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とある霊能力者の仕事  作者: saika
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そして最悪なことは、そのモヤは体に巻き付き、苦しく締めつけてくること。


そのせいで、不安な日々を送っているとのことでした。


その現象は肝試しに参加したメンバー全員の身に起こっているそうです。


娘さんが話終えたところで、娘さんの母親がお茶を持ってきたので、一時中断することにしました。


冷たい麦茶で喉を潤しながら、わたしは対処法を考えます。


自分の目と娘さんの体験から、これは間違いなく心霊現象だと判断できました。


問題はこの娘さんだけではなく、その時肝試しに参加したサークルメンバーの元へも行かなければならないことです。


それにそこの墓場にも。


娘さん達はそこの住人達から、お叱りを受けているのですから。


肝試しみたいな飲み会を、さすがにそこでやってはいけなかったのです。


住人達は眠りを妨げられた上に、ゴミを置き去りにされ、しかも眠っている場所を荒らされたことに、ムチャクチャ怒りを現しているのですから。


対処法としましては、現象が起こっている人達の家に一件ずつ回って、結界を作ります。


そしてあの場へ行き、とりあえずゴミの回収と、謝りに行くべきでしょう。


肝試しに参加したメンバーは、娘さん達と同じような目に合っていて、精神的に弱っているみたいですし、わたしの提案に素直に乗ってくれるでしょう。


住人達も、誠意を見せればきっと怒りを沈めてくれるはずです。


少し長丁場になりますが、それでも確実な方法なのです。


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