世界地図とまた自身の強化
少し短め?
後、誤字報告ありがとうございます!
◆ダンジョン コアルーム カゲマサside
ナナさんの秘密の庭園から帰還した俺は、深くため息を吐いた。
「はぁぁぁ~~~、何でこんなことに・・・。やっぱり安請け合いするんじゃなかった」
世界地図に目がくらみ請け負ってしまったが、まさか帝国の最高戦力の地位を与えられるとは。名誉職とか言ってたけど、絶対に使い潰すつもりだよあれ。
「・・・・まあ、今はそんなことはどうでも良い。世界地図だ世界地図。おおこれが」
俺は、世界地図を取り出し机をDPで創造し広げる。全体像を大雑把に言うと、大陸は三つに分かれており、東、西、北と分かれている。南には、小さい島々が集まっているらしい。一つずつみてみるか。
まず俺のダンジョンがある西方大陸。ナナさんの治めるセブンス帝国が大陸の覇者となっている大陸らしい。形は、ヨーロッパとアフリカを無理矢理くっ付け、若干小さくしたような形だ。
次に大陸の大半が雪に覆われている北方大陸。形は、ロシアが少し小さくなったぐらいだろうか。北方大陸には、全国に支部をもつ、何でも聖なる神を信仰する聖堂教会なる組織の総本山を有する国があるらしい。エルザムのような紛い物ではなく正真正銘本物の信仰を捧げる国だとか。名を確かロシフェル聖王国。勇者召喚や英雄の育成を積極的に行い、実質北方大陸の覇者に位置している。目的として人類守護を掲げており、人間を始めエルフやドワーフ、巨人や小人といった亜人種も守護対象としている。
次は東方大陸。形は、中国やインドを無理矢理くっ付けたような形で、一番端にはちょこっと日本らしき島国を見つけた。この大陸で一番有名なのは、魔王朝という国家。東方大陸にて力を伸ばしている軍事国家で、恐らく戦力の数ならばセブンス帝国とロシフェル聖王国をも上回るらしい。実質東方大陸を制している。付随情報では、何でもモンスターを使役し戦力にしているんだとか。
まさかダンジョンマスターだったりしないよな?あ、そういえば以前会ったナナさんと同格のダンジョンマスターで、ロワンって人がいたな。あの人確か、大魔王って・・・あ。
気付かなかったことにしよう。ろくなことにならない。ナナさんは掴んでるだろうし。
最後に南方に広がる島々だが、通称南方諸島。小さい島からそこそこ大きい島まである諸島で、諸島の覇権を巡っての争いが絶えない。そのせいかセブンス帝国やロシフェル聖王国、魔王朝の介入を許してしまっているらしい。セブンスと魔王朝は、資金や武器を。ロシフェルは、難民の受け入れや戦力を派遣している。しかし、争いが収まる気配はない。といった感じだろうか。我ながら何とも稚拙な説明だった。誰もいないけど。
俺は、一旦世界地図を【ボックス】にしまうと、椅子に腰かける。
「さて、ダンジョン内をチョロッと見てから休もうかな。【ゲート】」
そして俺は、その場から【ゲート】を通って転移した。
◆第十七階層 墳墓 〈狂星〉 カースside
「ふ、ふふふはははははははは!!来る!我等が主がやって来る!ふはははは!!」
このように狂喜乱舞している一人の豪華な服を着たアンデッド。彼は〈階層二十狂星〉の一人であるカースの階層。因みにカースのステータスは以下の通り。
名前 カース
種族 デッドファラオ
職業 階層二十狂星
レベル 34
ランク A
スキル 死者の王・・アンデッド創造、アンデッド系統の指揮力上昇、呪術超強化、闇魔法超強化など 気配察知 魔力障壁 再生etc.
カゲマサがダンジョンに吸収させたファラオの魔石を介して生まれたモンスター。ほかの〈狂星〉の例に埋もれず、ランクはAという高ランク。カースの周りには、数多くのミイラやゴーストが漂っていた。
「よう、やってるか?」
そこに現れたのは、カースを生み出したダンジョンマスター、カゲマサだった。カースは一瞬でカゲマサの前に移動し平伏する。
「ようこそおいでくださった!一体どのようなご用件で!?」
「まあ、落ち着け。階層の様子を聞きに来ただけだよ」
「わかりました!隅々まで話させていただかせて貰います!」
カースは、内心無理だと断じた。カースにとって自身を生み出した神に等しき存在、そんな存在をまえに落ち着けるものかと狂喜気味に叫んだ。カースは、階層の現状を話す。内容は至って平和で、たまに転移トラップで落ちてくる冒険者を返り討ちにして、アンデッドにするくらいしかやることがないことぐらいである。
「なるほど、ありがとね」
「滅相もない!」
「はははは、じゃあ階層の守護頼んだよ~」
そう言ってカゲマサは去っていった。一方のカースは、早速警備を強化するべく動き出した。
◆ダンジョン コアルーム カゲマサside
カースを始め、各階層を見て回った俺は、一人で呟く。
「あそこまで発展していたとは」
俺は、各階層の仕事ぶりに驚いていた。カースの階層は、まるで軍隊のようにミイラやゴーストを指揮していたし、ほかの階層だって俺の予想を越えていた。
「これは俺もうかうかしていられないぞ。何時部下達に抜かされるか分からん」
俺は、直ぐに立ち上がると、【ゲート】である場所に向かった。そこには、なんと大量のドラゴンが群れをなしてこちらめがけて向かってくるではないか。俺は、それを視認するや否や、魔力を込める。
「まだだ。ランクSになった程度では諦めんぞ。何とかレベルを上げて、力を付けなければ!」
そう叫び俺は、ドラゴンの群れに突撃した。
今回は駄文過ぎたか?
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