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春のリインカーネーション

作者: 隅の火星人

僕:優しいおっとりした性格。彼女と同棲中。

彼女:彼氏と同じで優しい性格。周りからはお似合いのカップルだといわれている。

疲れたー

ただいまー

そういって僕は顔を出す

リビングにはすでに彼女が。

彼女も疲れているのか、ソファの上で死んだようにぐったりとしている。

心配だなぁ。


そんないつもとは違った一日が過ぎていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おはなし、しよう?

そう彼女に問いかける

最近どうしたんだい?何もせず、テレビば

かり見て。

彼女は何も語らない。

彼女は何でも一人でしてしまおうとするから、

また何か抱え込んでいないか心配だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日も帰ってきてから、お風呂を沸かして

ご飯を食べる。

彼女に何を言っても意味などない。

彼女は言う。

どうせ何をしても無駄だから、と。


ケンカになりそうだったけど、彼女のせい

かおかげか、できなかった。

なんだか急に死んじゃったりしないか不安だ。

いなくなりそうで不安だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彼女がこうなってしまったのは3月からだ。

あの時期からいきなり、心を失ってしまっ

た。

話を聞こうにも、何も言ってくれない。

むしろ僕のことを見ると辛そうにしてい

る。


僕はどうしたらいいのだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彼女は決して何もしなくなったわけではな

かった。

一緒に出掛けない?といえばしっかりとオ

シャレをするし、ちゃんとシてくれる。

だから僕のことが嫌いになったわけではな

いようだ。

ただただすべてが受動的になってしまって

いるだけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は4月1日、エイプリルフールだ。

この1ヶ月が嘘だったらよかったのに。

でも、これは現実だ。

ちょっと前までは、こんな幸せな日々が永遠

に続けばいいななんて思っていたのに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日から、新しい月が始まる。

今日もがんばるぞ!

そう心の中でつぶやく。

行ってきます。

    +

    +

    +

疲れたー

ただいまー

そういって僕は顔を出す

リビングにはすでに彼女が。


そんな一日がまた、廻る



この話は何回目の時なんだろう。

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