拳マン第2部 10話
松本「..誰?」
ピンと来ないな。
ゾン魔「貴様、覚えておらんのか!?ほ、ほら!貴様のエネルギー砲を食らって散
っていった、ゾンビの魔物!」
ゾンビの魔物は俺の反応に焦りながら、思い出させようと言葉を並べる。
松本「う〜ん、知らね」
ゾン魔「..なら、頭に1発入れて思い出させてやる!」
タッタッタッ キンッ!
ナイフで攻撃を仕掛けるが、すぐに動きを見切られ、止められてしまう。
ゾンビの魔物は身動きが取れなくなる。俺が片手で奴のナイフごと、動きを封じてるからな。
松本「お前、正義か悪どっちだを..言う必要なんてないかオラァ!」
ドガァ!
辺りの木が衝撃波で、吹き飛ぶほどの強烈な一撃をゾンビの魔物に食らわせる。
ゾン魔「カハァ!?...ハハッ」
だが、既にゾンビの魔物はそれを予知していた。
ゾン魔「行け!」
タッタッタッタッ!
雄叫びに近しい声量で何かを呼んだ。俺はすぐに体制を立て直そうとした。
ゾン魔「させないよ!」
パシッ!
俺の片腕を掴んで、身動きを封じてくる。やばい、両手が塞がった、どうすればどうすれば..いや、ナイフ持ってる片方を離せばいいええやんk
ドシャァ!
その結論に至るまでが遅すぎた。
松本「グフッ」
俺の体には人間のような生物がまとわりついていた。
ヒューンッ!
素の生物が出せる速度の人知を超えており、空高く飛んでいく。奴の姿が米粒のサイズにまで吹っ飛ばされる。
こいつ、これを狙ってたんだな。俺の一撃をくらってまでも。
ゾン魔「良かった..ゾンビ細胞を弄ってて」
殴られた1部の部位が崩れる。ゾンビの魔物は崩れた部位の再生を試みる。
ゾン魔「殴られる直前に、体を腐敗させて、痛覚と神経を遮断させたおかげで..
なんとかここだけの被害に収めれた..ふぅ..ふぅ...」
呼吸を数回吸って、気持ちを落ち着かせつつ、みるみると、肉体が再生し始める。
ゾン魔「..ゾンビだから肉体の補強が可能だが..この肉体は生命の延長戦にし
か過ぎない..更なる肉体の補強をせねば...ゾンビの数も増やさ
なければいけない。ここ2年の間で魔物の数も、著しく減少している..
なんなら絶滅しかけていると言っても良いのか。何かが変わり始めている
...備えなければ..」
浮かない表情で、この場を去る。ゾンビの魔物の計画は進行している。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
拳「そんな感じで色々と状況を話したんだが、理解できたか?」
岩が意識を失ってからの話を一通りした。重要な所以外は必要以上に話してはいない。
岩魔「あぁ、まさか松本が生きてるとはな..」
拳「ほんまにそれ。今の今まで、松本は死んでいたと思っていたから余計びっくり
したよね」
松本が生きてたからか、な〜んか、解放された気分。
体も軽くなったような気ぃするし。気持ちが落ち着いたからかな。
岩魔「だが、松本は拳マンの知る松本ではないのか」
拳「うん、全然だったな。根本は変わらないけど、何かが欠如してた」
岩魔「奴に何が..」
拳「..あんま考えない方がいいと思う。結局は、あいつはあいつだからな」
松本は深っけぇ闇を背負っている。これ以上、松本をこれ以上知るのは良くない気がする。
拳「また逢えたら、いくらでも話をつける」
岩魔「奴とコミニケーションを取れるかがだけどな..」
拳「それはまた別問題だな。それに、松本よりも重要視される問題が悩む程ある。
特に神田やブラッドの件..」
ブラッドの発言からも、これから俺を積極的に殺しにかかって来てる..松本もそうだけど。
拳「多分、このままだと松本よりも先に俺達が死ぬわ」
岩魔「おいどんだけじゃ力不足か..」
拳「戦力はいるだけでいい。俺も色々と気持ちが抜けて、力も前よりは出せるはず
..だ」
完全に取り戻せてるかとどうかは別だけど..
まだ何かが引っかかる。ちょっと怖れがまだ俺の中には存在している。それがなんなのか..俺、2年前の記憶曖昧だな。
岩魔「おいおい、無理はするなよな」
拳「分かってるよ、力は出せると言っても、まだ戦えるほど癒えてないんだから」
どんな者も多少でもインターバルが必要だ。最低でも1日は欲しい。欲を言えば3日。
拳「お前もかなり削れてるだろ」
俺も相当ダメージは食らってるけど、岩も大概だ。意識失ってたし。
岩魔「..まぁ、認める」
拳「身を休めるのも大事だぞ」
岩魔「それお前言うぅ?毎度毎度、自分には目を向けずに他人の心配ばかりしてる
奴が、言えた発言じゃないな」
その一言に何かを感じた。俺の無意識下の心理を説くかのように。
拳「..一旦寝てくれ」
ドスッ
岩魔「グハッ..(言う事に困ったからってそれはないだろ..)」
岩をぶん殴り、意識を失わせる。
拳「..どこに行こうかな」
どこかに行くアテはないが、覚えてる限りの道を辿るしかねぇ。
岩を肩車みたいに担ぎ、スタスタと歩いて行く。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
スタスタスタ ドスッ!
歩く足の力を入れすぎてしまい、地面が抉れてしまう。それほどまでに苛立ちが隠しきれていない。
神田「..おい、知ってるぞ」
ビュルンッ スタッ
血の液状態が、神田の目の前に瞬時に現れる。そして人型を形成していく。全身赤き肉体の者、ブラッドだ。
ブラ「気付いていたか、常に1km以内にまでは距離を保っていたのに」
神田「俺は全知全能だ。お前の位置ぐらい手に取るように視える。隠れるならもっ
と上手く隠れろ戯け」
睨みつけながら、ブラッドを貶す。手下とボスとは思えない関係性。
ブラッドは鼻で笑い、煽り返す。(鼻無いけど)
ブラ「その力を与えたのは実質的に私なんだけどね。ある程度肉体の自由が、ある
からって慢心は心の隙じゃないかい?」
神田「ッッッッ!黙れッ!」
満月斧をブラッドの首筋に突き立てるが、本能に従ったのか、すぐに腕を下ろしてしまう。
神田「ぐッ..」
ブラ「お前は仮に1秒も掛からぬ間に殺せたとして、私はその前に殺す事が出来る。
私の前での慢心は返って即死だぞ」
神田「...だからイライラしてるんだろうが..」
髪をくしゃくしゃにして怒りを紛らわせている。神田には殺したいほど憎い者がいる。
ブラ「そのイライラもあと、3日には解消されるぞ」
神田「あぁ?」
初めて聞かされる反応を示す。疑い深い目を向けながらも話の内容を聞く。
ブラ「色々と準備が終わる頃でね..3日後を心待ちにしておいてくれ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
3日後
社「今日も遠慮は無用だよ、エンシャント君」
エンシャ「..はいはい...わかってますよッ!」
掛け声と同時に、二人の木刀がぶつかり合い、乾いた音が何処かの地下室に響き渡った
社の1太刀を見る限り、完全に素人の動きだ。ただ振れば良いという考えがその剣筋に出ていた。
それに対し、エンシャントはこれまで戦いに駆り出してから、常に剣を振っていたので、剣術での差は圧倒的だった。
バチッ!
社「ぐッ..」
木刀が社の肩口を直撃した。重さを殺しきれない一撃に、社の身体は思わず揺らぎ、膝が床に落ちる。
エシ「コラッ!エンシャントやりすぎだよ!」
稽古とはいえ、社が跪くほどの一撃を見過ごせなかったのか、エシスが慌てて乱入してきた。
駆け寄る足音が床に響き、二人の間に割り込む。
エンシャ「あぁ?旦那は遠慮しなくていいって言ってただろ」
エシ「だからって、そこまでしなくても良いでしょ?」
エンシャ「..俺だって本当は!」
社「ハハハ..大丈夫さ。体は無駄にタフだからさ、心配は無用だ」
跪いたまま腕で床を押し、ゆっくりと立ち上がる。その笑みには、自分の無事を示すためだけでなく、2人を安心させようとする気持ちも含まれている。
エシ「社さん..ここ3日はずっと、こうやって体を動かし続けて..心配です」
社「ハハ..少し慌ててるのかな?私」
社は軽く笑い、無理に場を和ませようとした。
しかし、エシスの顔には心配の色が消えることはなく、真剣な瞳が社を見つめ続けていた。
社「(もう雲1つないはずなんだけどな..)」
ドォォォォン!!!!
地下室を突き抜ける程の凄まじい爆発音が響いた。かなりの深さのはずだが、若干の揺れを感じた。
エシ「ッッッッッ!?何!?」
社「上では何が起きて..」
エンシャ「いいから!早く行くぞ!」
怒声を発しながら即座に体を動かす。木刀を投げ捨て、近くに置いてあった新剣を装着し、上へ急ぐ。
エンシャ「早く行くぞ!エシス、旦那!」
声には焦りと決意が混ざり、社達に向けて呼びかける。
エシ「う、うん!」
社「...」
エシスは緊迫した中、応答したが、社は応答が疎かになるほどに考え込んでいた。
頭の中で、爆発の規模や原因、これから何が起こるのかが巡り、足が竦む。
エシ「ちょっと!社さんッ!」
耐えきれず、エシスは社の背中をバチッ!っと喝を入れるかの如く、彼女なりの力で勢いよく叩く。
社「ッッ..ぁあ.. ごめんね、ありがとう」
驚きと共に我に返り、僅かに乱れた呼吸を整える。日和っていた事に謝罪をし、感謝の言葉を述べる。
社「ふぅ..行こう!」
エシ「はい!」
タッタッタッタッ
◇◇◇◇◇
爆魔「エンジェちゃん、眠れそうか?」
エン「うん..爆君が傍に居るだけで安心する..」
エンジェはゴロゴロと、爆弾の魔物の膝枕にうつ伏せしている。固い枕だが、彼女にとっては最も安心する膝枕だ。
爆魔「(傍というか蹲ってるがな)..なぁ、エンジェちゃん」
エン「んん..なぁに?」
顔を仰向けにして爆弾の魔物を見つめる。とても可憐な瞳をしていて、彼の心は静かに掻き乱され、背を向けたくなるほどだ。
爆魔「爆の事...どう思っているんだ」
エン「え〜、どう思ってるって〜?どんな意味なのそれ〜、このこの〜」
彼の腹部をつつきながら、詳細と本音を探る。
爆魔「ッッッ..信頼的な意味合いだ。魔物である爆が君に信頼は得れれてるかど
うか、の話だ」
エン「爆君はすっごい好き!こ〜れぐらいは好き!」
爆弾の魔物の肩幅に届かない小さな手をめいいっぱい広げる。彼女の向ける想いが本当の事に胸が温かくなる。
爆魔「ハハ..そうかそうか(好意とかの話ではないが..もういいか、この子に
とっての信頼と好きは紙一重だ)」
彼女の小さな頭をポンッと撫で下ろす。慣れているような手つきだ。
エン「ちょっと〜、それすれば喜ぶのはもう終わったからね!」
爆魔「じゃあ、これはもうしない」
エン「う〜ん..やっぱして!それはしてて!」
爆魔「嘘つきな子だ」
こんな感じの他愛の無い、穏やかな会話が数分間続いた。エンジェは満足したのか、スヤスヤと寝起きを立てている。
一筋のヨダレが垂れるほど、完全に安心している。
爆魔「...(やっと寝てくれたか)」
頭を慎重に支えながら、爆弾の魔物と同じぐらい固い素材を気付かれないように、すり替える。
爆魔「(これでよし...最期に戯れるのがこの子で、爆は幸せだな..)」
その瞬間を噛み締めながらスタスタと窓側に足を運ぶ。外の冷たい夜風を浴び、彼の志しは決意に満ちた表情へと変わる。
爆魔「念の為に..だな」
そう呟き、ポトッと、小さい物体をエンジェのそばへ置く。
爆魔「思い残すことは..ないな、よし」
ピョンッ ドスッ!
窓枠に片足をかけると、そのまま迷いなく外へ飛び降りた。勢いよく着地をする。
爆魔「ふぅ..」
短く息を吐き、標的を目にする。
目にした先には緑川がいた。
緑川「え、あんた何してんの?」
爆魔「...」
返答はせずに、構えを取り、視察をしている。彼女を親の仇の如く睨んでいる。
緑川「あ、あたし?あたしは見回りの方を」
爆魔「お前が接近していることぐらい分かってるぞ、緑川..いや、ブラッド」
緑ブラ「...あれ〜?」
皮膚が赤黒く染まり、彼女の体表を覆っていく。輪郭さえ歪み、別人のような気配が立ち昇る。
緑ブラ「なんでバレたのかな〜?もしかして、やっぱりあの時にバレてた?」
爆魔「..ここで話をする気はない、早くこの場から失せろ」
低く押し殺した声、怒りと焦りが微かに滲む声だ。
緑ブラ「それは無理だな、やっと精神を殺せたのだから」
爆魔「精神を..殺した?」
緑ブラ「あぁ、そうとも。この世にこの者の人格は崩壊した。私の血でね」
彼女の口角が不気味に持ち上がる。まるで化け物の笑顔だ。
爆魔「ッッッッ!?..」
爆弾の魔物は言葉を失い、掛ける言葉が見つからなかった。恐怖で身が固まるが、重い口をなんとか開かせて奴に問いかける。
爆魔「..貴様の目的はなんだ!」
緑ブラ「腕鳴らしもあるが、丁度いい。この国の者達の皆殺しをする」
爆魔「..何の意味があるんだ!」
怒りと困惑が入り混じった叫びが夜気を震わせる。
緑ブラ「なんでって、そりゃ..あれ、なんでだっけ...」
なんでだろうと考え込む。目線が宙を泳いでいる。
緑ブラ「..まぁ、また思い出すさ。さぁ、まずは」
バァン!
静寂で静まる夜に、無惨に響き渡る銃声。弾は彼の右肩に直撃した。
エン「う〜ん、爆..君?これ..爆君のじゃない..」
爆魔「クハッ..ァァァァ!?」
右肩から焼けるような激痛に、思わず膝が沈む。
緑ブラ「今の弾丸は実力差を痛感させただけさ、物理的にね」
よく見たら彼女の腕と銃器が融合していた。金属と肉が溶け合い、禍々しさを通り越して吐き気を催すかのような造形だ。
彼はこの時点では勝てないと悟った。
爆魔「ぐッ..クハッ...」
緑ブラ「それにしても、想像以上の威力だ。この手駒はこの肉体は私の求める手駒
だ。神田神壱の次には使えそうだな..」
融合した銃口を愛でている。
爆魔「ぐぅ..ふぅ..ふぅ...」
緑ブラ「この国では貴様以下の気配がする者がほとんどだ。この肉体なら、5分で
全滅させれそうだ」
ブラッドは、爆魔の魔物に見向きもせず、そのまま前に進んでいく。そして、彼の背中まで通り過ぎた。
爆魔「...それ以上..それ以上、進むな」
緑ブラ「あ〜?まだ死んでなかったのか。死ねる1発だったのに..」
爆魔「当たる寸前にギリギリ見切れたんだよ..クハァ..」
彼の目は諦めていなかった。
緑ブラ「フッ、私の1発でそこまで項垂れて、吐血までしているじゃないか。臓器
の機能の1つは確実に死んでいる」
その声音は嘲笑いを含んだ事実を突き付けられる。
爆魔「黙れ..それ以上進んだら..爆がお前を殺す」
緑ブラ「割に合わない発言だな、この肉体に傷すら与えてないというのに」
爆魔「確かに爆は弱い..ただ、準備をした爆はどうかな?」
緑ブラ「準備..?」
エン「爆君!」
真上から声がする。エンジェが起きてしまった。
緑ブラ「あれは仲間か?」
爆魔「エンジェちゃん!..念が功を奏した。『爆ぜろ』」
カチッ ボォン!
エン「ッッッッ!?..ぅぐ..」
先程置いていたのは、C4爆弾を模した爆弾だった。凄まじい爆発音を発し、エンジェは床へ崩れ落ちた。
緑ブラ「おいおい、仲間を殺してよかったのか?」
爆魔「音に特化させた爆弾で失神させただけだ。火力なんて無い。それに..」
右肩に溢れる血を抑えながら、フッと鼻で笑う。
爆魔「エンジェちゃんがあの程度で死ぬわけないだろう」
緑ブラ「自分を低く見積ってるな、爆弾の魔物よ」
爆魔「..信頼だわ、戯けが」
緑ブラ「結局、私が全てを消す。束の間の救命に等しいものだ」
スタスタと血溜まりを踏みながら、進む。
緑ブラ「どうせ項垂れる事しか出来ない弱者は眼中に無い。失望そのものだ」
爆弾の魔物の横を通り切る。彼の目つきは変わった、痛みや恐怖すらもかなぐり捨てた、殺意に。
爆魔「おい、さっきも言ったよな?それ以上進んだら爆がお前を殺すと」
緑ブラ「..脳髄に打たれなきゃ分からないか」
銃口を爆弾の魔物に向ける。
爆魔「ッッッッ!ウォォ!」
バァンッ!スカッ シュー..
ギリギリ銃弾を避け、爆弾の魔物が持っている爆薬を掠らせ、着火させた。
コンマ数秒間に彼の本領が垣間見えた。全てはこの為と言わんばかりに。
緑ブラ「(どこから取り出した?)..ならもう1発」
爆魔「させるかッ」
バァンッ!
巧みに銃先の方向を変えたが、それでも彼の右脇腹は
爆魔「ぐッ!..だが、これでいい!」
着火させた爆弾を彼の背後にポイッと放り投げた。
緑ブラ「何をして..」
爆魔「決まってるだろ!」
ガシッ!と抵抗ができないようにつま先から足先までがっしりと抱き抱え、束縛する。
ドォォォォォォォン!
激しい爆発音を糧として、空高くまで、共に吹き飛び、神田王国から逃げ出す。これが狙いだったようだ。
緑ブラ「小癪な真似を..(だが、お互いに身動きを封じている。頭突きで反撃
して形勢を変えるk」
爆魔「ヴォェ」
ボォンッ!
口の奥から、手榴弾が吐き出された。ブラッドの顔から諸に食らい、反撃を逃してしまう。
緑ブラ「ッッッ..」
爆魔「『ボンバーストレート』!」
ドガァボォンッ!
拳の中に爆弾を出現させ、打撃と爆撃の2連撃攻撃。片腕を犠牲にさせた分の威力は保証されている。
シューン ドサッ!
地面に叩きつける。
緑ブラ「ぐッ..」
爆魔「フッ!」
ボォン スタッ。
落下する瞬間に比較的爆発力の低い爆弾を投げて、落下速度を相殺して着地する。
緑ブラ「あぁ〜..準備って、そういう事か..さっきの技は効いたよ..」
爆魔「松本の技を参考にした技だ..効くのも当然だ..」
緑ブラ「ふぅ..やるね、けれど、その腕はどうするつもりなのかね?もう使い物
にならなそうだけど」
爆魔「...ぐぅ..」
丸焦げの腕は、機械的な組織で包まれ、構築されていく。
緑ブラ「へぇ、器用だね」
爆魔「状況も整った。ようやく、爆のパフォーマンスが実現できる。死ぬ覚悟は
出来ているか?」
緑ブラ「この肉体に勝てると思っているのか?」
爆魔「別に、相打ちでもなんでも、お前が死ねば万々歳だ」
緑ブラ「ポジティブだねぇ、魔物の癖にね」
爆魔「..ほざけ」
爆弾の魔物の周囲の温度が一瞬だけ上がるほど、ピリピリとしながら、反撃を持つ。
爆魔「エンジェちゃん達に手を出した事を絶対に後悔させてやる」
緑ブラ「...熱くなってるところ悪いけど、既に神田王国は滅びる寸前だよ」
爆魔「..はっ?」




