拳マン 第12話『無の街』
?「前回のあんすじ~
前回突如として現れた『剣の魔物』がこぶし達を襲う!..んが、この手の
展開は..まぁね?一瞬でやられるのがオチじゃよ。まぁ案の定、戦意喪失
してしまった。剣の魔物は血迷ったのか定かじゃないが、こぶしと一緒に旅
をしたいという。もうこっからめんどいから自分で確かめてくれ..んじゃ
本編開始」
?「言い忘れてたけど、今から流れるのは、こぶし達が剣の魔物と戦い終わった
ぐらいの時の、あの街の状況」
碗玖「...フゥゥゥ..『円炎』!」
ボォォォォォン(円の炎を描く)
皆「おぉぉぉぉぉ!」
パチパチパチパチパチパチパチ(拍手喝采)
教師「いやぁ、やっぱり碗玖君は凄いなぁ!」
碗玖「まぁそれほどでもないっすよw...あの時の大惨事を巻き起こさないよう
に、俺は能力を鍛えるまでです」
教師「あぁそうだな。碗玖君、期待しているぞ...木口君もだけど..木口君は
あれから皆に口を聞いてくれなくなったな。
碗玖「今はもういいです..いつかこの国から追放するつもりだから」
教師「...さ、さぁ!今日はもう解散!お互い自由にしていいぞ」
皆「やったー!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(自由時間から少々経った頃)
碗玖「..はぁ」
タッタッタッタッタッタッ
守「のぶく〜ん!」
碗玖「んっ?お、守か〜」
パンッ(ハイタッチ)
守「のぶくん凄い!あんな技私初めて見たよ!」
碗玖「今の技、守の応援のお陰で出来たんだ。その...あんがとな」
守「そ、それは..のぶくんが挫けず、ずっと練習していたからだよ..私は、
のぶくんを応援しただけ...ッッッッ///もうからかわないでよ!」
(守の頬が若干ピンクに染る)
碗玖「いやいや、素直に受け入れとけよ〜..(やっぱ守可愛ぇぇ)」
守「と、とにかく!これからもずっと頑張ろうね!」
碗玖「あ、あぁそうだな!あのクソ共を殺すのは俺達だ」
守「..できれば、木口くんとも一緒に...あの街を守りたいね」
碗玖「あの棒人間なんかに同情する時点で、もう合わないんだ」
守「そっか..でも私は早く仲直りした方がいいと思うy」
美玖「あら、腕上げたじゃない碗玖」
スタスタスタスタスタスタ(美玖が歩いてくる)
守「万久里ちゃん..」
美玖「私びっくりしちゃった~」
碗玖「...それで?なんか用か?」
美玖「褒め言葉を素直に受け取らないのも、やっぱりお2人さんとお似合いね」
守「むッ..(私、この人嫌い)」
碗玖「だからなんだ?用が無いなら喋りかけないでくれ」
美玖「用が無かったらあなたとは関わらないわよ」
碗玖「...」(頭の神経が浮き出る)
美玖「私は話がしたくてやって来てるのよ。碗玖信義、私の専属の奴隷にして
あげても..いいわよ?」
碗玖「...」
守「のぶくん..あんまり万久里ちゃんの言う事を聞かない方が..」
碗玖「この世界に奴隷も下僕も、あってたまるか..この世界は皆が平等に暮ら
すんだから。皆が自由に過ごすんだから。(無能力者以外)」
美玖「いいのかしら?アタシはあなたの為を思って言ったんだけど」
碗玖「あんたが俺の事を思ってくれるなら、尚更、俺は拒否するよ」
竜魔「俺様も賛成するよ」
碗玖「だよな..えっ?」
竜魔「ハァァァ...ハァァァ!」
守「碗玖くん!『バリア』!」
ドガーーーーン(激しい爆発音)
(辺りが更地になる)
碗玖「うっ...ケッホケッホ..骨は..折れてないな..守は」
守「のぶくん....熱い」
(火傷を負っている)
碗玖「守っ!?守!..美玖は」
美玖「アタシは大丈夫よ」
モブ「美玖様が生きているなら...良かった」
バタン(倒れてる)
碗玖「お、おいお前何をした!」
竜魔「久しぶりに来たけど、前よりも随分発展を遂げてるな。関心関心。これは
壊しがいがあるってもんだよ」
守「あなたは..まさか」
竜魔「そのまさかだよ...この国を破壊しに来た竜の魔物様だよ」
碗玖「...お前だけか?仲間は?」
竜魔「俺様が先に行って、着いただけだ。時期に来る」
碗玖「なら、その間にぶっ殺してやるよ!」
守「ダメ!のぶくん!」
碗玖「あぁ、ムチャはしねぇ..まだ言いたい事もあるが美玖もさっさと逃げろ」
美玖「フンッ!ベェだ」
守「早く行こう」
美玖「わ、わかってるわよ」
タッタッタッタッタッ
碗玖「..さぁ、殺ろうか」
竜魔「あぁ?今回は破壊を目的に来たのではないぞ?」
碗玖「んだと?」
竜魔「そう身構えるなよ。俺様は、お前の炎を浴びたいだけぁ。いやぁ、近年は
肌寒い時期だから、たまには温まりたくなってな」
碗玖「お前..舐めやがって!『円炎』!」
ボォォォ(炎で竜の魔物を囲む)
竜魔「へぇ..見ない内に新しい技作ってんだね」
(背後から現れる)
碗玖「どこ見てんだ」
竜魔「おぉ?」
碗玖「『炎拳』」
ドガドガドガ(殴る)
竜魔「鬱陶しいな」
(爪攻撃が碗玖に襲い掛かる)
碗玖「おぉと」
(炎の中に隠れる)
竜魔「炎と一体化か。面倒な手を使ってくるなぁ」
碗玖「言い訳見苦しいぞ!んしゃオラァ!」
ドガドガドガドガ(引き続き殴り続ける)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
(遠くから見守る)
守「...先生」
教師「なんだい?」
守「のぶくんは勝つのでしょうか?」
教師「勝つ確率は39.9%ってとこかな?素人目線ではこの程度でしか測りきれな
くて..すまない」
守「そんな...のぶくん..」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
碗玖「そんな中途半端な攻撃で勝てるとでも?」
竜魔「...じゃあ本気出しても?」
碗玖「いいぜ!そうしないとおr」
シャァァァキン(回転をしながら爪攻撃)
碗玖「っっ!?」
(ギリギリで回避をする)
碗玖「あっっっぶねぇ!?死ぬとこだっt」
竜魔「終わりだと思っちゃだめだよ」
碗玖「なっ!?」
守「のぶくん!」
シューーーーーーン ドガァァ!(ボールが当たる)
竜魔「うっ!?」
シューーーーンドカーン(建物に激突する)
拳「ふぅ、間に合ったか」
碗玖「お前は...棒人間..?」
拳「ありがとうは?」
碗玖「ッッッ..うるせぇよ、言うわけないだろ」
拳「命の恩人なのに..まぁ、今はあいつを殺るのが先だわな。なんかやってる
けど」
(何かを貯めている)
竜魔「ハァァァ!」
碗玖「あの構えは...気をつけろ!ヤツの渾身の一撃が来るぞ!」
拳「じゃあ、俺もやりますか...リミッター(仮)を外してと」
(拳と拳を打ち付ける)
碗玖「...(何をする気だ?)」
竜魔「ハァァァァァァ!」
拳「うし..これでいい...『こぶしパンチ』」
シューーーーーーン(こぶしのパンチとブレスが相殺)
拳「『余波バージョン』」
シュワァァァァ!(ブレスを上に跳ね返す)
竜魔「なっ!?」
シュッ(背後)
拳「はい、終わり」
竜魔「まだ戦いh」
シャキンッ...ポトッ コロコロ(頸を撥ねる)
拳「ふぅ、完了」
碗玖「..ドーピングでもしただろ」
拳「はぁ...いいか?お前は棒人間を見下しすぎてんだよ。実力を認めろ」
碗玖「はぁ?認めるわけ..ない?」
拳「なに?どした?」
碗玖「あぁあ..うし、うしろ..」
拳「後ろがどうしたって..なるほどね」
(3体の竜の魔物が空を舞う)
竜魔2「あいつが殺されたのはここか」
竜魔3「そうみたいだな」
竜魔4「行くしかないっしょぉ」
拳「とりま..碗玖お前下がれ」
碗玖「バカか?..俺はまだ立てるぞ?」
拳「めんどくせぇな...邪魔なんだよ、戦いの」
碗玖「ッッッッ!?お前調子に乗るな」
拳「お〜い!ここにいんぞ〜!来いよォォォォォ!」
竜魔2「うん?..あの棒人間が、やったんか?」
竜魔3「おそらく..同胞がやられた場所はここだ」
竜魔4「じゃあ、あいつを殺すしかないっしょ!」
シューーーン(こぶしに向かって来る)
拳「...おっ?今だな来い!武器」
シューーーン ゴガァ(こぶしボールが3体の竜魔にまとめてヒットする)
竜魔全員「マッッ!?」
ボトンッ(落ちる)
拳「作戦成功やな」
シューーーン(竜魔2がこぶしに向かって来る)
竜魔2「オラッ!」
拳「やぁぁ」
シャキンッ(両者が同時に斬る)
竜魔2「...勝ったn」
ビシャァァァァ(腕が斬られる)
竜魔2「ウワァァァァ!?」
拳「『連続こぶしキック』」
ドドドドドドドドドガァ(ミンチになる)
拳「ふぅ。お前らも来いよ」
竜魔3「てめぇ..ナニモンだ?」
拳「それは言う必要もなくね..オメェらも死ぬんだし」
竜魔3「僕達竜族はまだまだいるんだぞ?」
竜魔4「僕しゃまとか!」
拳「ふぇ..マジかぁ、めんど」
シュンッ(竜魔達に近づく)
拳「まずはお前らをまとめて殺す所からやな」
シャキン..バタン(手刀で頸を斬る)
竜族4「ひぃぃ!ハァァァ」
(ブレスを貯める)
拳「(あ、これ間に合わないやつだ。ワンチャンここら辺消し飛ぶなぁ..それはまずいなぁ)」
竜族4「(僕しゃまが殺れば絶対に有名になれるっs!)」
シャキンッ...バタン(背後から竜魔を切り裂く)
剣魔「コンディションはどうだ?」
拳「お前が来てくれたお陰で最高潮になったで」
剣魔「それは良かった」
拳「(ここら辺消し飛んじゃったら、飯屋がなくなっちゃうからな)...その剣
はなんだ?ちゃんとした剣には見えんけど」
剣魔「木刀だ。お主が戦ってる最中、木刀屋を見つけてな..それで少々借りた」
拳「木刀で頸斬れんのかよ。流石剣の魔物って感じやな」
剣魔「剣才を底上げする能力しかないがな。しかし、やはり竜の魔物の頸は硬い。
力を入れ過ぎてマメが潰れてしまった..」
碗玖「(あの魔物...剣の魔物じゃねぇかよ!?Zランクの魔物がこんな奴と?
つるんでいるだと!?」
(10体の竜の魔物が押し寄せている)
拳「まじかよ..しかも何か一斉に貯めてね?」
竜魔1~10「ハァァァ!」
剣魔「まずい..あの街だけじゃなく他の国にも被害が影響するぞ」
拳「めちゃまずいなぁ。あの数じゃ、余波パンチは効果薄いしなぁ..どしよ」
竜魔1~10「ハァァァァァァァァァ!!」
シューーーーーーーーーーーーン(ブレスを放つ)
拳「飯屋が!消えちゃうよ!」
剣魔「憂うべきは、そこかいな」
?「『れきれき~」
剣魔「こ、この声は」
拳「松本!」
松本「れっきー』!」
ズドーーーーーーーーン(相殺して激しい光に包まれる)
拳「まぶッ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ポタ...ポタポタ...ザァァァ(黒い雨が降る)
碗玖「...う~ん..はっ!..クラクラする...核戦争の後みたいだ」
松本「結構荒れたなぁ」
拳「飯屋が..飯屋無くなったじゃねぇか!ずっとそこだけ守ってたのにぃぃ!」
松本「あっ..それはゴメン...そうえばみんなは?
剣魔「少量の放射線が発生した。もしかしなくても無事では済まされないだろう」
松本「えっ?まぁ、魔物のお前とかこぶしはともかく、俺は大丈夫だよ?」
拳「着ぐるみを着てるからやろ」
松本「いやいや、着ぐるみ言うなよ」
碗玖「お前...松本か?」
松本「碗玖!生きてたか!」
碗玖「..どうやったらそんn」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
松本「なんだなんだ?」
「俺達の宝を返せ!」
「お前が...お前が!」
「調子乗んなクソゴミが!」
「今まで私達が何の為にこの国を築いたと思ってんの!」
「勝つならもっとマシな勝ち方をしろよ!バカ!」
松本「えぇ..俺達が救ったんだけど」
拳「......おい調子乗んな無能共」
「はっ?」
拳「お前らは、今まで何してたんだよ」
「そ、それは」
拳「何もしてないお前らは、俺達に言ってくる権利あんのか?碗玖は凄かったぞ?
ずっと1人で戦ってさ。なのにオメェら何だ?ずっと見てたんか?」
剣魔「こやつの言ってる通りだ、人間」
「うるせぇよ!」
美玖「まず魔物を連れている時点でアウトね」
「俺達は見てたんじゃねぇよ..作戦を考えてたんだよ」
スタスタスタスタスタスタ(誰かが歩いてくる)
木口「もうその辺でどうだ」
松本「木口やん」
木口「その声..松本か?(その着ぐるみなんだ?)..久しいな..こぶしも」
拳「おう、久しぶりな」
碗玖「木口..なんで今更来たんだ...ずっと地下にいるくせに」
木口「こんな騒ぎで顔を出さない方が不思議だろ?」
剣魔「お主はこの騒ぎをどう思いで?」
木口「...碗玖の考えも皆の徐々に合わなくてなってきた。この国は嫌いだ。」
碗玖「お前がこんな魔物に近いやつを味方にするからだろ」
木口「それだよ結局..結局その考え方がもう」
松本「..ていうか魔物に近いってなんだよ。ちゃんと意思を持ってるし、少なく
ともお前よりかは知性はあるぞ」
剣魔「我は魔物だけd」
碗玖「そんな見た目で、よう俺に言えたな..キモ着ぐるみが」
松本「キモ..だと?おままじで」
拳「はぁい、松本落ち着けよぉ...今夜泊れるとこ探すぞ」
木口「待ってくれ、俺も着いてきていいか?」
拳「..いいんじゃない?」
碗玖「そんな奴らに着いてくるな!まだ間に合う!」
木口「はぁ...」(指で何か操作する)
バチッ(触手で足を固定する)
碗玖「なっ!ク、クソ!こんなもん」
ボォォォォ
碗玖「燃えねぇ!クソ!」
木口「俺だって、日々特訓してんだよ..松本、行くぞ」
松本「..おう」
スタスタスタスタスタスタ
碗玖「おい待て!木口!おい!」
?「今回はここで終わり..いやぁ、激戦だったのぉ。これからもどんどん投稿
するから...んじゃまた次の機会で!」