表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある霊能力者の仕事  作者: saika
9/13

9

「昔、ウチの先祖は権力と金を持っていたの。それで好き放題に生きててね。そうなれば自然と人に恨まれる」


当時は人を呪う職業があった時代。


先祖は呪われるであろうことは、予想していたようです。


そして頭の回転が良かった先祖は、力の強い呪術師を家に迎え入れたそうです。


「ただ迎え入れただけじゃない。―己の娘と結婚させて、血と呪術を入り交じらせた。その結果がこうなのよ」


彼女は自傷気味に笑いました。


「私の中にいるモノは、私がこの世に生まれ落ちた時からいるの。だからムリに外そうとすれば、私もただじゃないだろうけど、外す方も無事では済まない」


そこでスっと目を細め、わたしを見つめてきました。


「でも貴方はそれで良いの?」


確かにアレが中にいるウチは、彼女は滅多なことでは怪我や病気にはならないでしょう。


しかし時を経て、大きくなり過ぎたモノ。


やがては彼女自身をも、飲み込むでしょう。


…そう、始めて彼女を見た時。


あのまま飲み込まれても、おかしくはない状態なのです。


ですが彼女はニコッと笑います。


「別に今のままで、不自由はないわ。私はコレとは相性が良いみたいでね。ある程度は使いこなせるし」


確かに出入りは自由にできるみたいですが…。


「でもそれで得た分だけ、貴方にも何かあるんでしょう?」


「ん~。でも別に私自身があんまり気にしないからねぇ。それに私にはあるから」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ