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部下、そして帰還

短いです。



 俺は、邪神から発せられた言葉に戸惑いを隠せなかった。


「ゆ、ユラを預かる、ですか?」

『そう。だってほら、さっき派閥追放されたじゃん?僕としてはどのマスターも愛しい子供達だし、可能性を潰したくないんだよ。ねぇ~頼むよぉ~。お願い!』

「う、な、なら父ちゃんからロワンさんに一言言って派閥に戻してもらえばいいじゃないですか」


 そうだ。ダンジョンマスターは、基本的邪神に絶対服従である。その邪神からの一言ならば、ロワンも従うはずだ。


『いやいや、それだと面白くないよ』

「お、面白くないって。完全に私情挟んでますよねそれ!?」

『後、ユラちゃんの性格はロワン派閥よりナナ派閥の方が合ってる気がするんだよねぇ』

「はぁ、ナナさん派閥にですか?」

『うん、ナナ派閥って他の派閥と比べて寛容なんだよ?知らなかった?別に弱くたって、結果を出せば派閥でも優遇されるし』


 え、そうだったの?てっきりナナさんの恐怖政治かと思ってたんだけど。へぇ~、ナナさんがねぇ~。あ。


「そうだ。ナナさん派閥関係なら、ナナさんに言ってくだ」

『もうナナから許可は取ったよ。ついでにこんなこと言ってたね。「新人関係はカゲマサに一任します」って』


 はぁぁ!!??何それ!?聞いたこと無いよ俺!!??

俺は、ナナさんの方に振り向くと、ナナさんは微笑を浮かべながら手を降っている。


(あ、押し付ける気だ)


 恐らくナナさんは、ユラ自体には興味なし。だが、邪神からの要請なので無下には出来ず、俺に押し付けることで体裁を保とうという感じか?これ断ったら、絶対後で粛清されるぞ。


「・・・お、お受けいたします」

『おお!受けてくれるかい!?ではユラちゃん、君は今からナナ派閥の一員であり、カゲマサ君の部下だ!おめでとう!』

「え?あ、はい!」


 当のユラは、サクサクっと話が進んだので困惑している。そりゃそうか。負けて派閥追放されたら、今度は別の派閥に引っ越しだからな。まあ良い。ユラ一人ぐらいなら何とか。


『君たちもよかったね!』

「ん?君たち?』


 はて?ユラ以外は誰も派閥追放になってはいなかったはずだ。ま、まさか!

 俺は、ゆっくりと後ろを向く。すると、案の定だった。


「よう、ダンジョンバトル以来だな」

「お、お世話になります」

「よろしく頼む。ヒヒン!」


 俺のダンジョンと戦った赤いオーガ、アルラウネ、馬の三人、いや三体?がこちらに頭を下げていた。


「え?」

「何だ?そんな驚いた顔して」

「い、いや、お前ら派閥は?」

「それは私がお話しますわ」


 アルラウネの説明によると、どうやら彼女らはユラの派閥しか入っていなかったらしく、ユラがやられたことで派閥が解体。途方に暮れていた時、邪神が話しかけてきて今に至るらしい。

 ・・・盲点だった。派閥の掛け持ちなんて出来るはずがないからな。


「え~っと」

「あのユラと一緒は、少々不安ですが貴方様が押さえてくれるならば問題ございません。我等を入れてくれませんでしょうか?」

「「お願いします」」


 うわ~、断りにくい。ぐぬぅ、ええい!もう自棄糞だ!!!


「ああ分かったよ!入れるよ!ただし、問題だけは起こすなよ!?」

「はい!ありがとうございます!」

『うんうん、よかったね皆。お父さん感激!さぁ、名残惜しいけどそろそろお開きにするよ?じゃあ皆、お疲れ様!』


 邪神が手を振ると、俺達は黒い光に飲まれた。


『あ、カゲマサ君。部下のマスターと連絡とれる機能を実装しとくからよろしくね?』


そんな一言を残しながら。











◆カゲマサのダンジョン



 黒い光が消え、辺りを見回すとダンジョンバトルに用いたダンジョンの最深部にいた。


「お帰りなさいませ。マスター」

「ああ、ただいま」


 正直、かなり疲れてしまった。早く帰って、ベットで横になりたい。


「マスター、敵のモンスターの魔石は全て回収しております。それと、見てもらいたいものが」

「はいはい、見たいけど今は早く帰ろう。もうくたくたなんだ」

「・・・はい」


 グレータードラゴンのシロは、少し残念そうに返事をする。


 そのまま俺達は、【ディメンションムーヴ】で本拠地のダンジョンに帰還した。帰った瞬間、俺はベットで熟睡したが。


部下が増えました。次回は、ちょっとしたキャラまとめをしたいと思います。序盤結構出しすぎたので簡単な概要のみになると思う(´д`|||)

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