ヤバイからもっとヤバイへ
殆ど説明回でございます。
◆ダンジョン第二十五階層 カゲマサside
〈神罰者〉マリアンナや“冥府教”といった連中の一件が終わってから一ヶ月が経過した。あれからというもの、死に物狂いで鍛練を行ってレベルアップを図ってきた。主に挙げると。
・野生にいるモンスターを高ランクから低ランクまで片っ端に狩りまくる。
・某格闘漫画のように衣服を【エンチャント・グラビティ】で何百倍も重くしながら、クロやゼクト、ギオの部下達と。ユラやオニタロウ、ホース、フランといった味方のダンジョンマスター共と組手。ダンジョンマスター達は、オニタロウとフラン以外ヒィヒィ言っていたが。
・ナナさんに敵派閥又は無派閥のダンジョンのある場所を聞き出して、襲撃し攻略。ダンジョンマスターの処遇をナナさんに丸投げした結果、無派閥はナナさんの派閥へ。敵派閥は、冒険者によって殺されたと処理された。
・近所のダンジョンマスター、ゲローロと組手。ゲローロは、あれから更に腕を上げており、ランクSでレベル74に至っていた。ゲローロ本人は、組手に賛成しており、身体が鈍らずにすむと言っていた。まあ、案の定コテンパンに叩きのめされた。
といった経緯があった。そして一ヶ月の成果はと言うと。
名前 黒木影正
種族 王級魔人
職業 ダンジョンマスター ランクA冒険者
レベル 13
ランク S
スキル 魔人王 魔法王 人智を越えた生物 存在関知 カリスマ etc.
といった感じだった。変わった点を一つ一つ挙げていこう。
まず職業。ランクA冒険者だが、上記にある通り俺が鍛練として野良のモンスターを狩りまくったりダンジョンを攻略しまくったのが原因らしい。モンスターが狩られた地域は、モンスターによる被害が激減して民の死亡率が下がったそうな。ダンジョンを攻略した際には、敵派閥を除きナナさん派閥に入ったので消えていない。え?敵派閥?お疲れ様でした。
意図してないにしろ、そういった行動が世に評価されてランクA冒険者の称号と勲章、何故子爵の地位を賜った。ナナさんが言うには。
「〈帝将〉ともあろうものが、貴族でないのはちょっとねぇ。」
と言うので貴族入りが成されたらしかった。俺的にはどうでも良いが、社会的地位があるのは便利だから素直に受けた。
次にレベル。これが中々にハードルが高かった。次のレベルまでの経験値が非常に高く、一レベル挙げるために寝る間を惜しんでキッチリ一日を要した。それも高ランクを狩り続けることでようやくといった感じである。ナナさんに高ランクドラゴンの出る山を聞いておいて正解だった。
最後にスキル。新たに得たのが、この《カリスマ》というスキルだった。説明欄には、人心の心が掴みやすくなるという物と記載されていた。どうやら常時発動型のようで、試しにとある町にいるスラムの人間にそれとなく諭してみたところ、スラムの人間全員が自分から掃除を始めて、マトモに働き始めたのだ。はっきり言ってもう洗脳の類いである。
といった訳で、若干強くなった俺であった。そしてダンジョンの具合はというと。休まず鍛練を続ける俺に触発されたのか、〈六将〉〈狂星〉を始めとした幹部達も鍛練を初めだした。今では。
名前 シロ
種族 竜王
職業 〈六将〉筆頭 総司令
レベル 2
ランク S
スキル 聖光竜王・・光属性威力超上昇、身体能力超上昇、統率力超上昇etc. 人智を越えた生物 存在関知 人化
名前 クロ
種族 竜王
職業 〈六将〉 複数階層守護者
レベル 1
ランク S
スキル 暗黒竜王・・闇属性威力超上昇、身体能力超上昇、統率力超上昇etc. 人智を越えた生物 存在関知 人化
名前 ゼクト
種族 蟲王
職業 〈六将〉 複数階層守護者
レベル 1
ランク S
スキル 次元蟲王・・空間属性威力超上昇、身体能力超上昇、統率力超上昇etc. 人智を越えた生物 存在関知
となり、内の部下から三名もランクSが現れた。シロは光属性特化となり、クロは闇属性特化、ゼクトは空間属性特化になったようだ。この間三名の組手を見ていたが、もう凄かった。シロとクロによるブレスの応酬。クロとゼクトによる、近接格闘戦。シロがゼクトにジャーマンスープレックスを食らったことなど様々だ。そして分かったのが。
近距離戦・・ゼクト
中距離戦・・クロ
遠距離戦・・シロ
といった感じに綺麗に分かれていた。ゼクトは、格闘重視だし。シロは、遠距離でブレス吐きまくるし。クロは、遠距離ならブレス、近距離なら格闘と使い分けている。
そして他の〈六将〉は。
ジ・キラー、ランクA+、レベル98
ワイズ、ランクA+、レベル92
ゴブイチ、ランクA+、レベル95
と、簡単に纏めたが軒並み強くなっていた。〈狂星〉もレベル50~75が通常になり、〈百魔〉はランクAに到達する者まで現れ始めた。本来ならランクAに上がったならば〈狂星〉になれるのだが、生憎空いている階層は無い。
なので、新たに階層を増築した。コアルームを除いて、第三十五階層まで増やしたのだ。なので、階層図も変わる。
●ダンジョン階層図
第1~第5階層
おもてなし階層。担当無し。
第6~第10階層
本番。ゴブリンやオーク、トロール、オーガといった人形モンスターが跋扈する遺跡。
担当、〈六将〉ゴブイチ。部下、主な〈狂星〉オニメ、マキア。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
第11~第15階層
スライム系統モンスターや獣系統モンスターが日夜血を滾らせている荒野。
担当、〈六将〉ワイズ。部下、主な〈狂星〉レオーネ、クーハ。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
第16~第20階層
虫系統モンスターや植物系統モンスターが蠢く密林。
担当、〈六将〉ゼクト。部下、主な〈狂星〉アラネ、ツリー。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
第21~第25階層
魔人やアンデッド系統モンスター、悪魔系統モンスターが彷徨う暗闇街。
担当、〈六将〉キラー。部下、主な〈狂星〉ルシファ、カース。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
第26~第30階層
一部ドラゴンやトカゲ系統モンスター、ヘビ系統モンスター、カエル系統モンスターなどが君臨する湿地帯。
担当、〈六将〉クロ。部下、主な〈狂星〉スピノ、リューゾウ。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
第31~第35階層
一部ドラゴンや天使系統モンスター、エレメント系統モンスター、魔人が守る神々しい廃神殿。
担当、〈六将〉シロ。部下、主な〈狂星〉ウリエル、イフリート。他〈百魔〉数十名、兵士多数。
※別枠その一、迷宮研究所
第35階層に存在する研究所。日夜武器開発や人工魔人の製造、魔道具作成、新たな発明に励んでいる。マスター直轄で、入るには許可がいる。
主任、ミレンダ。部下、魔人数名。人造人間増大中。人工魔人、計約千体。
※別枠その二、闘技場
第35階層にあるコロッセオのごとき場所。幹部達の鍛練に使われたり、捕らえた人間を放り込み番人の相手としたりに使われる。
守備要員、〈狂星〉ウリエル、番人ギオ・ウォーマン。ウリエル配下の天使系統モンスター、エレメント系統モンスター、ドラゴン系統モンスター。
コアルーム
ダンジョンマスターがいる場所。ここが堕ちたら、何もかもがおしまい。
担当、ダンジョンマスターカゲマサ、代行シロ。迷宮近衛隊百名。
という感じになった。ちなみにダンジョン総兵力は、益々増えて今じゃ約9万体もいる。
何が言いたいかって?
ヤバイ組織になったね!
・・・す、少し盛り過ぎたか?(・・;)
ま、いっか!(思考放棄)
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