表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/302

迷宮研究所と襲来

いつの間にか、累計PV600000越えてた・・・・。

本当にありがとうございます!稚拙は文ですが、これからも暖かい目で見ていただけたら幸いです!!



◆第二十五階層 迷宮研究所 カゲマサside



 再び鍛練を開始してから二週間が経過した。二週間の間でも俺のダンジョンは、次々と変わっていっている。

 兵士と上級兵士の増加は勿論、〈領域百魔隊長〉も増加している。流石に〈階層二十狂星〉は増えなかったが。更には、研究部主任のミレンダが研究の一貫として人造人間(ホムンクルス)の製造に成功したらしい。ランクはF~Eだが、ちゃんと成長はするそうだ。

 その間俺は、ドラゴン等モンスターの群れに突撃したり、ナナさんの依頼で、地球の食べ物を配達したりしていた。また、地球の武術や科学等の書物をDPで生み出し、武術の書物を最高幹部〈六将〉のクロとゼクトに渡し、遺伝子工学とか良く分からない科学の書物をミレンダに渡したりした。そして今俺は、ミレンダの研究所に来ていた。目の前には、動き回る白衣を着た魔人達と培養液に満たされた人造人間(ホムンクルス)達が入れられた容器が並ぶ巨大な工場。人造人間は男女の性別は違うが、顔の造りや身長などは同じ。体格はそこらの兵士並みの肉体を持つ男個体にアマゾネスのような肉体を持つ女個体等が存在していた。髪型はバラバラで、長髪がいれば短髪もいる。


「ふむ、ここまで製造に成功していたとは」

「カゲマサ様」


 俺が人造人間の製造過程に感心していると、一人の培養液に浸かっていた人造人間達にそっくりな男が入ってくる。男は、『089』と刻まれた黒い軍服を身に纏っていた。手には槍が握られている。


「どうした?」

「はっ、ミレンダ主任がお待ちです」

「わかった」


 俺は、男に案内され主任室と書かれた部屋に入った。そこには、研究結果の書かれた紙とにらめっこしているミレンダの姿があった。周りには、男と似たような顔立ちの男女がせっせと仕事をしている。


「おや、早くも来たかい。89号!下がって良いよ!」

「はっ」


 89号と呼ばれた男は、退室する。退室を確認した俺は、ミレンダに話しかけた。


「凄いなミレンダ。二週間の間に人造人間なんて代物を作り出すとは」

「いやいやカゲマサ、本来人造人間なんて錬金術の副産物だよ?しかも錬金術製の人造人間は短命で欠損の多い欠陥品さ。けどねぇ」


 そこにミレンダは、懐から遺伝子工学や移植手術等といった書物を持ち出した。


「あんたのくれたこの本。遺伝子工学とクローン技術だっけ?これらと魔法、ダンジョン機能を組み合わせることで、限りなく長命で欠損が無い状態に仕上げることが出来たよ。アタシは、アンタの狙い通りにやっただけさ」

「いや、俺は出来たらいいな程度に渡しただけ。それを最大限活用し、形にしたお前の功績だ」

「・・・照れるじゃないか」


 少し照れたミレンダは、気を取り直し話し始める。


「コホン。まあ、とりあえずは使える人間達って覚えておきな」

「ああ。・・・そういえば、ゴーレムの研究もしてたよな?あれはどうなった?」

「ああ、ちゃんと量産してるよ。来な」


 ミレンダは、席を立ち部屋から出ていく。俺もそれに続いた。暫く歩いた先には、また広いスペースがあり、あちこちを魔人や人造人間達が走り回っていた。製造されているゴーレムは三つの種類に分けられている。

 まずは、土を原材料とするクレイゴーレム。ランクはE。次に石の原材料とするストーンゴーレム。ランクはD。最後に鉄を原材料とするアイアンゴーレム。ランクはC。この三種が量産されている。もっとも、一番数が多いのはクレイゴーレムだが。


「凄いな」

「まあね。土は掘れば掘るほど出てくるし、石も大量に転がっている。鉄はいまいちだけどねぇ」


 良く見れば、確かにアイアンゴーレムの数が一番少ないな。まあ、いいか。その後俺は、ゴーレムの武装実験を視察したり、兵士に供給される武器の生産工場も視察した。一通り見た俺は、ミレンダに断りをいれてコアルームに転移した。















◆ダンジョン コアルーム カゲマサside



 コアルームに転移した俺は、ソファに腰かけダンジョン内をモニターで確認する。


「ふむ、今のところ問題無さそうだ」

「それはようございます」

「ああ、そうだな。カレンよ。オーク達の様子は?」


 カレン。かつては、オーク一族の“巫女”という役職で、オークから魔人に進化した存在。オーク一族が死霊公からの魔の手から逃れる為に、俺の傘下に下った際に仲間となった。褐色肌にたわわな胸をもつ美人。今は、ダンジョン総司令シロの補佐をしている。ランクはAへと上がった。


「はい。兄上達は、平和に暮らしております。これもカゲマサ様がオークの一族に寛大な処置を施したお陰です」

「そうか、ならば良い。ところで、ハーピィやらエンジェル、エレメントの育生結果はどうなった?」

「はい。ここに」

「ふむふむ、なるほど」


 カレンから一枚の資料を渡される。そこには、各種族の種族名や幹部に昇格した者の《鑑定》結果が記載されていた。



担当階層 第二十五階層闘技場

名前 ウリエル

種族 上位天使(アークエンジェル)

職業 階層二十狂星

レベル 24

ランク A

スキル 守護王・・防御力超上昇、状態異常耐性、再生能力付与 天使の長・・エンジェル種の統率力上昇、身体能力上昇等 気配察知 魔力障壁etc.



担当階層 第十階層

名前 クーハ

種族 ハーピィクイーン

職業 階層二十狂星

レベル 21

ランク A

スキル ハーピィの女王・・ハーピィ種の統率力上昇、飛行速度上昇、繁殖力上昇等 混乱の鳴き声 気配察知 魔力障壁etc.



担当階層 第二十二階層

名前 イフリート

種族 上位炎精霊(アークエレメント)

職業 階層二十狂星

レベル 15

ランク A

スキル 炎の精霊・・火魔法威力超上昇、物理無効、水弱点 気配察知 魔力障壁etc.



 相も変わらず、凄まじいインフレぶりだ。この前までは、ランクAなんて見なかったのにいつの間にか増えてるんだよな。まあ、いいか。ダンジョンの防衛力上がるし。


「ん?地上に動きアリだな」


 モニターには、地上に大勢の人間が集まっていた。俺は、ダンジョンの機能を用いて聞き耳する。


『なあ聞いたか?この村に』

『聞いた聞いた。いやぁ、まさかこんな田舎になぁ』


 ん?なんか、嫌な予感がするぞ?


『まさか、この村に勇者様が二人も来るなんてなぁ』

「ファッッ!?」


 俺は、思わず声を出してしまった。


良かったなら高評価、ブックマーク登録お願い致します。励みになりますので。


出来たら感想や誤字報告もくださいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] やっちまいな!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ