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拳マン  作者: まん、がか
松本編
36/63

拳マン 第34話『親友捜索』

?「前回のあんすじ~

  前回殺月の猛攻を乗り切ったが..死者は相当な数出た訳じゃが..まぁ無事

  な者の方が多いから一件落着じゃな..あと松本はどこに行ったんじゃうねぇ

  ...そんな不安も今回の回で晴れるかもしれんから是非見てくれよな!..

  んじゃ本編開始」










?「翌日」



(ベッドで横たわる碗玖と木口)


拳「..結局そうなるかぁ」

碗玖「いや傷が思ったよりも浸透してただけだし!」



木口「碗玖..認めよう」

碗玖「ぐぬぬ」

剣魔「...それで松本の件だが..地面がやったのか..」

拳「知ってるの?」

剣魔「大体の魔物なら面識はある..それにお主は見て来たのではないのか?」

拳「あぁ見て来たよ..松本はどこかに行ったかは定かじゃないけど..多分もう

  落ちた場所には居なかった」



剣魔「自力で脱出したのか?」

木口「そう考えるのが安牌だな..けど本当にあり得そう」

拳「だとしたら...普通なら迷わずここに戻るよな?」


剣魔「......それ言ったら終わらんのでは?」

拳「問題はそこだよな..う~ん...考えてるだけじゃわからんな」


スタスタスタスタスタスタスタ


神田「お見舞いに来たよ~...大分元気になったな」

碗玖「あぁ治実だっけ?あれ食ったお陰でな...俺はあんたの方が心配だけど」

神田「なんのなんの..【全知】を舐めるなよぉ~?...蜜柑しかなかっ

   たけど良かったかな?」


碗玖「おっ蜜柑は俺の大好物だぜぇ」

木口「俺は今果物の気分じゃないからいいよ」



神田「..じゃあ適当に食べてて...拳マン君は大丈夫かい?」

拳「俺は大丈夫だ..神田さんは?昨日の事」

神田「殺月か?...俺だって元々考えてた事態だ..覚悟は出来ているさ..

   それでどう?松本君の件は」



拳「まぁ..強引にならまとまったかな?」

神田「強引に?」

拳「強引に言うなら俺は一旦ここから離れる」

剣魔「..強引すぎないか?」

神田「拳マン君なりの考えはあるんじゃないか?」

拳「そもそも松本を捜索するのは大前提な話なんだよな」




剣魔「何故だ?」

拳「さっきも言ったけど自力で地中から脱出出来たとするならば..迷わずこっち

  に直進するはずなんだけど...昨日も今日も姿すら見えない..多分道中で

  ナニかがあったはずだ...松本からは多分一生戻って来んと思うから...

  じゃあ俺が迎えに行くしかないないよねって話~」



神田「..でも何で拳マン君だけ?」

拳「神田さんはこの国の仕事とかなんとかで大変だろ?..碗玖と木口は見るだけ

  でわかるだろ?...消去法だよん」



剣魔「なら我が」

拳「剣は俺のスピードに付いていけない...それにまた殺月がここに来たら..

  現状まともに戦えるのは剣と神田さんぐらいだ...神田さんの負担を減らす

  為にここに残ってくれ」



剣魔「...お主がそこまで考えているなら..我が賛成しない訳がないな」

拳「あざっす~」



神田「...大体いつぐらいで帰ってくる?」

拳「とりま1週間は離れる予定..そこから帰ってきての繰り返しにする」



碗玖「じゃあいつ行くんだよ」

拳「そうだなぁ..今日の昼にするか」

神田「昼..もうそろ昼になるよ」



拳「あぁまじ?じゃあ..ちゃっちゃと支度してくる~...支度するもんなかった」

木口「じゃあこれあげる」


(何かを渡される)


拳「うん?これ何?」

木口「夜になったらのお楽しみや」

拳「おけ~」

神田「じゃあまだ民の治療とかあるから..また後で」


スタスタスタスタスタスタスタ


神田「...拳マン君」

拳「うん?」

神田「治実をありがとう」

拳「あぁどういたま獅子座~」



スタスタスタスタスタスタスタ(神田が歩き去る)


拳「残りの治実..薬に変えられたんだった」

碗玖「..どういう理屈だよ」

木口「【全知】はエグかった..って事でいいだろ?」

剣魔「..解せぬ」



?「そして昼」




(門の前)


拳「..はぁ」

剣魔「どうした?」

拳「治療とかの都合で来てくれないのもわかるけど..見送ってくれる人が剣だけ

  じゃねぇ...人じゃないし」


剣魔「魔物で悪かったな..魔物で」

拳「見送ってくれるだけいいけどさぁ...つい贅沢言っちゃうんだよね」

剣魔「...人間だからな」




拳「(棒人間だけど)...おう」

剣魔「では我から最終確認だ」

拳「急に?」

剣魔「お主はこれから松本の捜索に入る...それにおいて最も重要な事だ...

   魔物は怖い!行け!」



拳「(内容薄っすぅ)...大丈夫だ..魔物より松本の安否の方が怖い!行って

  きます!」



シュンッ


剣魔「...生きろよ」


タッタッタッタッタッタッタッタッ


神田「間に合った?」

剣魔「あぁギリギリ間に合ってない」

神田「そんなぁ..見送りぐらいしたかったのに~」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇



碗玖「...なぁ」

木口「うん?」



碗玖「松本..見つけれると思うか?」

木口「こぶしだぞ?イケるイケる」

碗玖「...まるで魔法の言葉だな」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


タタタタタタタタタタタタタタタ


拳「松本が落ちた場所に向かうか」




キキキキキキキキ(到着)

拳「ここか...なんか前より穴が広がってんな..行くか」



(穴に入る)


拳「...松本~?..居ねぇか」




(深く入る)


拳「お~い!居るか~?..暗いな」

グサッ(出っ張りみたいな岩に刺さる)

拳「おぅ..直撃したら地味に痛いヤツ~」




?「暗い中探し続けたが..結局見つからず地上にあがった」



ブゥゥン スタッ(地上に上がる)


拳「ったくよぉ..あいつどこに行きやがったんだよぉ」


スタスタスタスタスタスタスタ


拳「う~ん..どう探そう..広く探してみるのもいいかも」


シュンッ



?「しかし」



拳「はぁ..10㎞ぐらいの中グルグル走ったけど..松本の気配すらしねぇ...

  どこ行ったんやろうなぁ」


(いい匂いが漂う)


拳「うん?いい匂いがする」


スタスタスタスタスタスタスタ(辿る)


拳「ふぇぇぇ..ここか?」


ジュゥゥゥゥ(ナニかを焼いている)


「拳君?」

拳「ふぇ?この声..誰?」

社「松本社!..相変わらず人の名前覚えないんだから」

拳「おぉ社さんか..何食ってんの?」

社「んん?そこら辺川あるでしょ?」




拳「あるな」

社「そこで獲れた魚を焼いてるよ」

拳「えっ!?マジッ!?...ちなどれぐらいある?」

社「それが結構取れちゃって..私は既に3本は食べてるけど..まだ12本あるんだ

  ..エシス君達にお裾分けしても1~2本ぐらいは余るから1本ぐらいなら食べて

  いいよ」


拳「獲る手間も省けるからな..じゃあ遠慮なくいただきます~」


シュゥゥゥゥゥ(消える)


拳「うめぇ!苦味がアクセントだ!これは味付け無しでも食えるなぁ!やっぱ焚火

  で焼く焼き魚はこうでなくちゃっなぁ」


社「(魚が消えた)...そうえば拳君..何で1人でいるの?」

拳「あぁ..それはねぇ」


~4分後~


拳「って事さ..具体的には説明しづらいけど」

社「なるほど..だから松本君を拳君1人で探してるのね..大変だね」

拳「ほんと大変...うん..魚うまかったありがとう..よし!じゃあまた探し

  に行きますか」



社「拳君...私から言いたい事がある」

拳「うん?」

社「もしかしたら松本君の居場所...わかるかも」

拳「マッジッ!?」

社「マッジッ」



拳「じゃあ教えてクレメンス」

社「(クレメンス?流行ってるのか?)でも1回我が社に戻らないと出来ないから

  ..付いて来てくれる?」


拳「そんなん当たり前だぜぇ」

社「じゃあ来てね~」


スタスタスタスタスタスタスタスタスタ(松本社に向かう)


拳「社さんはまた予定みたいなのある?」

社「私?私は無いよ..今回はソロキャンプしてただけだし」

拳「あぁあれキャンプなのね」

社「私の趣味でね...いつもはエシス君達と一緒にキャンプしてたんだけど..

  偶には私だけでもね」


スタスタスタスタスタスタスタ


拳「へぇ~キャンプ用品無しでキャンプするんだ~」

社「久々にTHE・サバイバルを味わいたかったから」

拳「だよねぇ~..何も無い方ががキャンプしてるって感じする~」

社「毎回何も無しでキャンプしてるの?」



スタスタスタスタスタスタスタ(着く)


拳「..もう立て直したのかよ」

社「外装に大体1ヶ月も掛からなかったからね..あとは内装だけだから1週間も掛

  からないはず」


(手を振る)


エシ「社さ~んおかえりなさ~い..あれ?棒人間..拳マンもいるじゃない」

拳「おう..久々だな」



エンシャ「おいエシス..まだ内装が終わって...なんでここにいる?」

拳「エンシャントか?..随分と火傷痕はあるけど..無事で良かったな」

エンシャ「...あたぼうよ」

社「あっさっき魚を獲ってきて結構余っちゃったから..はい」


(籠ごと渡す)


エシ「あっありがとうございます」

社「その籠は中に入れた物の時間を止める特注品だから熱々のままだよ」

エシ「冷めてても良かったんですけど..お気遣いありがとうございます」

社「いいのいいの」


拳「あともう1人居なかった?」

エシ「エンジェの事?..それなら」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


エシ「部屋で寝てます」

拳「おっ寝てるのか..起こす必要はないな」

爆魔「おい..」

拳「えっ?魔物?...あっ爆弾の魔物じゃん..お久~」




爆魔「...今エンジェちゃんやっと寝たんだよ..起こすんじゃねぇぞ?」

エシ「あら..気が利くわね..ありがとう」

爆魔「エンジェちゃんに従っただけだ..お前に従ったわけじゃねぇからな」

エシ「はいはい..ありがとさん」

拳「..(なんか日常風景みたいだな)」


スタスタスタスタスタスタスタスタスタ


社「内装お疲れ..爆弾君もお疲れ...取り敢えず今日の所はおしまい..好き

  にしてていいよ」


エシ「じゃあ魚食べようかなぁ~」

爆魔「魚?爆にも食わせろ!」

エンシャ「俺も食うぞ!」

拳「...焼き魚..人気なんだね」

社「皆揃って好物だからね」



拳「...それで?松本の居場所分かるって言ってたけどほんと?」

社「本当さ..実験室に来てくれ」

拳「実験室もう造ったんだ」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


(実験室の前)


社「ここさ」

拳「松本の居場所になんか関係あるの?」

社「いやいや..関係大アリさ」


ギギギギドーン スタスタスタスタスタスタスタスタスタ(ドアを開ける)


社「実は..れっきースーツに私直々にGPS機能を付けたんだよ」

拳「めちゃシンプルだった」

社「これさえ使えばあとは時間の問題」

(パソコンみたいな機器を使う)

社「これで完了!」

拳「おぉ!案外楽勝だなぁ」



アナウンス「このGPSは現在機能していません..又は何者かが取り外した可能性

      があります...繰り返します...以下略」



社「...えぇ」

拳「うそぉん..誰がやったんだよ」






?「神田王国にて」



生憧「...(着ぐるみの人が落としたこのパーツ..一体なんなんだろう?)」



?「詳細は23話で!」






拳「えっマジでどうするん?」

社「...こんなはずじゃなかったのに」

拳「..でも本当なら出来てたって言う事実はあるじゃんか..[本当]なら」



社「慰めてるのか貶しているのか...」

拳「まぁ正直休憩したかったし..今日はここで泊まっていい?」

社「いいよ..部屋みいっぱいあるし好きな所借りや」

拳「ありが糖」

社「私はもうちょっと我が社の内装を良くするよ」



拳「おけおけ..じゃあ適当な部屋に行くね~」

社「わかった」


スタスタスタスタスタスタスタスタスタ(立ち去る)


拳「...どっかの部屋行くか」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


スタスタスタスタスタスタスタスタスタ


拳「いやぁそれにしても..な~んかうまくいかんなぁ..今日の運勢最悪?」


ガチャッ(部屋に入る)


拳「..殺風景やな...まだ夜は先だし..明日の事を考えながら何か造ろ..

  木が主流の木造部屋を作成するか..となれば」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



(森に入る)


拳「..う~んと..ここだな...来い!武器」


シュルルルル パシッ


拳「木を伐りますか」




シャキンッ シャキンッ


拳「大樹2本伐れば足りるだろ..んじゃこれを」


ブゥゥゥゥゥン(回転させドリルみたいにしていく)


拳「調整がムズイけど..これでイケるだろ」

(大樹を加工する)

拳「木材みたいにね..よいしょ~」


(木材が出来る)


拳「じゃッじゃッじゃッッじゃーん..これであとは帰って組み立てるか」



(何者かの気配)



拳「うん?(なんだこの気配...今まで感じた事がないぞ..少なくとも...

  気配で言えばZランクの魔物は優に超えてるぞ..そんな感じの気配だ)」



(冷や汗をかく)


拳「...おいわかってるぞ..姿を現せ」



・・・・・・(反応無し)



拳「...出来るんだったら早く消えて欲しかったな」


(気配が消える)


拳「......ふぅぅ..行ったか...一体なんだったんだ..まぁ考えてて

  も仕方ない..帰るか」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


拳「なんか気持ち落ち着かんけど..組み立てるか」


(組み立て中)


拳「(松本は..本当にここには居ないのか?今日は狭い範囲で探したが..次は

  もっと広い範囲で探すか)」


(完成する)


拳「出来た~...まぁネットの画像とかでよく見る..イメージ通りの普通の木

  造建築だな...まぁいい出来だけど」


コンコン(誰かが叩く)


社「拳マン君?いるかい?」

拳「......いますけど..なんか用ありますか?」

社「入ってもいいかい?」

(構えを取る)

拳「はい...でも入らない事をお勧めします..自分の為にも」








?「今回はここまで!なんか中心人物1人だとただの独り言トークじゃからな..

  なんか聞いてて飽きて来た.....早めに出して良かったのかのぉ?..

  あっこっちの話じゃ..っていうか最後のやり取りなんかおかしいと思うん

  じゃが..気づけたかな?答えはまた次の回で明らかになる!んじゃまた次

  の回で逢おう」

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