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従魔討伐戦

タイトル適当だ〜。(T_T)


投稿遅れました。すみません。


◆南方諸島南西部 海中 カゲマサside



 さて、どうしたもんか。あれからというもの、何度もアングの腹等に何度も雷槍を突き立てているのだが、アングはまったく倒れる気配がない。


(糞が!どんだけタフなんだよコイツ!)


 俺は、アングのタフさに舌を巻く。そんな俺を嘲笑うようにアングは、こちらに振り向くと口を大きく開けた。


(っ!不味い!)


 俺は、アングが何をするのかを察して、咄嗟に海底へと退避する。

 アングは、大きく口を開けて巨大な水球を生み出す。そして、巨大な水球を俺のいる海底へと放った。


(退避したことバレてんじゃん!はっ!今は避けなければ!)


 俺は、アングがこちらの動きを察知していたことに驚きながらもその場から退避する。が、アングは海流を操作し散らばっていた岩を俺の方へけしかけてきたではないか。


(そんな芸当も出来るのか!?【ウィンドアロー】!)


 俺は、風魔法でアングのけしかけてきた岩をすべて破壊し、どうにか巨大な水球から退避することに成功する。同時に巨大な水球が海底に着弾、破裂した。その瞬間、破裂音と共に衝撃波が発生。海底を刳りながら海を揺らした。


(うひゃあ、凄い威力だな。喰らったら痛そうだな〜) 


 俺は、呑気な感想を抱きながら海底を見る。そこには、半径約五十メートル程のクレーターがあるではないか。

 さて、アングはというと、俺の死体が無いことに気付いたのか、キョロキョロと海を見渡している。


(よし、好都合だ。スキル《暗殺者》)


 俺は、スキルで気配を消しながらアングの下腹へと移動する。そして、《剛力》《超身体能力強化》といった既存の強化スキルに加えて、《筋肉肥大化》《骨密度強化》《血流超加速》といった、新しく手に入れたスキルを使って、肉体を強化していった。


(アングのスキル欄には、《水生王》というものがあった。水生生物の王って意味だろう。つまり、海の中という環境じゃあ無類の強さを発揮するってことだ)


 俺は、アングの下腹を強化して通常の何倍もの力を宿した手で掴む。アングは、それに気付いて体を回転させて振り払おうとするが、俺の握力で身を回転させることが出来ない。アングは、大きく目を見開き俺を見る。


(じゃあ、水の外だったらどうだぁ!)


 そんかアングを余所に俺は、両手でアングの下腹をカッチリと掴み、そのままアングをひっくり返して下腹を上にした。そして、足を水泳をあるバタフライの要領で動かし、アングを海面に連れて行く。アングは、必死に抵抗するが異常なまでに強化された俺の腕力の前には無力だった。


(オラァァァァァ!!)


 海面に到達すると、俺はアングを持ちながらグルグルと回転し始める。そして、海面に渦巻きが出来るほどに回転すると、そのままアングを空中へと投げ飛ばした。

 アングは、自身のフィールドである海から出されたことで大いに戸惑い、恐怖した。自分の住む世界とは違う世界。ヒレ足を必死に動かしても、前にも後ろにも動けない。オマケに息をしづらい。このような環境は、体験したことがない。


 アングが未知の世界に恐怖している時、俺は雷を付与した短槍を懐にしまって、腕に魔力を集中させる。


「くくくっ、海から出てしまえばこちらのものだ!」


 俺は、悪役がするような笑みを浮かべながら、腕をアングのいる空へ突き出した。


「空ならば、放っても問題あるまい!【核撃豪砲(ニュークリアバースト)】!!」



 極光、そして放たれた極太のレーザー。その時暗き夜に閉ざされた世界が、ほんの一瞬光に包まれた。が、その光もすぐに収まる。俺は、光が収まった時空を見上げた。そこには、主な胴体は全て死滅し僅かばかりの肉片のみが漂っていたのだ。


「···よし、肉体を回収したあと、アマゾネス女王国へと潜入する」


 俺は、そう言って【フライ】を発動。空へと飛んでいった。そして、肉片を回収した後にスキル《暗殺者》と透明化の魔法である【ステルス】で気配を完全に殺し、その場から消える。

 行き先は、依然アマゾネス女王国である。















◆アマゾネス女王国 女王軍総合司令部



 カゲマサがアングを下し、気配を殺してアマゾネス女王国に向かう前のことだった。

 アマゾネス女王国のあるアマゾーン島。その中央にある、いかつい建物に女王軍総司令であるビキニアーマーを身に着け胸についた小麦色の肌に胸についた巨大な果実と長い赤髪を揺らす女性、ペンテレイシアが戦斧の素振りをしながら考え事をしていた。


「ボテグリューは〈首刈り隊〉が始末した、奴の財産も土地も何もかも没収した。当面の任務は達成した。··が」


 ペンテレイシアは、ボテグリュー抹殺の報告と同時に飛び込んできた報告を思い出す。


「まさか、セブンス帝国がフィリア王国に肩入れしようとは。かの帝国も目が曇ったか?」


 ペンテレイシアの目から見れば、フィリア王国など小国の域を出ない国だ。オマケに特筆した特徴もない、侵略したところで対して名のある武人がいるわけでもない。そんな国だ。そんな国なのに、帝国は手を貸していることにペンテレイシアは、疑問を禁じ得なかった。


「いや、そんなことはどうでも良い。今は、帝国とのことが重要だ」


 セブンス帝国。世界に名が轟く超大国。百万以上の軍隊を保有し、ランクB以上の精鋭が数多く在籍する反則級の国家だ。そんな国と戦争になったら、このアマゾネス女王国はまたたく間に滅び去る。

 その事実にペンテレイシアは、頭を抱えながらも戦斧の素振りを続けながら考える。


「さて、どうすれば良いのか。既に我々は、かの国の戦士とぶつかり負けた。一般兵とはいえ瞬く間に制圧するほどの戦士を敵に回すのは、面倒くさい」


 ペンテレイシアは、報告を受けたときは半信半疑だったが報告役の必死さに真実と捉えている。ペンテレイシア以外の将校は、現場の兵士の油断としていたが、その目には警戒の色があった。


「···いっそ、アマゾネス女王国に勧誘するか?それほどの戦士なら、女王軍でも要職の種馬につけるだろう。なんなら、私の婿として迎えるか?私の体は、男から見れば魅力的らしいし」


 ペンテレイシアは、自分の無駄にデカイ胸を揺らしながら熟考する。

 その時だった。一人の戦士が飛び込んできたのは。


「総司令!海上に敷いた魔導熱源探知機の網に反応がありました!人間と思わしき反応が、猛スピードでアマゾネス女王国に接近しつつあります!」

「なんだとっ!?わかった!直ちに迎撃用魔導砲で迎撃せよ!」

「はっ!」


 命令を受けた戦士は、背中に生えた鷲の羽根を羽ばたかせて、迎撃用魔導砲のある場所へと向かっていった。ペンテレイシアは、戦斧を肩に担ぎ部屋から飛び出す。


「まさか、帝国の戦士か!?早すぎるぞ!」


 そう愚痴を吐きながらペンテレイシアは、走りだす。目的は、上陸した時のための迎撃のためである。また、直ちに戦士達を島じゅうに配置するためでもあるからだ。


 ペンテレイシアが走っていると、空を十個の光が飛んでいった。迎撃用魔導砲が発射されたのだ。だが、その十発はものの見事に撃ち落とされてしまう。


「くっ、やはり魔導砲では役に立たないか!」


 やがてもう十発の魔導砲が放たれる。どうせ、今度も撃ち落とされるとペンテレイシアは考えていたが、何故か妨害されず魔導砲は、目標に着弾したではないか。


「なっ!?何故迎撃しなかったのだ!?魔力切れか!?」


 ペンテレイシアは、敵が被弾したことに驚きつつも現場に急行する。アマゾーン島の正規の港に付いた時、ペンテレイシアは背中からワイバーンの羽を生やし、ワイバーンの羽を羽ばたかせて敵が被弾した箇所に赴いた。

 敵が被弾したと思わしき海域周囲には、即席で編成された戦士達が集結している。


「あ!ペンテレイシア総司令!こちらです!」


 部下の一人がペンテレイシアに気付き、手を振る。その部下には、カラスの羽が生えていた。


「状況は!」

「はっ!魔導砲の着弾水域を調査しましたが、肉片らしきものや血液は確認できませんでした!検分した戦士シャーテルによれば、海中に潜航したのではないか、と」

「成程、戦士シャーテル!」

「はっ!」


 ペンテレイシアが呼ぶと、一人の大柄な女兵士が海を泳いでやって来た。その女兵士は、サメのような背ヒレを生やし、エラの様な器官を持っている。


「先程の報告に相違はないか?戦士シャーテル」

「はっ!相違ございません!」

「そうか。···戦士シャーテル、貴様に戦士十人を与える。この海域を徹底的に探し回れ。一人も見逃すでないぞ?」

「ははっ!ご命令のままに!」


 戦士シャーテルの返事にペンテレイシアは、満足気に頷きながら総合司令部に戻ろうとする。

 その時。


「ガァァァァァァ!!」

「えっ!?」


 突如ペンテレイシアから見て、右の方向の海域から一体の巨大なモンスターが打ち上げられたではないか。オマケに打ち上げられたモンスターをペンテレイシアは、よく知っている。


「あ、アング!何故女王陛下の従魔が!?」


 ペンテレイシアの困惑を余所にアングは、空中でヒレや尻尾をバタバタと動かしている。動きたいのだろうが、空ではどうしようも無いのだろう。

 ペンテレイシアがワイバーンの羽を生やして、救出に赴こうととした時、またしても予想外の自体が起こる。


 極光。溢れんばかりの閃光がペンテレイシア他アマゾネス達に襲い掛かったのだ。ペンテレイシアは、思わず目を閉じて光から目を守る。何やら、轟音が轟き断末魔の叫びが聞こえたが、それでも目を開ける気にはならなかった。

 やがて光が収まり目を開けられるようになったペンテレイシアは、恐る恐る目を開ける。


「え」


 そこには、僅かな血と肉片を残して死滅したアングだった。いや、アングだったものか。


「···」


 その光景にペンテレイシアは勿論、他の戦士達も口をポカーンと開けたまま動けなかった。


 アングは、アマゾネス女王国の女王が使役する海の番人。これまで愚かにもアマゾネス達を性奴隷にしようと企んだとある王国の海軍やアマゾネス達を支配下におこうと企んだ王国の海軍を全て沈めた、無敵の従魔だった。

 その無敵の海の番人が、こうも呆気なく死んでしまったのだ。ペンテレイシア達が呆気に取られることも笑えない。


 ペンテレイシアは、口を開けっ放しにしたままアマゾネス女王国の女王に《念話》を行う。


『どうした?何かあったか?』


 女王は、直ぐに応答する。そして、ペンテレイシアに何事かを問うた。対してペンテレイシアは、震える腕を押さえつけながら報告した。


『あ、あ、アングが、何者かに殺されました。至急対応を協議したいのです』



あいも変わらず低クオリティの戦闘描写。


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