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魔の夜会。終幕

誤字報告ありがとうございます!


駄文注意。


◆カゲマサダンジョン カゲマサside



 さて、オロッカ君は殺害した。コアも破壊した。これで勝ちかな?


『はい、決着ゥゥゥゥゥゥ!!勝者カゲマサダンジョン!圧倒的だね!しかし、我が子が死んじゃって邪神君悲ちぃなぁ!!よよよっ。まあ、弱肉強食だから問題ないけどネ!』


 邪神は、わざとらしく目元の仮面を押さえながらよよよっと泣くふりをして数秒でやめた。その顔は、屈託無い笑顔でオロッカが死んだことになんの痛みを感じていない。


「はあ、やっと終わりか」

『そう!終・わ・り!じゃあ、今からカゲマサ君とオロ、オロ・・・・、誰だったっけ?忘れた!誰かさんの死体を転送するぞ!ダンジョンは戻るから安心するように!いくぞォォォーーー!!』


 うわっ、オロッカの奴負けた途端忘れられたよ。まあいいか。死んだし。・・・・後で死体を検分しよう下手に生きてたら復讐されかねん。


「・・・シロ、ダンジョンを頼んだぞ」

「はっ、お任せを」


 俺はシロ達に一言告げた後、邪神によって転送された。




















 転送が終わり満点の星空の下にある魔の夜会会場に着くと、辺りの空気は二つに分かれていた。一つは、上位マスター達のやっぱりなという空気。もう一つは、新人マスター達に漂う驚愕又は恐れ、混乱といった空気だった。


「やったなカゲマサ!オレはお前が勝つって信じてたぜ?」

「リューゼ、それは相手が弱く油断したからだ。運が良かっただけに過ぎん」

「運も実力の内だろ」


 リューゼが話し掛けてきたので、適当に雑談を始める。そこに、邪神がノリノリで話しかけてきた。


『いや~、圧勝だったねぇ~カゲマサ君。流石は、前世代のトップ3!それどころか、たった一年でランクSに到達した男!鼻が高いネ!』


 邪神が何やらほざいているが関係無い。それに邪神の方が格上じゃないか。


『確かにそうだけど・・・って、ほざいているが?お父さんへの口悪くない?はっ!これが噂に聞く反抗期!?何ということだ!父ちゃんと言ってくれたカゲマサ君は何処に!?』


 あ、心読まれた!?曲がりなりにも神様だから簡単か。じゃあ、俺を殺すかな?父ちゃん。


『父ちゃん、父ちゃん。うん、やはり良い響きだ。・・・いや、殺さないとも。何故僕が息子を殺さないといけないの?』


 そうですか。なら良いです。

 俺は、異世界人である自分を未だに息子扱いする邪神に呆れながら引き下がった。


『良し、これにてダンジョンバトルはおしまいだ!・・・分かったかな?新たな息子達』

「「「「っ!?」」」」


 邪神は、十九人に減った新人マスター達に顔を向ける。


『自らを過信して格上に戦いに挑んだら、あんな風になっちゃうぜ?』


 邪神は、いつの間にか転送されていたオロッカの死体を指差す。新人マスター達は、狼狽えながらも未だに信じられないといった感情を表情に出していた。


「し、しかし!」

『しかし、なんだい?』

「わ、我々の鑑定には、確かにランクA-と」

『は?今更?』

「ヒッ!?」


 邪神は、ドス黒い感情を出しながら発言した新人マスターに話し掛ける。


『何でわかんないかなぁ。そんなの偽装したに決まってんじゃん。・・・お前、頭悪いな。ホントに君、オレの息子?』

「・・・・」


 発言した新人マスターは、完全に萎縮してしまい口を閉じてしまった。


『・・・まあ、いいや。ほっといたら成長するかもだし。精々頑張りな、糞ガキ。・・・・・さあ!気を取り直して!』


 さっきまでの剣呑な雰囲気から一転、良い笑顔で言い放つ。


『カゲマサ君、君はどうするね!?アルカちゃんは準備OKらしいよ!?』


 ん?どうする?何を?

 俺は、何か重大なことを忘れているような感覚に陥り、頭をひねらせる。だが、思い出せなかった。


「あの、一体何をですか?」

『やだなぁぁ、分かってるくせにぃぃ!アルカちゃんとの婚姻だよ!?こ・ん・い・ん!』


 こんいん?こん、いん?婚姻?あ。


「・・・・・はあっ!!」


 そうだった!!オロッカとダンジョンバトルしたのって、婚姻がどうとか言ってた!


「か、カゲマサ君」

「え?」


 後ろには、いつの間にかアルカがいた。しかも内股になりモジモジしながら。

 え。何その態度は。


「ど、どうかな」

「友達からで」


 俺は、アルカの提案を友達という別案で封じ込めた。一瞬アルカが悲しそうな顔をしたことは見て見ぬ振りをしておいた。















 あれから友達となったアルカと幾つか話した後、〈魔の夜会〉は閉会した。

 ダンジョンに戻った俺は、早急にダンジョン状況を確認する。辺境伯領と神都メーカにあるダンジョンは問題はなかったので、一息ついた。


「・・・婚姻はまだ早いわ」


 俺は、力無く呟いた。この時点で俺は、逞しい魔人ではなく只のヘタレだった。


主人公、ヘタレ化。


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