

「これからあなたには、生命救出試験を行ってもらいます、合格点に届けば生命を救出できます、しかし届かなかった場合、救出は失敗に終わります」

 少々不気味な女性の声で聞こえてきた。しかしまたしばらくすると、舞台のブザーのような音が聞こえてきた。

「生命救出試験、開始します」

 するとモニターに問題が出てきた。しかし全く分からない。いや分からないわけではないが……分からない。とても不思議な感覚だ。

「残り三十分です」

 僕はその声に急かされ、指でモニターの問題文の空欄を埋めていく。

 全ての問題が終わり、再びアナウンスが流れてくる。

「試験番号20451021、試験結果100問中0問正解、合格点以下、よって生命救出試験、失格です」

 そのアナウンスが流れ終わった瞬間、僕は箱の中から追い出された。


「S……S!」

「S……お願いだから目を開けて……」

「22時21分、ご臨終です」

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