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拳マン  作者: まん、がか
あの街編
12/63

拳マン 第11話『強さの理由』

?「前回のあんすじー 

  前回はアージャン?を殺し、アージャンは解放されこぶし達に感謝をして松本

  はシキに好意を抱かれている。松本はそれを知る由もなく...しかし、まだ

  まだこぶしの戦いは始まったばかり!見物じゃのぉ。んじゃ本編スタート」




スタスタスタスタスタスタ


拳「はぁ、そうそろ喉が渇いたなぁ。腹も減ってるし、どっかレストランねぇの

  か?..いやあったとしても金ねぇや。それこそこの世界に金ってあんのか?

  俺達って何の為に冒険しているんだっけ〜?」


◇◇◇◇◇


アー「なんでお前達はそんな強いんだ?」


◇◇◇◇◇


拳「なんで強いかって、そんなん考えて無かったなぁ...」

松本「ヒヒヒシキちゃ~ん..グヘへ」(寝言)

拳「こいつは何の夢を見てんだか..お~い寝てんなら起きろ~」

松本「シキちゃ~ん..グヘへへ結構大胆だねぇ...へへへ」

拳「はぁ..このッ」

コテッ(デコピン)

松本「はっ!シキちゃん!..ってあれ..どこ?」

拳「まったく寝惚けてるんじゃないよ...もう妖精林から離れたよ」

松本「えぇ!待って嘘やろ!?」

拳「いいから現実に戻れ~..今は旅の途中やろ〜」

松本「そうだけどぉもう戻れねぇy」



?「助けてくれーーー!?」


拳「ッッ!今行く!」


シュンッ


松本「ちょ!ちょい待ちー!」


シューーーーーン


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


父「息子だけは..俊太だけはやめてくれ!頼む!」

俊太「やだぁ!やめて..パパァ!」

シューーーン ドガァァ(キックを食らわす)

拳「てやぁぁ」

?「アバフッ!?」シューーーンボキッ(木に当たる)


パシッ(子供をキャッチする)

拳「今すぐに隠れろ」

父「は、はい!俊太行くぞ!」


タッタッタッタッタッ(逃げる)


拳「あの親子装備とか着けてねぇじゃなねぇかよ。そりゃ狙われるわ...っん?

  んだこの紙」


(紙を拾う)

拳「何か書いてある..どれどれ〈Zランク『剣の魔物』..今から三つの特徴を

  踏まえている魔物がいた場合今すぐ逃げてくさい〉」




スタスタスタスタスタスタ(?が歩く)


拳「〈一 剣を常に腰着用しており、その剣には血が付着している

  二 心臓部分に剣が刺さっており第二の剣でもある

  三 『腕』『頸』に数珠玉を下げておりこれは今まで殺した者の魂が宿されて

     いる..〉」


タッタッタッタッタッ(?が走ってくる)


拳「なるほどねぇ..つまり」

?「!!」

ブゥゥン(剣を振るう)


ドガァァボキッ!(松本が殴って折る)


松本「オラァ!」

?「なっ!?」

拳「ないすタイミングッ!」

ドガァァ(回し蹴り)

?「うぅ!?..」

ジリジリ(後ずさり)

拳「お前が剣の魔物か..Zランクって中々だな」


?「剣魔って字幕にしておくね」


剣魔「我の剣を折るなんて、棒人間のクセしてやるようだな」

松本「いやお前喋れるのかよ」

剣魔「殺し合いに会話は不要だ。だから会話は嫌いだ」

松本「でもお前剣折られてるし、結構ピンチじゃね?」

拳「そうだな、お前の剣はその心臓部分の剣しかないようだし」

剣魔「..我の心臓の剣を...とうとう使う日が、来るとはな..褒めてやろう」


松本「すっごい上から目線やな」

剣魔「...ただ」

ブチィィ(頸の数珠玉を取る)

剣魔「お主達の様な生半可な気持ちじゃあ」


ブチィィィィィィ(心臓部分の剣を取る)


剣魔「うっ!?...」

松本「うわ、痛そー」

剣魔「こ、この世界は..生きていけん...ぞ」

拳「無理して抜く必要ないんじゃないか?息切れしてるし」

(数珠玉を剣に絡める)

拳「松本~来るよ~」

松本「わかってる~」



剣魔「行くぞ」


タッタッタッタッタッ(こぶしも松本を斬りつける)


松本「遅せぇな!余裕で見切れるぜ」

拳「でもなんか違和感があったn」


シャキンシャキンシャキン(遅れて斬撃が来る)


松本「うおっぃ!?」

剣魔「『電撃(イナズマのダメージ)





剣魔「...これでお主らも死n」

松本「あ〜ビクッた~、こぶしナイス」

拳「やっぱり、後から来るタイプだったかぁ」

剣魔「な、なぜお主ら生きている!」

拳「なんとなく来るなぁって思っただけよ」

松本「いやぁ、こぶしの情報処理能力には圧巻だよぉ」

剣魔「ま、まぁまだ我には剣があr」

拳「それも折っといたで」

剣魔「なっ?そっそんなわけ..」


(折れてる)


剣魔「あっ..我の負けだ...切腹?打ち首?どっちが相応しい?」

拳「いやいや死んじゃだめやろ」

剣魔「だが..剣も折られ数珠玉を使っても勝てない...もう負けだ」

松本「だからって命を自ら捨てるなんて..だめだろ」

拳「そもそも2対1だったからな。負けるのも仕方ないでしょ」



剣魔「...ならお主達に質問がある」

拳「質問?」

剣魔「どうしてお主らは..そんなに強いんだ?」

松本「俺達が強い?いやぁ理由かぁ..(え、何もないんだけど)」

拳「それまた言われたなぁ...強いて言うなら..自覚?」

剣魔「どんな意味を?」

拳「今は自分の強さを自覚してないだけで、どんどん成長していって、気付けば誰 

  よりも強くなっている。けど、自覚したら成長はしなくなる。まぁお前は世に

  Zランクとして名が知れ渡って、そしてお前はそのランクに耳にしてしまった

  ..だからそれ以上強くなれない..強いって自覚しちゃってるからな」


剣魔「そうか...我は今まで強いって自覚したから..か」

松本「俺..めちゃクソ自覚してんだけど」

拳「じゃあお前まもう成長しないね」

松本「そんなぁ」

剣魔「...(この方達はナニか...違うようだ。我なんかが戦って勝てる相手

   じゃない。たとえ、すべてのZランクの魔物が相手になっても)最後に一つ

   ..いいかね?」


松本「うん?なに~?」

剣魔「少しの期間、行動を共にしていいか?」

拳「う〜ん、まぁいいんじゃない?剣を折っちゃったお詫びもあるし、な?松本」

松本「少しならね、全然構わないけど...お前風呂とか入ってないの?」

剣魔「我々魔物にお湯とかの高温の液体に当たると、皮膚が爛れるから..あまり

   好んでやるものじゃない」


松本「水洗いとかだったら別に良くね?」

剣魔「冷たいから無理」

松本「可愛いかよ..見た目全然可愛くないけど」

スタスタスタスタスタスタ

父「あの~、魔物は討伐したのですか?」

拳「うん?あぁそいつなら旅仲間になったで、一時的な」

父「す、すごいですね?(魔物って仲間になるものなのか?)」

俊太「あの..棒人間のお兄ちゃん、ありがとう..あと着ぐるみ」

松本「いや、着ぐるみじゃなくてスーツだよ..あなたの名前は?」

父「俺は武田啓道たけだけいどうこっちは俊太です」

俊太「お兄ちゃん遊ぼ~」(腕を引っ張る)

拳「えっちょ..わかったから」


タッタッタッタッタッ


松本「何でここにいるんだよ..危ねぇぞ?」

啓道「今任務中で..冒険者ギルドってご存知ですか?」

松本「おぉ、それ聞いた事ある。確か世界に2国しか無いって落ちてた新聞で見た

   わぁ)」


松本「今は何の任務をやってるんですか?」

啓道「それは..恥ずかしいのですが薬草集めでここに来ています」

松本「なんで息子さんも連れているんだ?危ないやん」

啓道「俊太も任務に連れてこないと...生活が苦しくなっちゃうので...なる

   べく苦労をさせない薬草集めを選択しましたが」



松本「それで剣と遭遇して殺ろさそうになったと」

剣魔「お主達には申し訳ない事をした..すまない」(顔を下げる)

啓道「...過ぎた事はもういいんです顔を上げてください」

松本「まぁそんな生産製の無い話題は捨てといて」

剣魔「い、いや捨てるではない!我が今どんだk」

松本「今はどこに住んでいるんすか?」

啓道「現在はあの街って言う国に住んでいます」

松本「あの街?...(な〜んか聞いた事があるなぁ)あの街にはいつから住ん

   でるんすか?」


啓道「それは...その..」

拳「言えない事情でもあるのか?」

啓道「いや俺達は..元々あの街に住んでいる訳では無いのです」

松本「というと?」

啓道「俺達は1週間前は違う国に住んでいました」



松本「おぉそっそれで?」

啓道「それまでは、妻や俊太と良い家庭を築いていたのですが..実はあの魔物の

   集団によって俺達が住んでいた国は瞬く間に滅ぼされた。妻も..国民全員

   も」


(拳を握り締める)


松本「ソッソウナンダァ..(めちゃクソ闇が深けぇな..)」


剣魔「魔物の集団?...その魔物達の特徴はなんだ?国一つを滅ぼせるなら

   相当強力な魔物かもしれない」


啓道「魔物達の特徴?詳しくはわからない。わかる所と言えば、奴らは翼が生え

   てた。そして尖った爪..常にブレスを吐いていた」


剣魔「もしかして..竜族ではないか?」

拳「竜族?」

(後ろに立っている)

松本「おぉ、いたんか。息子さんは?」

拳「今疲れて寝てる..啓道さんあとは頼む」

(背負っている俊太を啓道に渡す)

啓道「あっはいありがとう」

拳「っで、竜族ってのは?」


剣魔「..その族は人が魔物を恐れる原因の元とされる魔物の集団である。1体

   1体の魔物のランクがZになっている。そしてGランクの魔物がその親玉と

   噂されている」


拳「1体1体がZランクねぇ..Gランクって凄いんか?」

剣魔「勿論凄いぞ。人間達が勝手に付けているランクだが、本来はZランクが限

   界値と言われてる..その中でGランクの魔物なんて比にならない。予想

   だが我だと攻撃を防いだり避けたりするのが精一杯だ」



拳「じゃあ俺でも互角ぐらいか?」

剣魔「あるいは..それ以上かもしれない...どうする?お主達なら」

松本「まぁ楽しみじゃね?今まで本気出してないし」

拳「確かにな、毎度毎度丁度良く力を調整したりするの面倒だからたまにはマジ

  で戦いたいな」


剣魔「...やはりお主達ならそう言う事と思ったよ」

啓道「その竜族かはわかりませんが、今は安静にしているって噂です..今の内

   に任務やら何かを遂行させないと生活が...」


拳「とりま、あんたの国を案内してくれ。そんな話されちゃ、泊まる場所も決め

  れねぇよ(たまには人様が作ったベットで寝てみてぇからな)」


松本「そうやな...啓道さん案内頼む」

啓道「いいですけど...魔物を連れっていいのでしょうか?」

剣魔「そこは我がなんとかする..安心せぇ」

啓道「(魔物が言っても)..じゃあ...決まりで」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


スタスタスタスタスタスタ


拳「あのぉ、飯は持ってないか?腹減ったぁ」

啓道「飯は今は持ってないですね。あったとしてもあげませんけどね」

拳「ぶぅ〜、ケッチケチやな」

剣魔「なら我が後で狩りに行ってこよう」



拳「おぉ、いいねぇ。俺も狩りやりてぇ!」

松本「この世界の肉って魔物の肉しかなくね?」

啓道「牛とか豚とかいますよ..流石に魔物の肉は..」

松本「かっ..軽い冗談だよ(魔物の肉あるんだ)」


スタスタスタスタスタスタ(あの街が見えてきた)


啓道「もうそろそろ着きますね」

松本「もう着いたんかぁ、案外早いもんだな」

剣魔「喋りながら歩いていたら自然と早く着くのだ」

拳「んじゃ行きますかk」


ドーーーーン(爆発音)


松本「えっ!なになに!?」

啓道「まさか..竜族!?」

剣魔「これは..急がねば」

拳「松本は啓道さんと息子さんを安全な所に連れてってから来てくれ」

松本「お、おう..こっちに来てくれ」

啓道「はっはい!」


タッタッタッタッタッ


拳「剣!行くぞ」

剣魔「御意..って言いたいのだがぁ..生憎剣を持ち合わせていないのでな」

拳「あっ..竹刀とか木刀とか何でもいいから取り敢えずは何か剣を見つけてく

  れそんじゃ!」


シューーーーーーン(逃げるように走る)


剣魔「お、おい逃げるでないぞ!..はぁ、仕方ない一旦はお主に任させたぞ。

   こぶし」


?「今回はここまで!初めてタイトルと文字に詰まったから、一瞬焦ったけどな

  んとか巻き返せたわい。次回は激戦の予感がするのぉ..そんじゃまた会お

  う」

人物紹介入りま~す

武田啓道(36)能力【仕分け】

剣の魔物に殺されそうになっちゃった不幸な人間。服装は泥塗れであり、ナニかはやってそう


武田俊太(8)能力不明

こちらも同様泥塗れ、やはりナニかをお探し中だったそうじゃな...親子揃って何をしていたのかね。

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