拳マン 第24話『絶望対策』
?「前回のあん筋~
前回、人力呪い(日常)の一部始終を体験したこぶし達。あんな現場でちゃ
んとした精神を保っているこぶし達は異常と言うべきか..まぁそれはそれ
として、今回の回は戦いとは程遠い回になりそうじゃな。んじゃ本編開氏」
?「それから朝日が昇りこぶし達が入国して2日目が経過した」
タタタタタタタタタタタタ バタンッ(扉を開ける)
神田「殺月!」
(手を握る)
神田「殺月!...殺月!..良かった..無事で」
剣魔「..我の事忘れてない?」
松本「遅すぎて暇やったわ..殺月って言うんだ」
神田「あぁごめん..自分の世界に入ってしまった」
剣魔「危うくこの人間も殺される所だったぞ」
神田「それはどういう」
剣魔「恐らくこの騒ぎの主犯だ..そいつが我の所に窓から侵入して」
神田「窓からって...ここから地面まで推定20mはあるぞ」
剣魔「よほど身体能力が高いのだろう。まともに我と殺りあって傷を付けたほど
だからな...」
松本「その犯人の事なら俺の方がよくわかってると思うぞ」
剣魔「確かに、昨夜語っていたな」
神田「詳しく教えてくれないか?」
スタスタスタスタ(こぶしが来る)
拳「俺達を置いといて昨日の話題に入らないでいただきたい」
神田「拳マン君来ていたのか...あの遺体は大丈夫か?」
拳「優しく包んだ...せめてのものだが、天国に行けるらしいお経をやっとい
た。重症の人間ならまだしも、死者にはもう神頼みしか出来ない」
松本「その事は碗玖に言うなよ..あいつが命を懸けて守り抜いた唯一の2人だ」
拳「でも言った方が何かと楽だぞ」
松本「世の中には、知って良い事と知らなくて良い事がある。嘘を付いてでも、
これは知らなくて良い...守り抜いた時の幸せをずっと心に残してほし
い..例え俺が間違ってても...これは親友のお願いだ、こぶし」
拳「...わかった、親友のお願いなら当たり前だ。極力言わない..剣も神田
さんも、この事は内緒だ」
神田「あぁ構わない..他人の話に首突っ込む程お節介じゃないのでね」
剣魔「それが幸せになるとしたら..良いと我は思う」
神田「話が脱線したが、拳マン君は先程、俺達っと言っていたな。君しかいない
..あぁ、そういう意味ね」
タッタッタッタッタッタッ(遅れて来る)
碗玖「ハァ...ハァ..着いたァ」
木口「何で迷路みたいにしているんですか..あ〜辛」
再魔「楽しかったなぁ」
碗玖「ふぅ..やり甲斐があったぜぇ...どうした?なんか変か?」
神田「いや別に...では話してくれないか?」
松本「じゃあ話すけど、最初からで良いよな?」
碗玖「何をだ?」
松本「まぁまぁ取り敢えず聞いてくれよ...まず」
?「割愛」
松本「って事だ。クズと言うか...サイコパスに近い感情を持っている」
拳「つまり、そいつは毎日の人殺しを目標とかノルマとか言ってんのか?」
松本「そっ..それで剣の話も含めたら、俺が今まで言ってきた事が繋がるって
訳」
剣魔「お主..そんなキャラじゃないだろ」
松本「俺だって真面目に話す時だってあるだろ。まぁそういう事だ、聞いてくれ
てありがとう」
碗玖「それでさぁ..説明がうますぎのなんのってw」
再魔「何それおもろw...あっ?終わった?」
松本「聞いとけや喉仏取るぞ..神田さんは聞いてた?」
神田「当たり前だ、改めて殺す事に対しての鈍着を確認出来た。この事例も毎日
ある..しかし、その犯人が殺しそびれた者が複数人いたのが、その生き
延びた者達は、いずれにしても次の晩で死亡している、例外はあるだが」
木口「狙った獲物は逃さないのか...例外って言うのは?」
神田「俺の妻..殺月だ」
松本「(あ、妻だったんだ~)その殺月さんも犯人に殺しそびれた者の1人?」
神田「そうだな..殺月もその1人だ...25の月日が経っても未だに殺されな
いんだ。だが、剣の魔物の話を聞く限り..殺月を殺す機会は度々伺って
いるのかもな」
拳「25日?この騒動が始まって25回目だよな?」
神田「初回で狙われた1人だ..見つけた時は既に瀕死だった。医療班と俺が決死
の治療をして..なんとか一命は取り留めた..その代わり昏睡状態
なった」
剣魔「それでずっとこの状態って訳か」
神田「昏睡状態から1度目を覚ました事があるけどね」
松本「あぁ覚ましたのね..」
神田「しかしまた直ぐに昏睡した。再び眠る前にこんな事を言っていた」
◇◇◇◇◇
神田「その時は昏睡状態から15日目の事だな。一向に目が覚めない殺月を毎日
毎日看病していた..丸1日隣に座っていた時もあった」
?「(一瞬で空気が重くなる一撃..例え、掠っても間違えなく即死...温存
神田「殺月!...生きててくれ..頼む」
(殺月の手を握りしめる)
殺月「..うぅん...ここは?」
神田「殺月!」
殺月「神田さん...私..死んだかと思っちゃった」
神田「もう大丈夫だ...俺が君を守るよ」
神田「安心したのも束の間...殺月の瞼が段々と落ちて来た」
神田「そんな!嫌だ殺月!もう起きてくれ!」
殺月「神田..さん...犯人は..絶対にここに戻り殺しにきます..その時は
..守れますか?」
神田「君が守ってくれと懇願したら、宇宙の中でも守ってみせる!」
殺月「神田さん..ありがとう..楽しみに...しています...ね」
神田「そうして笑顔を見せ再び眠りについた」
◇◇◇◇◇
神田「俺はもう2度と起こさない...こんな事態を」
剣魔「我も同感だ...神田よ何か策略はあるか?」
神田「あぁ策略ならある...テンプレは既に視えた」
碗玖「まじで!?教えて教えて!」
神田「いきなり食いつくなぁ...ずっと喋ってた癖に」」
碗玖「だって策略とか本格的じゃん♪」
再魔「男なら1度憧れるってもんじゃん♪」
松本「俺の話も本格的だぞ」
碗玖「お前は...楽しくないし聞いててつまんない」
再魔「刺激が無い」
松本「んだとぉ?お前らの為に長い話を短く済ましたのにそんな言い方ねぇぞ!」
碗玖「あれで短かったのかよ」
ワチャワチャワチャワチャ
木口「今はほっとこ..神田さん、その策略を教えてくださいよ」
神田「そこまで複雑な話ではない。身構えなくても良いぞ」
拳「ふぇぇ..そうなんだ~」
神田「内容を言うぞ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
?「そして今夜」
神田「準備はいいか?」
松本「いいっぜ!」
拳「おうよ」
神田「策略はわかるな?」
拳「わかってる..何度もシミュレーションしたやん」
神田「最終確認も必要かと思ってな」
松本「めんどいけど..仮に忘れたらいやだしな」
神田「まずこの策略の構成だが、俺達3人で国一体を飛び回り安全確認を行う班。
そして、残りの4人には殺月の所で固まる..殺月を襲いに来る可能性は
捨てきれない。だからこその人構成だ」
碗玖「あいつ人使い荒いよな」
再魔「うまくいかなかったからって大会中止する奴だ..心狭いわ」
木口「最後関係なくね?」
剣魔「我は重要な役割だと思うが」
神田「っで、その間に俺達でこの国の安全を守ると...そしてあわよくば
だが、犯人を捕まえるって言うのが策略..題して『絶望対策』だ」
拳「あのさぁ、1個言いたい事があるんだけど..」
神田「なんだい?説明に不十分な所ある?」
拳「いやもっと根本的な話だけど、手下とかいないの?」
神田「まだ建国してから1ヶ月だよ?人材が集まる訳ないじゃん。強いて言うなら、
フィーダ君ぐらいじゃないかな?」
拳「あいつそんなに凄いんすか?」
神田「凄いかと言われたら..そうでもないし1度煽てたら5度調子に乗る」
松本「(五条勝?)」
神田「...けど目上の人には敬語を使うし困っている者を見つければ常に助ける
..そんな人助けも出来る者こそ俺の理想の手下だな」
拳「あんなヤツでも人を思いやる気持ちはあるんだな」
神田「...もう少しで鐘の音が鳴る」
松本「その鐘の音って何の意味があるんすか?」
神田「大体この時間帯で犯人は始動する...だから少しでも皆の目印や警戒心を
取って欲しい。と思い、設置した」
松本「逆効果だと思うけど...昨日は鐘の音が鳴った直後に起きたから..なん
とも言えんな」
ギーンコーンカーンコーン(鐘の音)
神田「では...開始」
拳「オッケー、松本半分半分で回ろ」
松本「おけ..俺はもうあんな光景は見たくないからな...犯人見つけて殺す」
シュンッ
神田「気合入っているなぁ...殺月..絶対に犯人の正体を暴いてやるから安心
して寝なさい」
シュンッ タタタタタタタタタタタタタタタタ
松本「段々屋根の移動に慣れて来たぜ...こぶしは..あれか」
シュンッ タタタタタタタタタタタタタタタタタ
拳「うぃぃ!屋根移動楽しい~!..見た感じはまだ嫌な感じはしないな」
〜2時間後〜
(寝そべる)
碗玖「はぁ..暇」
木口「起きろ起きろ..神田さんから言われてるだろ?殺月さんを守れって」
碗玖「けどよぉ...たった1人をよぉ、ずっと見張ってても暇なもんは暇だろ?
それに剣がずっと見張ってるから俺が寝てても何変わんねぇよぉ。なぁ?
再生」
再魔「そうそう、あいつは真面目だから..言われた事は言った本人がいいよって
言うまでやり続けるからな」
剣魔「お主達もはよ見張らんかい..またあのような事態になっても知らんぞ?」
碗玖「あんな事態か..それは俺だって避けてぇよ」
木口「じゃあ見張ろ?」
碗玖「...しゃーねぇな」
ドガーーーーーーン(激しい爆発音)
碗玖「爆発だと?全然珍しくないやん!神田あいつ嘘言うなや」
木口「マジか..行った方がいいのか?いいでしょ!なぁ!」
剣魔「落ち着け..こぶし達だぞ?あやつらの警備の良さがあるから犯人は自暴
自棄気味な行動しか出れない証拠だぞ?」
ドガーンドガーンドガーン(爆発の嵐)
再魔「にしては..爆発し過ぎじゃね?」
剣魔「...心配になってきた」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
神田「クソ!この爆発量..1人じゃ助けきれん!」
「ゲッホゲッホ...うぅ体が動かない..誰か..煙が..煙」
神田「ッッッッ!大丈夫か!」
「神田様...手を握って...ください」
ニギィ(手を握る)
神田「さぁ..視えた..体は動かせれるか?」
「はっはい!..なんとかイケます!(手握られたァァァ!)」
神田「よし..待っとけよ」
(瓦礫を退かす)
神田「これで君の上にあった瓦礫は無くなった。でもここ一体は煙が充満してい
る。せっかく助けた命が勿体無い..早く避難所へ」
「か、神田様も無理は為さらずに!」
神田「あぁありがとう...その言葉大切にしとくね」
「(キャーーーー!顔も言動もイケメン!)あっあッありがとうございます!」
タッタッタッタッ(避難所へ去る)
神田「これで1人目...爆発した物件はまだ沢山ある..1人じゃ無理だ」
スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ
拳「お~い神田さ~ん」
神田「拳マン君!?...フッ(俺は何で1人でどうにかしようと思ったんだ...
俺には頼れる者が2人いるのだった)拳マン君は爆発した建物を見てもし
命が危ない者を発見したら直ちに避難所n」
拳「あそこら辺の人達は松本が助けたぞ」
神田「えっ?」
拳「っで、俺は爆発した時の二次被害を防いだ..拳圧でフュッって感じで」
神田「...(何で棒人間が)..す、凄い..ね?」
拳「でしょでしょ~?」
ドガーーーーン!
神田「また爆発..でも今度は近い...間に合う!」
拳「あ、ちょっと待って」
ヒューーーン スタッ(煙から飛び出る)
松本「大丈夫ですか?皆さん?」
「えぇ..(気づかない内に一瞬で..何者?)」
「ありが..とうな?(どういう状況だよ)」
拳「さっき真反対の方に行ってたやん。そいつらは?」
松本「そこは終わった..今んとこ誰も死んでないんじゃね?」
神田「嘘だろ..(視ても助かる人数は..半数以下だぞ...どうしてだ)」
松本「次の爆発までは待機だね..じゃあ避難所送り付けるか。カマしますけど
..少しぐらいいいですよね?」
シューーーーン(避難所まで走る)
「ウワァァァァァァァ!止めてェェェェェェ!」
「キャーーーーーー!」
拳「松本..大活躍やな」
神田「..まさかあのスーツか?」
拳「そう..じゃないすか?ちょっと前は俺の背中に乗らないと、あんな移動も
出来なかったのに」
神田「拳マン君に背中..背骨しかないけど」
拳「それは棒の部分!棒人間の体欠点だらけだよ..ったく、何でこんな見た目
で生まれたんだよ!」
神田「それは..神のみぞ知る...俺はわからんけど」
拳「わからんって..神田さんは神なんすか?」
神田「まぁ、神に近い存在かな?」
拳「自分で言うのかよ...キmいやカッコイイっす」
神田「なんか嫌な言葉が聞えたんだけど」
拳「そうえば何も起きてないな」
神田「確かにそうだな..暇か?」
拳「ほぼほぼ松本が助けたしな..暇っちゃ暇」
神田「俺の昔話..昔は大袈裟だな...建国する前の話を聞いてくれないか?」
拳「今は爆発とか起きてないし..日が明けるのも、もうちょい先やしな。聞く
聞く~」
?「今回はここまで!いやぁ、松本の思いがあんなに活躍するとはねぇ。次回の
話は神田の過去話!正直次の回1番大事な回かもしれん」




