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作戦失敗


◆北部の山 礼拝堂



「イ、イリアス様!?」

「え、ええ!?」



いきなり倒れたイリアスにマトロとエリベラは、困惑しながらも駆け寄ろうとするが。



「ぶぅぅぅあぁぁぁぁぁ!!」



肥満の化け物が妨害してくる。長い腕を振り回して攻撃してきた。



「邪魔だぁ!【聖光刃(ライトニングエッジ)】!」

「【聖光盾(ライトニングシールド)】ォォ!」



マトロが攻撃、エリベラが防御と連携して肥満の化け物に立ち向かったが。



「邪ぁぁぁぁぁ魔ぁぁぁぁぁぁ!!」



肥満の化け物は、【聖光刃】に怯まず突貫。【聖光盾】を腕の一振で破壊し、エリベラを吹き飛ばす。



「きゃぁぁぁぁ!?」

「エリベラぁ!?貴様ぁ!」



マトロが斬りかかるが、肥満の化け物は跳躍して回避。



「プぅぅぅレぇぇぇぇスぅぅぅ!!」

「ぐあぁぁぁぁ!!」



そして肥満の化け物は、上からボディプレスでマトロを押し潰す。



(す・・みま・・・・せん、マ・・・リアン・・ナさ・・ま)



マトロは、マリアンナに謝罪した後意識を手放した。










倒れたマトロを見ながら肥満の化け物、ゼータはイリアスを担いで近づく人物に近寄る。



「全部か?」

「あぁぁぁぁれぇぇぇいぃぃぃがぁぁぁいぃぃ」



ゼータは、ギオとマリアンナが戦う場所を指差す。



「よし、さっさと回収するぞゼータ」

「はぁぁぁいぃぃぃ。ゼぇぇぇクぅぅぅトぉぉさぁぁぁまぁぁぁ」



その人物、ゼクトとゼータはイリアスとマトロの身体を一纏めにする。そしてゼータが二人に触れると、二人が一気に縮小。ビー玉サイズまで縮小した。ゼータは、ビー玉サイズになった二人をスキル《格納》で収納する。



「よし、俺はギオを助ける。お前は、山頂の本陣に帰投せよ」

「?むぅぅぅすぅぅめぇぇはぁぁぁ?」

「置いていく。下手したら神罰者が自棄になるかもしれん」

「はぁぁぁい」



ゼータは、礼拝堂から退出。そして山の斜面を四つん這いになって登っていった。



「さて、行くか」



ゼクトは、未だに激しい戦いを繰り広げているギオと神罰者マリアンナの元に向かう。
















◆礼拝堂 地下



「はぁはぁはぁ」



いきなりの乱入者によって、どさくさ紛れに逃げ出せた血まみれのロディックは、地下にて魔道具起動を待っていた。



「まだか、まだなのかブラッド!」

「・・・くっ、もう少しで・・・・。繋がった!」



すると魔道具から煙が発生。吹き出した煙がだんだん輪を作り始める。



「これが・・・」

「・・・そうだ。〈煙の通り道〉という魔道具で、記録した場所に転移する魔道具である。行くぞ、ロディック」

「わかった!」



ロディックは、その〈煙の通り道〉を通ろうとしたその時。



「やらせんぞ」



ロディックの両足が突如現れた黒線によって、切断された。



「がぁぁぁぁ!!」

「・・・何者だ」



ロディックは悲鳴をあげ、ブラッドは冷静に侵入者を見据える。



「何者かって?醜い男共。あんた等を捉えに来た者だ!行け!アルファチーム!」

「よっしゃぁぁ!行くぞ野郎共!」



侵入者は、指を鳴らすと背後から数人の異形が這い出て、ロディックとブラッドに襲い掛かった。



「糞ォォ!こんなところで!」

「・・・チッ、仕方無いな」



するとブラッドは、懐から一個の玉を取り出す。そして床に叩きつけた。



「・・・あばよ」



そして地下に強烈な閃光が発生。侵入者と異形達は、思わず目を押さえてしまった。



その間にブラッドは、ロディックを〈煙の通り道〉に投げ入れ、自分も入る。



「・・・次は会わないことを望むぜ」



そしてゆっくり消えた。


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