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ゾット帝国  作者: 祐 大吾
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##########


「……イトッ………カイトッ……!!」


ミサの声がする。


「……おきて、カイト!!」


それがだんだんと大きくなっていくのを感じながら、俺は目を開けた。


「うわっ!?」


目を開けた俺の瞳に最初に写ったのは、ミサのドアップ。


思わず息が止まるかと思った。


「何よ。人がせっかく起こしてあげたのに、まるで魔物でも見たみたいな反応して!!」


ふんっ、と不機嫌に俺から顔を逸らすミサ。


ていうか、ここどこだ?


あたりを見渡してみると、どうやらここはネロの部屋らしい。


そして俺はソファーの上にいる。


「俺たち……あれからどうなったんだ?」


「知らない。あたしもさっき目を覚ましたばっかりなのよ。


ネロがあんたのことも起こしてくれって」


「……そうか。ありがとう」


ミサに笑顔でお礼を言うと、


「べ、別に、ネロに言われたから起こしてあげただけなんだからっ」


と照れ隠しなのかそう言っていた。


相変わらず、ミサはネロにぞっこんだな。


「……そんなことより、


あの女はなんなのよ!」


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