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拳マン  作者: まん、がか
松本編
39/63

拳マン 第37話『ちょいと前の出来事:正義と悪』

?「前回の餡筋~

  前回は、松本を見つける事が出来たが..松本の態度は以前とは別人し、突如

  としてこぶしを襲った。

  詳細は今から話す『松本の過去編』で多分明らかになる!多分..んじゃ本編

  開始」



松本「そうか...『れっきーパンチ』」

ドガァァ(腹パン)

拳「アベシッ!?」


ヒューン(ぶっ飛ぶ)



松本ナレーション「何で今こぶしを殴ったんだろ......あぁそうか」




「あれか」



◇◇◇◇◇



?「3日前の出来事」


ヒューン(落ちる)


松本「オンギャァァァァァァ!助けてェェェェェ!」


ドッドッドッドッドッドッドッド(地面が閉じ始める)


松本「はぁぁ!?何で閉まってんのォォォォォォォォ!?」

(挟まれる)

松本「やべこれ挟まれるくね?生き埋めはヤダ生き埋めはヤダァァァ!」


(埋められる)


松本「ゲフン...(暗くね?目塞がれてるのか?..いや、埋もれてるだ

   けだった...はっ?だったらヤバくね?ていうか息が)」


(動けない)



松本「(あぁこれ死んだ~..いくらスーツでもこれは死んだ...あれ?苦しく

   ないぞ?普通に息が出来る。どんだけ生存力が高いんだよ...でも息でき

   るけど..息できるだけやん...動け!)」


ガシャ(土を抉る)


松本「(おっ?力入れたら動けるや~ん..とりま全身が動けるスペースをッ!」


バシャバシャバシャバシャ(周囲の土を抉る)


松本「ウォォォォ!..ハァ..ハァ...やっと喋れたわぁ。んんと、まずは

   状況整理するかぁ。ここに来るまでは、結構落ちたな」


(目からメジャー表が飛び出る)


松本「オワッ!?なんこれ!?..これ落下地点を測れるのか..なんとも都合

   主義な機能だ事!えーと、1330mも落ちたのか?ふぇぇ..100mなら

   上から抉って出れるけど、1330mはなぁ..一桁増えるだけでも、こんな

   辛いんだな...でも、こぶしが戦ってるんや、勝ってるとは思うけど

   俺も一応加勢しないとな」



ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ(掘り進める)


松本「オラァァ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!斜め堀りは

   『ミークラ』の洞窟から地上まで掘る時の定番だろぉ!あ~、土竜になった

   気分~」


ガチンッ!(何か当たる)


松本「んだこれ?岩?まぁいいや掘れ掘れ掘れェェェ!」


ドシャァァァン(崩れる)


松本「えっなんd」

ドシャンッ!(下敷きになる)

松本「ビックリしたわぁ..ほんと」


ヒョイ ポイッ(持ち上げて投げる)


松本「ふぅ..んん?ここ洞窟や~ん...真っ暗~」


ピカッ(目が光る)


松本「ふぇ~...ライトか..丁度いいな」


スタスタスタスタスタスタスタスタスタ(歩く)


松本「...向かってる位置あってるよな?な〜んか、逆方向に行ってる気が」

(光が差しかかる)

松本「おっ?外じゃね?」


タッタッタッタッタッタッタッ(軽く走る)


松本「おぉ!着いたァ!...って、なんだここ..森ではないな..草原?..

   うん?なんかあっち騒がしいな」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 



モブ「おいおい今どんな気持ちだよ~w」


ドシッ ドシッ(誰かを蹴っている)


?2「うッ!?」

?「やめろ!僕の妹を蹴るな!」

モブ「ならお前も蹴ってやるよ!」

ドシッドシッドシッ(蹴られる)


?「くッ!」

?2「お兄ちゃん!」

モブ「あ~、楽しいなぁ〜w。これで報酬貰えるとか、この仕事引き受けて良かっ

   たわw」


モブ2「遊ぶのもいいけど、さっさと殺らねぇと..村長が面倒な事になるって言

    ってたし」


モブ「わかってるって..お前も楽しんでたじゃん」

モブ2「それは..そうだけど」

モブ3「殺すとなると出来るだけ苦しむ死に方..首を剥いだり..指を切ったり

   とかな」



モブ「俺お手製の窒息爆弾もいいぜ?」

モブ3「こういうのはやはり刃物でしょう..切れ味抜群の」

?「殺したければ殺せばいい...正義の恥が!」

モブ「人間の恥が、正義とか語ってるんじゃねぇぞ!あ~頭に来た...ナイフ

   あるか?使い古したナイフ」


モブ2「こんなんでいいのか?」

モブ「あぁ...これで最高の殺し方が思いついた..最高のね」


?2「うぅ...やだ..やだよぉ死にたくないよぉ」

?「大丈夫だ..僕が守るから...絶対に」

モブ「見ててイタイわ!死ねぇぇぇぇ!」



松本「オイオイオイオイィィィィ!」


シュンッ (二人の前に立つ)


モブ「ナニモンだ!」

松本「まず俺よりもこの子達だろ」

 

ポンッ パリン(ポーションを投げる)


モブ3「あっ俺達が与えた傷」

松本「酷い傷だ..なんでこんな事を」

モブ2「そいつらは魔物だ...これでいいだろ」

松本「えっ..何が?」

モブ「何が?じゃねぇよ..魔物だぞ?」

松本「魔物?この子達が?...どう見ても人間でしょ」

モブ「..チッ..これだから見る目の無いガキは」

松本「お前何歳?」

モブ「16だが?」

松本「.....同い年」

モブ「...こんな話はやめだ」

松本「そうだよね思春期だもんね」



モブ3「だが、どいた方がいいのは事実だぞ」

松本「詳細教えろや」

モブ2「そいつは珍しいタイプの魔物だ」

松本「珍しいタイプ?」



モブ2「人に感染する最悪の病..『魔物細病』の感染者だ」

松本「魔物細病?どゆこと?」

モブ2「簡潔に言うと、魔物になるだけだ。今は魔物になる過程だ。現状の分類で

    言うと、魔物だと視認しずらい領域だ」


松本「ならまだ治癒するすべはあるだろ」

モブ2「無い。魔物細病が発生した事例なんて..100年前までだ。情報も何もかも

    が少なすぎる..諦めて死ぬしかない」



モブ3「だから村長は俺達3人に依頼を任されたんだ」

松本「村長?まさかこの子達はお前らの村の住民か?」

モブ2「そうだな、俺達の村に住んでたな。こっちが感染してなくて良かったよ」

松本「.....両親は?」

モブ3「それなら、違う奴らに処刑を頼んだぞ..こんな奴らの親なんてさっさ

    と処刑に限るぜ..既に終わってるかもな」



?2「えっ..ママは?パパは?」

モブ「わからないか..ママとパパはお前らのせいで死んだんだよ?」

?「..そっそんな...」

モブ2「おい..そこまで言わなくても」

モブ「あぁ?んだよ、どうせ殺すんだからいいだろ。お前もいつも魔物狩ってるだ

   ろ?」


モブ3「これじゃあ、俺達が悪者みたいだな。正義だが」

松本「正義?」

モブ3「そう、魔物は悪...魔物狩りは正義だ..お前も魔物狩っとるだろ?」


松本「(あぁこれ死んだ~..いくらスーツでもこれは...死んで...あれ?



松本「それとこれとは話が違う...人だったんだぞ?そんなの..人殺しとな

   んら変わらないんだぞ?」


モブ「それは人間だった頃の話だ..過去の事を話すな...紛らわしい」

モブ3「お前にとっては..俺達は悪に感じるのかもしれない...っが!先程

   お前は魔物相手にポーションを投げ治癒をした..誰もが見ても『悪』に

   しか思えない行動だ..今回は意見の食い違いって事で..そこをどけ」


松本「.....どかない..お前らがどっか行け」






モブ「身勝手だな..ならお前も殺してやる!」

モブ2「おい流石にダメだ!..人間を殺したら俺達が悪になる」

モブ3「はぁ..いいか?よく聞け..あいつは正義の執行を妨害している..

   これは紛れもなく悪だ」


モブ2「しかし..村の名誉の為にも俺達が」

松本「村の住民を殺そうとしてる時点で名誉もクソも無いんだが」






スタスタスタスタスタスタスタスタスタ(2人が歩く)


松本「ふぇ?ちょ」

?2「僕達を..殺してください」

松本「ちょいちょい」






パシッ(2人の腕を掴む)


松本「何言っちゃってるの?」

?「もう..生きていけないの..パパもママも..アタシのせいで」

松本「いやいや君達のせいじゃないよ!絶対に!」

モブ「おい..当本人はこう言ってるんだ...お前のわがままで生かす

   と思うな!」











ドシッ(松本を蹴る)


松本「アゲシッ!」









モブ「...やっぱり切れ味抜群のナイフにしたわ..これで楽に死ねるから

   な...最期に言い残す事は?」


?2「本当に母さんと父さんは...死んだのか?」

モブ「さぁなw...だが死んだ事は確かだ」

?2「...殺せ!」

?「うぅ..ママ...パパ...ごめんなさい」















松本「『れきれき弾』」




シュパッ ドガァ(発射され直撃)


モブ「グオォォォ!?」


バタンッ(倒れる)







松本「ごめんなさいって思ってるなら生きろ!生きて償え!」

?「ッッッッッ!?」

?2「...なんですか..それ」




モブ3「おいお前も行くぞ!」

モブ2「えっ...あぁ」




タッタッタッタッタッタッタッ(走ってくる)


松本「れっきーパンt(いや待て..俺のパンチは..こいつらが確実に死ぬ

   ぐらいの威力..戦かわない方がいい...ここは)逃げ!」



(0.1秒の結論)







(2人を抱きかかえる)


?2「えっなんですか急に」

?「そんなに触らないd」





シュンッ(2人を抱いて逃げる)


?/?2「ウワァァァァァ!?」




モブ2「なっ!」

モブ3「逃げたか..流石悪...姑息な手だ」

















































タタタタタタタタタタタタタタタ


松本「とりま遠い場所に逃げなければ」

?「....あの」

松本「うん?何~?」





?「さっきの言葉..もうちょい考えて言った方が」

松本「黙らっしゃい!..ったく別にいいでしょ..」

?2「..今生きてるのも..貴方のお陰ですし..ありがとうございます」

松本「..君達兄妹?」
















グガ「はい..あっ名前教えて無かったですね...僕はグガ..妹の方は」

ナー「ナーコです!」

松本「ふぇぇ~..俺は松本だよん...しっかりしてるね」



グガ「そりゃもう10歳ですからね!」

ナー「アタシももう7歳よ!大人よ!」







松本「あぁ(こういう純粋系...癒されるなぁ..シキちゃんを思い出す)

   ...魔物細病の事だけど..どう?変化は?」


グガ「..これと言った変化はありませんね」

ナー「アタシもアタシも」

松本「...ちょっと見てもいい?」










キキキキキキキキ(止まる)


松本「見た目は人だけど」

グガ「元々人です」

松本「魔物とは到底思えないなぁ...あぁグガ君ちょっといい?」

グガ「いいですけど」





(服を捲る)


松本「あっ体の色が..少し変わってる...若干緑色?」

グガ「....恥ずかしいです//」






松本「あぁゴメンね...(羞恥心はあるのね)」

ナー「松本さん!アタシのも見て!」




(上半身の服を脱ぐ)


松本「あぁ!ちょっ」




(目を覆う)


ナー「どうしたの?見てよ~」

松本「(純粋すぎる)...あのね?別に上は全部脱がなくてもいいよ?..

   ほら..寒い?とか」



ナー「ふん!アタシは1回も風邪引いたこと無いのよ!」

松本「そういう問題じゃ..そういう問題か...でもお腹だけでいいからそ

   んな全体を見る訳じゃ(でもちょっと見ちゃった..肌綺麗だったなぁ

   ..そこは流石子供..何言ってんだか)...ナーコちゃんも緑色の

   部分があるねぇ..」






グガ「そこから..浸透されるのかな?」

松本「大丈夫...俺が特効薬作ってあげるから..(作れるかな..スーツ

   で作れる?)」








(表が現れる)


松本「おっ出てきた出てきた...なんでも作れるな」

グガ「なんですか?それ」




松本「特効薬の材料の一覧みたいなもんだよ..これがあれば君達の病...

   治療出来るかも?」


ナー「ほんとに!?ヤッタァァ!」





(飛び跳ねる)


松本「(期待は裏切れんな)..任せとけ...っで材料は?」




≪魔物の血(検尿する時のアレのサイズ)×10

 治実×5

 魔物エキス(以下同文)×15≫










≪それと便座カバー≫





松本「そのネタやめい..便座カバーこの世界に無いだろ..まぁ話は戻すけ

   ど..魔物の血は注射みたいな感じで採取すればイケるかもな..治実

   は手持ちにあるからいいとして..それと魔物エキス?」




グガ「魔物のエネルギーの具現化ですね」

松本「いや...そんな当たり前ですね!みたいな雰囲気作られても..そも

   そもその魔物エキスをどう採取するんだよ」




グガ「.....頑張ってください」

ナー「頑張うぇ~」

松本「..お前達の大切な事なんだぞ?正念場なんだぞ?考えてくれよ~」












岩魔「あっおいどんの縄張りに入ってる!オイッ」

松本「ふぇなんかマズそう...逃げるぞ!」






シュンッ(抱きかかえ消える)



岩魔「おい逃げるな!待てッ!...居ないだと?..あれ?見たの幽霊?」




















タタタタタタタタタタタタタタタ キキキキキキキキ(止まる)



松本「反射的に逃げちゃったけど...逃げても良かったのかな?」

グガ「確かに申し訳ないかもですね...それはそうと僕達を米俵を持つ感じ

   で持たないでもらっていいですか?意外とキツくて」




ナー「なんか嫌~」

松本「あぁゴメンゴメン...気付かなかったわ」

グガ「それ余計ダメでしょ」







(降ろす)



松本「けどここ...どこだ?」

グガ「ここはまだ僕達が行った事がない場所ですね...平原ですけど..サ

   バンナに近いですね...詳しい情報を言えず申し訳ありません」






松本「...あのさ..敬語はやめようぜ」

グガ「はい?」

松本「なんかこう...慕われたいんだけど敬語は使われたくないって言うか

   ..俺に敬語使われるのとか今までで無かったからちょい戸惑ってる」



グガ「(えっ悲しッ)...じゃあ..よろしく..な?」

松本「うんうん..今は不安定でいいよ...これからやから」




ナー「アタシも敬語使わなくていい?」

松本「全然オッケー!..逆にその方がしっくり来る」

ナー「じゃあよろしく!松本!」

松本「おう!..改めてよろしくな」




グガ「あっどう..する?ここに居てもあまりメリットが無い気がしますが」

松本「う~ん..メリットかぁ...確かに得無いよな..こんなん何も無い

   広場だからな..もうちょい行く?」




ナー「え~..もうアタシ限界~」

グガ「言ってはなんですが..実は僕も..松本さんのスピードでちょっと気

   分が悪い」







松本「えっゴメン...まぁ何も無い方も悪くないか..特効薬の創造する材

   料も揃ってないし..一旦はここで過ごすか」


グガ「しかし..魔物がここに寄って来るかもしれないから..安全では無い

   ..ですよ?」


ナー「あとちょっと寒い~」

松本「えっ?寒い?」





(頭部を取る)


松本「えっホンマやん..こんな寒いのか」

グガ「松本さん...棒人間だったのか」

松本「あっ言って無かった?」




グガ「着ぐるみを着ていてわかりませんでしたけど...棒人間か」

松本「着ぐるみじゃなくてれっきースーツ!(もうここまで来たら俺が間違っ

   てんのか?..まぁ今はいいとして..思った以上に寒いから..2人

   の為にも)...うろ覚えだけど..造るか..『アレ』を」



グガ/ナー「アレ?」










?「今回はここまでじゃ..けどあんまこの回想は続かんから次回の回で結構

  進むかも?そこら辺は匙加減じゃが..まぁ次回も楽しみにしてくれな~

  ほんなら~」

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