拳マン 第1話『異世界に来ちゃった』
松本「行ってくるよ」
母「行ってらしゃい...(強く生きてね)」
タッタッタッタッタッタッタッタッ
松本「俺の名前は松本。下の名前は無い..何でだろうね
スタスタスタ(誰かが向かってくる)
?「よぉ、俺の財布」
トントン(松本の背後を叩く)
松本「ひぃ!?」
?「びっくりすんなよ、松本」
松本「な、何の用だ?碗玖」
碗玖「そんな怯えんなって~。いつも通り今日のゲーセン代くれ」
松本「こいつは碗玖..とんでもねぇ奴だ..棒人間の俺を虐めて差別する...つまりクズだ」
松本「だっ誰がやるか!(逃げるが勝ち~)」
タッタッタッ ガシッ(手を掴まれる)
碗玖「いっつもそれやるな」
松本「ちょっ!離してよ!」
碗玖「棒人間が、人間様にたてついてんじゃねーよ!」
ドガッドカッ(頬を殴る)
碗玖「けっ、何もねーじゃねーか。しけてんな~..ぺっ」
(唾をかかけられる)
碗玖「あ、やべぇ学校に遅刻するやんけ」
タッタッタッタッ
松本「(なんでだろうなぁ)...俺は棒人間で約立たずか..はぁ、嘆いていて
も仕方ねぇ..学校行くか」
タッタッタッタッ
松本「今日は転校生が来るから楽しみやな。だとしたら尚更急がないと」
松本「その日は特に希望を感じない日だった...こんな日がいつまでも
続くんだろうなぁって...あいつと出会う前までは」
スタスタスタ ガンッ(誰かにぶつかる)
松本「痛ってぇ...」
?「大丈夫ですか?」
松本「あぁはい。なんとか...ッッッ!?」
2人「君は..棒人間!?」
?「顔も同じだスゲー!これ運命じゃね?でも君..髪あるね。棒人間なのに」
松本「..あのさ」
?「うん?」
松本「君の名前..何?」
?「あぁそうだったな。俺の名前は拳マン、気軽にこぶしと呼んでくれよな」
松本「あぁ、こぶし..か。よろしく。ていうか早く学校に行かないと遅刻やん」
タッタッタッ パシッ(腕を掴まれる)
拳「ちっとまった!」
松本「なっ何だよもう時間が」
拳「俺の背中に乗れ」
松本「はぁ?なんで」
拳「いいから」
松本「はぁ..」
(背中に乗る)
松本「ういしょ..乗ったよ」
拳「....はぁぁぁ」
松本「うん?こぶs」
シュンッ(ジャンプ)
松本「ウワァァ!?何してんだよ!」
拳「まぁまぁ見てロッテ」
フゥゥゥン(風圧)
松本「うゎー!?俺ロ○テよりも明○派ー!?」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
教師「チャイムなりそうだな...よし閉めるか」
スタッ(こぶし達が着地する)
教師「!!!???」
松本「スゲェ!本当に一瞬で着いたよ」
拳「だろ?」
スタスタスタ キーコーンカーコーン
教師「あぁあぁ」(啞然)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
スタスタスタ(教室を早歩き中)
松本「間に合うかなぁ?」
拳「全然間に合うやろ」
松本「そうかなぁ?..そうえばこぶし、何で学校にまでいるの?」
拳「あっそれは...あ、ちょっとトイレ〜」
スタスタスタ(歩き去る)
松本「えっ?ちょ待ってくれよ!..まぁいいか」
ガラガラ(教室のドアを開ける)
松本「おはようっと」
タッタッタッタッ(碗玖が襲い掛かる)
碗玖「おいゴルァさっきの件だぁ!」
松本「ウワァァァ!?」
ガラガラ ドンッ!(先生が来る)
教師「はい~授業初め!」
碗玖「チッ..後で殴ってやる」
(席に戻る)
松本「ふぅ良かった~」
(松本が席に座る)
教師「あい挨拶!」
学代「起立!礼!」
全員「おなしゃーす」
学代「着席」
ガラガラゴットンゴットン(着席)
教師「はい授業の前に君たちに知らせがあるでー」
シュッ(挙手)
松本「はい!」
教師「...松本君何だね?」
松本「転校生の話ですよね?」
教師「昨日言ってたでしょ」
碗玖「昨日のことも忘れるとかバカ過ぎて草ァ」
みんな「アハハハハハハハ」
松本「...うぅ」
教師「コラ!松本くんに失礼じゃないか!そんな事よりも」
松本「(そんなことよりも?)」
教師「転校生いるんだから紹介するよ〜。入ってきて〜」
ガラガラ スタスタスタ カッカッタッタ(黒板に名前を書く)
拳「拳とマンで拳マンで~す」
松本「転校生ってあいうかよ..」
ザワザワザワザワ
「棒人間やん」「棒人間じゃん」「キモすぎだろ」
教師「はい静かに!えぇと..拳マン君は松本君の隣の席に座ってねー」
拳「おっ、知ってる奴がいるのは運がいいなぁ」
スタスタスタ(移動する)
碗玖「(また棒人間やん。あ~キモいな~何で現実に棒人間がいるんだよ!...
あ、そうだ足引っかけよw)」
碗玖「アーアシガースベッター」
ゴキッ(引っ掛けようとした右足が折れる)
碗玖「痛ってぇぇぇ!?(こいつどんな足してんだよ!?)」
拳「おっと」
ドンッ!(力を掛ける)
拳「ふぅ..危なk」
ガラガラガラガラガラガラガラガラ(学校が崩れる)
「キャァァァ!?」「ウワァァァァァ!?」「おぉまじかー」
松本「ノァァァ!?」
拳「あぁ~れ~」
?「更なる進化の時じゃ!今回こそは頼む」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
拳「きろ..起きろ松本!」
松本「うぅなんだよう...へっ?」
松本「辺りを見渡すと建物もない緑が生い茂っている世界にいた」
松本「なっなっ..なんじゃコリャァァァ!?」